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観劇逍遥

TOKYOハンバーグ
『ハミダシタ 青空 ヲサガシテ ボクラハ』
2022.11.17 14:00公演

かなりネタバレ含まれると思うので、何らかの手違いでこちらに来て、これからこの作品を観る方は気をつけてください

登場人物が多い舞台って、関係性がややこしいと脳内整理ができず、舞台をみてこれは大丈夫なのかなって不安でしたが、ちょっと言い方悪いです
メインとサブ、そしてモブがしっかり機能していて、モブであっても主張していないわけではなくてしっかり存在している
わたしはこういう舞台が好きです

人が多くても変に存在を主張せず、役割を演じきる、主軸に集中できるし、全体としてみやすい舞台になるから

だからこそ存在はとっても重要なんだと思うのです

あくまで個人的な思いなので悪しからず

演劇(戯曲)が統制され、閲覧することはおろか所持することも、エンゲキというものを行うのも犯罪者として扱われるセカイの物語
(◯谷さんの舞台思い出すね)
(あと◯◯◯戦争とか)

エンゲキというものを知らない少女がとある場所で戯曲に触れ、その魅力から好奇心探究心が生まれ、このセカイのそれに疑問を抱くことで物語が大きく展開していく

この舞台のこわいところは、まるで宗教のように感じるところ
と書いてしまうと宗教に偏見がある人と思われてしまうが、まぁ本質的なものは知らないし、興味はないけど神頼みはする程度の人間なので再度悪しからず

求めるものがあって、共感する人がいる、それを愛し崇拝し、信じて守る
そこに悪はなく、信じるものが正義なんだ
とするとねぇ

話はそれだけど、なぜこの舞台にのめり込んだか、

序盤で演劇が統制されている社会なんてありえない!なんて高を括りながら観ていたけれど、どんとん、こんなセカイはイヤだ、なんで統制されなきゃいけないんだ、疑問が共感にかわり、演者もそうだけど観劇者もそうなんだよ!
わたしたちは観たいんだ!って声を上げたくなる気持ちが生じて、つい涙腺が緩んでしまった

辛いな…そしてラストのあのシーン

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