弁護士が教える「弁護士の選び方」「相談の仕方」

レガリア法律事務所

2024年1月26日 22:35

こんにちは！スタートアップの経営パートナー「レガリア法律事務所」です。前回の記事では、「スタートアップが弁護士との契約を考えるタイミング」をテーマにした代表勝連へのインタビューをお届けしました。

第六弾では、「弁護士の選び方」と「相談の仕方」をテーマにした代表勝連へのインタビューをお届けします。スタートアップの創業初期にはどのように弁護士を選んだらいいのか、どう相談し始めるのがいいのかを深掘りしました。

前回の記事はこちら↓

本テーマや勝連に興味をお寄せいただいた皆様はもちろん、スタートアップの経営者や関係者の皆様、現役弁護士や弁護士を目指す皆様にもご覧いただけますと幸いです。

※本記事はPodcast「New lawyers -これからの弁護士-」の一部を抜粋加工し作成しています。音声は、以下よりお聞きいただくことができます。
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勝連孝司プロフィール

2018年弁護士登録。長島・大野・常松法律事務所で紛争解決・知的財産・労働・スタートアップ関連業務等に従事した後、株式会社カンリーで経営企画業務などを担当。現在は、リーガルテックの会社を経営しながら、経営経験を活かして弁護士としても多くのスタートアップを支援している。
▼経歴
2015年3月　京都大学法学部卒業
2017年3月　京都大学法科大学院修了
2018年12月　弁護士登録・長島・大野・常松法律事務所入所
2023年4月　レガリア法律事務所設立

弁護士や事務所の選び方

ーPodcaster・レガリア法律事務所広報稲荷田（以下、稲荷田）
今回のテーマは、弁護士が教える、『弁護士の選び方』と『相談の仕方』です。スタートアップ創業初期は、どのような法律事務所を選ぶと良いでしょうか？

ーレガリア法律事務所代表勝連孝司（以下、勝連）
レスポンスが早くて、契約金額が合う、中小規模の法律事務所がいいと思います。その中でも特に、スタートアップに特化している法律事務所から選んでいただくのが間違いないですね。

ー稲荷田
スタートアップに特化している事務所があるんですね。探すポイントがあれば教えてください。

ー勝連
弁護士の経歴や、その人が実際にスタートアップに入った経験があるのか、自分で会社を経営した経験があるのかがポイントになると思います。また、それ以上に、実際に話してみての相性や感覚が大切だと思います。普段使っている用語が伝わったり、ビジネスの話もしてくれたり、そうしたフィーリングが大事だと思います。

ー稲荷田
フィーリングということは、法律事務所の選び方も大事ですが、担当者次第というところもあるのでしょうか。

ー勝連
そうですね。弁護士によって、実力や知識経験に差があるということは間違いないです。そこはどこの事務所も標準化しようとしてると思いますが、現時点では差が発生していることは否めません。ただ、一般的にスタートアップに特化してる事務所の弁護士のほうがスタートアップに対して理解がある可能性は高いですし、スタートアップに合うサービスを提供してくれる可能性は高いと思います。

他のポイントや契約形態

ー稲荷田
他に、スタートアップにおすすめしたい弁護士の特徴や、契約形態を教えてください。

ー勝連
おすすめしたい弁護士の特徴は、速いレスポンスと、積極性です。内部の情報を取りにきて体制を構築してくれたり、企業内弁護士のような動き方をしてくれる。そして、最後の意思決定まで付き合うということが大事だと思っています。

リスクとリターンを考えた上で、自分の考えを持って経営者とディスカッションしながら、『これだけのリスクがあるけど、これぐらいの確率でリターンが出るんじゃないか』というのを一緒に話して、『じゃあ一緒にやろう』という意思決定まで付き合えるというのが、スタートアップに合っている弁護士だなと思っています。

ー稲荷田
このような弁護士は、どのような経験をされている方々なのでしょうか？

ー勝連
自分で会社を経営したことがあったり、スタートアップの中に入って、ビジネスサイドをやった経験があるという弁護士だと思いますね。

事業を作るために法律のサービスを提供しているという感覚が強いですし、使っている用語が合うので、事業経験がある弁護士のほうがスタートアップに合っているのではないかと思っています。

ー稲荷田
探し方を知らないまま、知人の紹介経由で顧問弁護士を契約することは多いと思います。もし、契約の切り替えを検討するとしたらどんなタイミングが良いのでしょうか？

ー勝連
グローバルオファリングなどの専門性の高い分野になるタイミングだと思います。専門性が高い領域とリソースが必要な分野では、大手の法律事務所が向いていることもあります。

※グローバルオファリング：株式、債券などの有価証券の募集および売出しを国内市場だけでなく、海外市場においても行うこと

最後に

ー稲荷田
最後に、メッセージをお願いします。

ー勝連
弁護士はスタートアップにとって非常に重要な存在であり、IPOなどの大きなイベントに向けて長期的なパートナーシップを築くことが必要です。適切な弁護士を見つけることが成功につながる一歩です。お力になれることがあれば、ぜひご相談ください。弁護士選びのポイントについてもしっかり考え、適切なパートナーを見つけてください。

パーソナリティのご紹介

「スタートアップと社会をなめらかに繋げる」をミッションに、スタートアップやスタートアップ支援業の広報PR支援に従事。SNSや音声配信が強みで、X(Twitter)のフォロワーは1万超、100以上のPodcastコンテンツの企画制作配信の実績を持つ。新卒入社したSansan株式会社ではエンタープライズ企業や官公庁向けの営業に従事し、Web3/NFT業界に転身。地方創生NFTスタートアップの営業責任者を経て広報室を立ち上げ、Chief Communication Officerに就任。起業家の情熱や素晴らしい事業を世の中に広めるべくJobTales株式会社を創業。

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