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医療×テクノロジー 〜オンライン診療について〜

3月8日はInternational Women's Day(国際女性デー)

日本にも少しづつ浸透してきているようで、その日は都内でも様々なイベントが行なわれていました。

ちなみにアメリカではこの日だけ特別、という感じではなく、Women's Weekとして3月8日を含む週に様々なイベントを開催したり、Women's History Month(カジュアルにWomen's Monthともいう)として3月いっぱい様々なイベントを開催し、お祝いすることの方が多いです。

《International Women's Day》国際女性デー:3月8日。1904年にアメリカ、ニューヨークでの婦人参政権を要求したデモが起源。その後、1975年に国連が制定。女性への差別撤廃と女性の社会的地位向上、政治的自由を訴える。

様々なイベントが行なわれていた中、一番興味のあったHealthTech Women Japan Launch Partyへ行ってきました。

HealthTechとは、Health × Technologyのこと。

HealthTech Women:ヘルスケア業界でイノベーションを目指す女性リーダーを育成する、米国サンフランシスコ発のコミュニティ。世界各国に支部がある。

女性リーダーが語るヘルステックトレンド最前線、ということでオンライン診療システムYaDoc(ヤードック)を提供する株式会社インテグリティ・ヘルスケアの園田社長がオンライン診療が社会に与えるインパクトについてお話をしてくれました。

オンライン診療はまだまだ聞き慣れない言葉ですが、ものすごく簡単に言うと、病院に行かなくてもスマホやタブレットで主治医とマンツーマンでコミュニケーションが取れるシステムのこと。

このシステム。なんで今までなかったんだろう。

今直ぐ利用したいし、たくさんの人たちを救う事ができるのは少し考えれば分かる事なのに。もっともっと広がるべきだし、国をあげてオンライン診療を進めるべきだと思う。

テクノロジーは日々進化し続けているのに未だに大きな病院では1〜2時間待ちが当たり前。

少子化が進み、超高齢化社会に突入する、とよくニュースで取り上げられているけど、じゃあその対策は?

高齢者施設に入れれば終わり、ってそれは違うと思う。やっぱり高齢者と同居、介護をしていないと"本当に必要なもの"って分からないものなのかな、と思います。

・・・ここでちょっと個人的なお話。

LAと日本を行き来し、デュアルライフを送っている私。キラキラしているように見えるライフスタイルから、よく羨ましがられます。でも、したくてしているのはなく、帰らなければ行けない理由があるから。

実家には98になるおばあちゃんがいます。年齢的には施設に入るのが一般的なんだろうけど、うちで面倒を見ています。

私も含め、父方の兄弟4人のうち2人は海外暮らし。親戚も皆海外です。

以前は私が帰国するたび、車で出かけたりしていましたが、ここ2年程はあまり出歩く事もできなくなりほとんどを家のベッドで過ごしています。

私がアメリカにいる間は父がメインで面倒をみているのですが、父もかなり良い歳。俗に言う『老老介護』状態。

往診に来てもらっていますが、その間は家にいなければならないし、往診の予定がない日に何かあっても直ぐには来てくれません。脚が悪く、この2ヶ月以内に2度も転倒したおばあちゃん。その度に病院を約半日かけて受診。

高齢のおばあちゃんには”待つ”ということがとても大変なんです。でも、ドクターと話す事で安心するのも事実。高齢者に取って『大丈夫だよ。心配ないよ』その言葉がどんなに心強い事か。

病院に連れて行くこと、というのは簡単に聞こえるかもしれない。でも、脚の不自由な高齢者を連れて行くのは正直時間も労力も普通の倍はかかるもの。着替えをさせる事からスタートし、車イスに載せ、車へ。乗り降りも大変です。おばあちゃん本人への負担も大きいし、介護をしている側の負担も大きい。

YaDocのシステムがあればこんな苦労をすることなくドクターの診察が受けられるんです。事前に問診の答えを入力出来るのでドクターとビデオチャットで会話(受診)をするときもその分の時間が省けます。

画面を見ながらの完全にマンツーマンなので、離れていても側にいるような不思議な感覚。高齢者にとって、いつでも近くにドクターの存在を感じられる、ということはものすごく安心できることなんです。

今までは病院に行くのが大変だから、と我慢していた事があってもYaDocがあれば家にいながら受診出来るので、我慢する必要もない。レントゲン撮影など、必要な時だけ病院に連れて行けばいいので、介護する側の負担も非常に軽くなります。

また、高齢者の心理として、"誰かに側にいて欲しい"、"特に症状はないけど病院にいってドクターと話す事で安心したい"というのがあります。

YaDocで定期的に患者と接する事で患者のデータを収集・管理出来るし、顔を見ながら話す事でちょっとした症状も見逃さずキャッチ出来る。患者さんも顔を見ながら会話する事で安心するので『健康寿命』を延ばすことにも繋がるんです。

このように書くとYaDocは高齢者の為のシステム、と思われてしまうかもしれませんが、働き盛りの人たちにとっても非常に役にたつ大切なシステム。

仕事が忙しすぎて病院に行く暇がなく、症状が悪化。取り返しのつかない事になる方も大勢います。そんな方たちにもYaDocのシステムがあれば、寝る前などのちょっとした空き時間で問診票を記入。そのデータを元に後日お話出来るのでかなりちょっとした時間で効率よく受診する事が可能になるんです。

また、入院患者が退院したときや自宅療養に移ったときにもYaDocのシステムを使えば定期的に経過観察が可能に。

退院後の生活習慣や食事、バイタルなどのデータを取る事も可能となり、ちょっとした変化にもすばやく対応出来るので、病気の再発防止にも繋がります。

高齢者の介護を含め、在宅医療は介護する立場からしてもものすごく負担が大きいもの。

これからの日本は少子化がどんどん進み『老老介護』がきっと当たり前になります。

少子化が進む=医療従事者の数も減るということ。

ドクター1人に対して1人でも多くの患者を診る為にはテクノロジーとの融合は必須。

介護する側の負担、される側の不安、ドクターの負担。その全ての問題を解決する為にも、システムの導入を早急に進めるべきではないでしょうか。

患者とその家族に寄り添う医療

よりよい医療を提供する為にはオンライン診療は絶対に必要なシステムなんです。

みんなにも気付いて欲しい。




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