運命というもの。

こんばんは、Vo.の小川です。
唐突ですが、僕が初めてギターに触れたのは中学3年生の終わり。
学校の授業でのことでした。
そこからギターに少し興味を持った僕は叔父からアコースティックギターを譲り受けました。
ただその時僕は高校受験真っ最中。
そこまでギターを練習する余裕もなく、その時はまだハマるというよりただなんとなく受験勉強の合間に少し弾くくらいの感じでした。

迎えた高校受験。
僕は模試で安全圏、所謂合格圏内だったA高校を前期で受験しましたが、結果はまさかの不合格。
なんとクラスで前期私立試験を落ちたのは僕1人だけでした。
絶望の淵に立たされながらも、考えないといけないのは後期私立試験。
公立試験は記念受験みたいなものだったし、願書も提出済みだったのです。
これはいよいよやばいぞと、学力の低い高校の願書を急いで提出、無事に合格した僕は
当時、“名前を書けば受かる”と言われていたB高校に通うことになりました。

ただ、そんな結果でも高校生活を楽しもうと思っていた僕は部活動を探し始めました。
中学の頃は軟式野球部でしたが、高校野球は硬式ボール(石みたいに硬いボール。)で当たったら痛いしなぁ…なんで考えていた僕は、中学の体育の授業で楽しかったからという理由でバドミントン部にでも入ろうと体育館へ足を運びます。
しかし…
なかったのです。バドミントン部が。

どうするかなぁ…

そんな時クラスで前に座っていた生徒が僕に話しかけます。

「小川くん、部活きめたぁ?」

なんだこのチャラチャラした喋り方は。
前髪もサラサラで長いし、なんだこいつは。
そう思いながらも、僕は答えました。

「まだ決めてないなぁ、バドミントン部もなかったんよなぁ…」

するとその生徒が

「俺バンド組もうと思ってるんよねぇ〜、ベースやってるんよ。」

あーなるほど、こいつはバンドマンなのか。
そう思ったのと同時に僕は叔父からギターをもらったことを思い出します。

「へぇ〜、すごいな。確かに楽器楽しいよね、俺もこないだ叔父にギターもらって少し弾いてるわ」

するとその生徒が表情を変え、僕に迫ります。

「え!!!一緒にバンドせん!!!!?」

そこから僕のバンド生活が始まったのです。
そこからは何故かトントン拍子。
軽音楽部はなかったのですが、男子校だったこともあり吹奏楽部の部員は2名。
音楽室も特に使わないという理由で同好会という形で、なんと作ることができたのです。

後から聞いた話によると、A高校にはバドミントン部があり、更には友人が軽音楽部を作ろうと働きかけましたが、できなかったそうです。

僕はA高校を落ちたお陰で、ありがたいことに今もバンドで音楽を奏でています。
きっとバンドをやるのは、音楽をやるのは運命だったのだなと。

たとえ自分が思っていた結果とは異なることになることがあっても、きっとその先には素晴らしい未来が待っているし
それは“そうなるべくしてなった”のだと思います。
この先、何が待ち受けていても、どういう道を進むとしても前向きに生きていきたいですね。


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