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シンガポールでの出生届の提出について

本記事では、シンガポールの公立病院(KKHなど)で生まれたお子さんの出生届をシンガポール政府に申請する手順について紹介します。

(注)我が家は母親がシンガポール人であり、子供も誕生と同時にシンガポール国籍を取得します。海外で出産したお子さんの出生届をシンガポールで出す場合、お子さんが外国人の場合は、多少、手順が変わる可能性があります。

出生届の提出方法

市民権・PR、パスポートなどを管理するICAによると、出生届の提出方法として以下があります。

・Online registration via LifeSG app(LifeSG アプリを使ったオンライン登録)
・Walk-in registration at any designated birth registration centre(任意の出生届センターの窓口での申請)
・ICA Registry of Births & Deaths(ICAに出向いての出生届提出)

LifeSG アプリを使ったオンライン登録

LifeSG はシンガポール政府が運営している電子政府サービスです。出生届以外にも、年金、HDB購入、ヘルスケアなど様々なサービスを扱っています。

LifeSG アプリを使っての申請は以下の条件に合致する場合に利用できます。

・One parent is a Singapore citizen 片親がシンガポール人
・Both parents have a Singpass account 両親がSingpassアカウントを持っている
・Parents’ marriage is registered in Singapore at the time of child’s birth; 子供の誕生の段階で、両親の婚姻届がシンガポールで承認されている
・The baby is born at any of the hospitals gazetted as birth registration centres 子供が誕生した病院が出生届センターとして登録されている

アプリを使った申請では、以下の手順で進めます。

・まず片親が両親の個人情報(氏名、NRIC、誕生日、住所、婚姻など)や子供の出生に関する情報(氏名、病院、出生日時など)を入力し、送信します。

・片親の方にSMSが届くので、申請内容に問題なければ承認します。

・申請が完了すれば、公立病院の窓口に出向き、支払いをすると出生届を受け取りできます。

なお、病院側が用意するお子さんの出生記録は、誕生後すぐにオンラインで提出されているので、出生記録を紙などで持っていく必要はありません。様々な手続きがオンライン化されているシンガポールならではで素晴らしいと思います。

LifeSGでの申請の注意事項

我が家は、LifeSGでの申請要件を満たしていたので、最初この方法に挑戦しましたが、どうやら最初の入籍届の場所がシンガポールではなかったのが問題だったようで(東京で入籍、シンガポールへ引っ越し後、シンガポールでも婚姻届を提出しました)、アプリでの申請が不可でした。

どうやらシンガポールで結婚し、最初にシンガポールで入籍届を出していない場合は利用できないようでした。

公立病院窓口での申請

KKHなどシンガポールの公立病院の窓口は、出生届提出を受け付けています。出産後、退院までの入院期間中に窓口に行けばその場で出生届の提出可能です。ナースからはアプリでやってみてと言われましたが、やり方がわからない場合、あるいは我が家のように申請用件を満たしていない場合は、窓口やるのが簡単です。

窓口での申請の場合、以下が必要です。

・両親の政府ID

・シンガポールでの婚姻届、または海外の婚姻届およびその英訳

おわりに

本記事では、シンガポールでの出生届の提出について紹介しました。病院側の出生記録の提出、親の出生届もオンラインでできるようになっており、また母親の入院期間中に出生届が完了できる効率の良さは素晴らしいです。やはり電子政府サービス が進んでいると感じました。


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