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言葉は無くても、多くを伝えてくれる君へ


#未来のためにできること

私の8歳の長男は、重度の知的障がいがあります。
そんな長男に向けて、そして私自身や同じく毎日を頑張っている親御さんへ向けて、私の今の素直な思いを書いてみたいと思います。

言葉は無くても、多くを伝えてくれる君へ


今日もたくさん笑い、泣き、そして今は穏やかに寝ている君へ。今日も特別支援学校でたくさん頑張ったね。お疲れ様。
君の特徴に気が付いたのは、3歳でも発語が無かった頃かな。
児童相談所に相談し、自閉スペクトラム症疑いと診断され、その後知的障がいがあることがわかりました。君の発達の速度は通常の3分の1程度と言われています。4歳の妹が、今ではしっかり者のお姉さんになったみたいだね。
君の診断があった日、落ち込むというよりは「なるほど」という思いが強かったかな。今後どうなるのか、少し不安な気持ちもあったかもしれない。でも「可愛いことには変わりがない」とも思ったかな。

君は自分の思いを言葉で伝えることが難しいね。だから、気持ちをわかってあげられないこともあって、お互いに辛くなる日もよくあるよね。
泣き続ける君。癇癪を起してしまう君。なかなか眠れない君。手づかみ食べがやめられない君。目を離すと道路に飛び出しそうになる君。走ってすぐ人にぶつかりそうになってしまう君。
そんな君に、疲れているときは「どうして自分の子供は他と違うのだろう」と思ってしまう時もあります。

でもね。

プールで楽しそうにはしゃぐ君。少しずつ手をつないで歩けるようになった君。シールをカラフルに貼るのが実は得意な君。絵本を嬉しそうに読んでいる君。
ふと思い返すと、なぜこんなに愛おしい場面ばかりが瞼に浮かんでくるのだろう。

もし神様がいたとしても、同じ君と一緒にいたいと願うだろう。

これから体も大きくなり、力も強くなり、大変なことは増えると思う。
君や妹の将来についてもたくさん考えていく必要がある。
でもね、こうも思うのです。
これからの時代は、より「異なる」ことが大切だと。
そしてAIをはじめとした様々な技術は、きっと君の苦手な部分をサポートしてくれる。
だから、君はこれから成長していくけれども、どうか他人と比べて自分が劣っていると思い、辛くならないでほしい。
君自身の輝きを、一緒に見つけていこう。
例えばほら、君の好きな言葉で、2人でAIで絵を描くことだってできたね。

きっと楽しい未来が待っているよ。一歩ずつ、歩いて行こう。


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