※トップ画像および文章中の挿絵は、すべてTrinArtで生成したものです。
前書き
前回のChatGPT記事から、2か月以上経っちゃいました。
隙間時間でちょこちょこ遊んではいましたが、まとまって記事を書く時間がなかなか取れずじまいだったので……
無課金なのでChatGPT3.5です。ChatGPT4は優秀とは聞きますが、あまり食指が動きません。見違えるほどの進捗があれば考えます。
なにせ堂々と嘘を開陳するようなAIですから、相応の扱いに留めた方が良い時期ですね。今は、創作支援だけに使うのが無難でしょう。
で、今回はタイトル通り、詩を書かせてみました。
どれくらいの実力なんでしょうか。
〈例〉
太字は人間側の入力で、
卵の詩
卵について詩を書いて下さい。
より幻想的に書いてください。
卵についての詩を装飾過多に書いてください。
卵についての詩をペシミスティックに書いてください。
卵をモダンアートとして捉えるような詩を書いてください。
卵についての詩を、南国風で享楽的に書いてください。
卵について、情熱的に、かつ散文的に詩を作ってください。
クオリティはともかく、指示された要件を満たす文章は書けています。
みたいに、あまりにも字義通り受け取りすぎてる箇所もありますが……
指示側が直に修正するか、あるいは、望み通りの文章を書かせるためのプロトコルに書き直すかで、乗り越えていけるでしょう。
ランダム単語で詩作
三題噺のように、いくつかの単語を与えて、それを元に詩作させることもできます。
ランダムに3つの単語を列挙してください。
そして、その3つの単語を使って詩を書いてください。
関連性の薄い3つの単語を列挙してください。
そして、その3つの単語を使って詩を書いてください。
関連性の薄い5つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って詩を書いてください。
関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って詩を書いてください。
関連性の薄い3つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。
関連性の薄い5つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。
関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。
関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って幻想的な詩を書いてください。
関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って衒学的な詩を書いてください。
いかがでしょうか。
一部にはツッコまざるを得ない箇所もありますし、手直ししなければ使えない部分もありますが、これら各詩文は十数秒で打ち出されてきました。
売り物として使えなくても、子どもの宿題用に詩をでっちあげるぐらいなら朝飯前ということです。
良い悪いを問うのと並行しながら、貴方の読んでいる文章がChatGPT製でないかどうかは、いつでも気を付ける必要があるでしょう。本当に、お子さんが宿題を自分自身の手でやったかどうかについても。
今後は、その点を踏まえた上で、子どもたちの教育に向き合っていく必要性が出てくるでしょうね。ChatGPTの使用を前提として織り込み、さらにその先でどうすれば良いのか、教育側の教養と知性が問われる時代でしょう。
単に積み上げた知識の高さを問うのではなく、知識の”梯子”や”望遠鏡”をどう使うのか。それを考えていかないと。
ChatGPT→TrinArt
それはともかくとして、ChatGPTが打ち出してきた詩文を、そのままTrinArtのプロンプトとして使用してみました。
ちなみに全て「スーパーでりだ」モードで描いてもらってます。
物語の挿絵には、ちょうどいいかもしれません。
後書き
ChatGPT3.5のレベルでは、詩作の分野だと、人間を代替するにはまだまだ力不足なのが良く分かりました。
一方、読み飛ばされがちな文章の埋め草としてテキトーな詩を載せるぐらいは、もう十分できるレベルです。
AIは、人間が培ってきた構成や表現について、さまざまなテクニックを学習し吸収していくでしょう。人間と同じレベルに追いつき、やがて追い越していくのでは、と考えがちですが……
創作と価値観を己の物とするには、明確な勝利条件とディシジョンツリーを持つ盤上遊戯の解析とは、また異なった困難を乗り越えていく必要があるでしょう。人間自身にすら理解できていないその山を越えるには、たとえ人間側が全面協力したとて、まだ長い時間がかかるはずです。
もちろん、AIが社会的に望ましくない方向に行きそうなら適切に導くべきですが、それはAIではなく人間側の過誤でしかありません。AIは、人間の命令通りの事しかできないのですから。少なくとも、今はまだ。
しばらく、見守りたいところです。