「パパ、どんなお仕事をしているの?」この問いに答えることで本質が見えてくるのかもしれない
「パパ、どんなお仕事をしているの?」
「仕事って楽しい?」
在宅ワークになってから、目の前で仕事をする姿を見ているからでしょう。小2の次女から、いろいろな質問がとんできます。
いざ説明をしようとしたら、無駄に長い言葉になって、うまく伝わりませんでした。うーん、これはマズい。
出版社にいたころは、ものすごく分かりやすかったんですね。「本を作っているんだよ」と、よく恐竜や妖怪の児童書を娘に渡していました(男の子向けの本ばかりだったけど、それでも喜んでくれた)。
さて、今の仕事はどう説明すればいいのだろう…。
まずは、アウトプットがなにかを考えてみます。いまは企業のオウンドメディアやサイト運営を支援していて、生産しているものは、主にテキスト記事です。
試しに今年3月の記事制作を確認してみると、ひと月で40記事以上を作っていました。文字数は、500~10,000文字まであるので、本数換算しても全体像を把握できるわけではないものの、それだけたくさんの記事を作成しているわけです。
では、アウトプットは「記事」かというと、これは大間違い。記事は、提供している価値ではありません。
そもそもクライアントが何を求めているかを考えてみます。クライアントとなる企業は、自社の商品・サービスがたくさんの人に届き、利用されることを期待して、依頼してくれています。ブランディングのためということもありますが、最終的には商品・サービスを利用してもらうことが目標になるでしょう。
そこで、アウトプットがなにかを定義してみると、
「企業の商品・サービスを適した人に届けるための記事制作」
となるのではないかと思います。
正解に近づいた気がしていますし、これは一度「編集とはなにか?」を考えたときの答えと近いものになりました。
しかし、これで娘が理解してくれるのか…。まだ伝わらなさそうなので、もっと噛み砕いてみます。
具体例は食べ物にすると、いいかもしれません。
「例えば、めちゃくちゃおいしいシュークリームを作っている人がいるとするよね。だけど、誰にも知られてない。そのシュークリームのおいしさを伝えるために、パパは手助けをしているんだよ」
おいしさを伝えるための方法はたくさんあります。
・おいしいシュークリームをどのように作っているのか?どうようなこだわりがあるのか?を聞く(クライアントへのインタビュー)
・シュークリームを食べている人たちに感想をもらう(事例インタビュー)
・おいしいシュークリームの作り方、きれいなシュークリームの食べ方を紹介する(ノウハウ記事、シュークリーム好き潜在層の取り込み)
最終的には、おいしいシュークリームを食べたい!という人に、情報が渡って購入してもらえれば、とてもハッピーな関係です。
小学生でも分かるように考えてみると、仕事の本質が浮かび上がるのかもしれない? ちなみにシュークリームの例えで説明したら、娘の反応は「興味あるなー、仕事してみたい」でした。
編集のこと、メディア運営のこと、育児のことを中心につぶやいています。
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