【短歌16首】n_01 / 02 / 03 / 04

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その羽根は難読駅として知られおまじないのやり直しもできる

プレゼント嬉しくなかった経験を気に病んでいる人　おおあらし

［欠伸をするだけで貴方もイカロスになれる　肥った心募集中］

うん　先生は詩人のことをもう少し悪い人だと思っています

胡麻の香りが歩いてきたらエンドロールまだ解いてない呪いがあるよ

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のぎへんにカタカナの無　撥水の花の刺繍がリネンに残る

チーズケーキの解釈が潤沢に広がっている軍服ワンピ

捨てられた十徳ナイフがそれぞれの存在論で傷つけた海

この白が霧か煙かわからない　子どもが惨殺した山葡萄

アイコンのふたりが日ごと近づいてアクセス不可になったあと月

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腫れぼったい眼でアバターの人と話す互いの脳の建て付けのこと

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納戸から名前を出せばそれでおれを殺すのかと穏やかな喘鳴

角砂糖　以来ぐんぐん関係は離れて気持ちいい　空高い

貼られずにシールは反って貼られれば桜になりたいことも忘れて

冷えてきたこの手ごと今から来ても伏兵だったことにできるよ

触れられぬ花を彼方へ運ぶため人類に海馬が載っている