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昭和のOL マンガ「悪女(わる)」をおすすめする。

私は昭和の終わり頃に、営業事務として商社で働いていました。そのころの仕事術で昭和と令和との違いを書いています。

昭和のOLである私がおすすめするマンガは「悪女(わる)」です。

平凡な落ちこぼれOLの立身出世の物語です。女性も男性も読んでほしいマンガです。会社員生活に必要な裏技は、「島耕作」より、役に立ちます。

ストーリーは仕事と恋の2本立て

コネで商社に入社したヒロインが、憧れの人に振り向いてもらうために、仕事を頑張るお話です。私も、商社の端くれで働いていたので、親近感を持って読めました。同じ会社に好きな異性がいると仕事にも力が入ります。自分に置き換えると、小さい営業所で、毎日毎日決まった同僚、先輩と顔を合わせていたので、社内恋愛なんて、とんでもないと思っていました。

所属部署が変わる?

私は、地方の営業所で働いていたので、営業部の所属です。部署も営業部一つしかありません。ヒロインは、所属部署を転々と移動します。移動するたびに仕事は難しくなり、やりがいが出てきます。

ヒロインは最初「備品管理課」という窓際の部署に配属され、その後「秘書課」に移動します。どちらも、現在では、存在しない課です。窓際族の配属される部署は、リストラで廃止され、「秘書課」も縮小しています。「総務」の一部になったりもしています。若い方には、なじみのない部署で想像できないでしょう。

出世の裏技

ヒロインが出世のために、メンターになる女性上司が、アドバイスします。その一つが「お掃除担当のおばさんの名前を覚える」ということがあります。私は、事務員時代に事務室やビル内の掃除の方とは、仲良くしていました。掃除の方たちに挨拶をしていたことがきっかけで、名前も憶えていました。守衛さんの名前も憶えました。出世は叶いませんでしたが、いろいろ助けていただきました。

台湾暮らしの今でも、掃除の方や、守衛さんにはきちんと挨拶しています。顔を憶えてもらうと気を使ってくれるので、安心して暮らせます。

社史を覚える

「重役全員の顔と名前を覚える」とセットで憶えるといいでしょう。今は、インターネットで会社の概要がチェックできます。入社試験を受ける前に、沿革や重役の名前は見ておきましょう。新卒の方ならだれでも、やってることですね。

まとめ

ヒロインが勤める商社は、男女雇用機会均等法が制定間もないころを想定して描かれています。「女性の自立」、「女性の出世」という言葉がたびたび出てきます。今では、男女ともに自立して、出世も男女平等らしいですが、働く女性の先輩方の頑張りも知ることができます。

海外事業部が、エリートコースと設定されているのも、一昔前のことです。私のようなオババには懐かしく感じました。




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