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[リーガル翻訳]プラスアルファ

世の中にはたくさんの法律があります。六法と呼ばれる憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法や刑事訴訟法、身近な所では道路交通法、食品衛生法、著作権法、消費者契約法など。

どれも条項は多く、すべてをマスターするのは到底不可能です。

これは弁護士でも同じで、法律事務所の弁護士紹介ページを見ると各弁護士の専門分野(M&A、消費者問題、刑事事件、知的財産など)が記載されていることが多いです。

司法試験予備試験に向けた受験勉強中も受験科目となっている法律を深く勉強することは不可能な状況でした(会社員だったのも一つの理由かもしれません)。

リーガル翻訳者にも同じことが言えます。もちろん、広く法律を学習し、どんな法律文書にも対応できるという方もいるでしょう。しかし、リーガルという専門分野の中でのサブ専門分野を決めて、品質を高めていくという手段もあります。

たとえば、社内規程(就業規則、給与規程、育児介護休業規程など)が得意ですとか、サービスの利用規約が得意ですとか、Cookieポリシーやプライバシーポリシーが得意ですとか、サブ専門分野を決めて、自分の売りにしていくのもアリだと思うのです。(なお、法律の基礎知識があることは大前提です。)

この場合は狭く深く学習や情報収集を進めていくことになります。ただし、サブ専門分野がニッチすぎたり、狭すぎたりするとお仕事の依頼が少なくなるというリスクもあります。

逆にNGなサブ専門分野を決めて、その分野のお仕事の依頼は断るという手もあります。どちらかというと私はこちらに近いかもしれません。数字が苦手なのと知識不足のために金融・財務系(株式譲渡契約や事業譲渡契約など)は依頼があってもお断りするパターンが多いです。特に日英ではほぼお断りしています。「新株予約権」という言葉を見つけただけで拒否反応を示します(笑)

ということで、「リーガル」という専門分野にサブ専門分野(またはNGサブ専門分野)をプラスしていくことをオススメします。

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