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逆子→外回転術→再び逆子疑惑→無痛分娩

こんにちは。リーコです。
今日は育児トピックに立ち返り、次男出産について記します。

※この記事に無痛分娩と外回転術を勧める意図はありません。どちらもリスクを伴いますので一個人の体験談として読んでいただけると幸いです。


自然分娩と無痛分娩


初めての出産は陣痛開始からオンギャアまで20時間以上。痛くてしんどくて苦しくてはっきり言って「もう…二度と産めんわ…」と思った。だから次男は無痛分娩で挑みたかった。順調に週数を重ね、27週6日の妊婦健診で「逆子やね」と発覚。「経産婦は子宮が伸びやすいし、リーコさん羊水多いから回りやすいんやわ。また戻るよ」とのことだったが、待てど暮らせど上を向いている我が子。うんうん、人生って上をむ~いて~♪あ~るこ~おう♪だもんね、いいよ。腹ん中から前向きだね!なんて空元気でいたら、あれよあれよと生産期。相も変わらず逆子ですわな。お灸もやった。体操もやった。腹がよじれる胎動を感じたら「今ひっくり返った!!」ってぬか喜びもした。結局、帝王切開予定で入院日が決まった。すると主治医の先生からこんな提案があった。

「リーコさん、帝王切開にせよ無痛分娩にせよどっちも麻酔するから、外回転術やってみて、ひっくり返らんかったら帝王切開、ひっくり返ったら無痛分娩にする?」

ちょうど出産に向けて『コウノドリ』を全巻買って号泣していたので、すぐに鴻鳥先生の術式風景が浮かんだ。無事に産まれてくれるなら、出産方法は何だっていい。けど選択肢があるなら挑戦してみてもいいかもしれない、そんな気持ちで私は外回転術をお願いした。

外回転術

胎児の位置が骨盤位(逆児)や横位(横たわった位置)にあるとき、頭が下になる頭位となるように腹壁上から胎児を回転させる胎位矯正術をいう。

改訂新版 世界大百科事典より


私の義姉は48時間の陣痛の末に緊急帝王切開を経験した人なのだが、産後の話は聞いてるこっちも泣きそうなくらい大変で(陣痛で奥歯割れて抜歯もしてた)、帝王切開も自然分娩も無痛分娩も和痛分娩もみんな本当にすごい。全母親を尊びたい。


外回転術


外回転術が成功すれば、翌日からバルーン、誘発剤、促進剤で無痛分娩を進めていく。もし逆子のままであれば、翌日正午に帝王切開というスケジュールだった。まずは背中のカテーテルから麻酔を入れる。主治医の先生から「お酒飲める?」とふいに聞かれ「いや、全くの下戸です」と答えると「じゃあ効きやすいかもね、人によるんやけど」とのこと。

ひんやりとしたものが背中を流れ、徐々に下半身がぼわんぼわんしてくる。所々に保冷剤を当てられ「冷たい?ここ冷たい?」と麻酔の効き具合を確かめてくれる。30分もすれば冷たさを全く感じなくなった。十分な効きを確認した後、外回転術が始まった。

麻酔も効いていたし施術が見えないので微かな感覚だけなのですが、ぐぐぐっと外側から圧力がかかり、お腹の中で赤ちゃんが動いているのはわかった。「麻酔でこんだけわかったら結構強い力なのでは」と少し不安を覚えながら先生を見ていた。本当に1分も経ってない。「ひっくり返ったよ」ってあっさり。全然実感がない。一瞬だった。さっきまでよく喋る朗らかなおっちゃんだった人からは後光が差していた。


いざ、無痛分娩


その日は背中にカテーテルをぶっ刺したまま、お産に備えて部屋で眠り、翌日の早朝に助産師さんがモニターをつけに来てくれた。いよいよですね~なんて呑気に話をしていたらあれ、あれ、とNSTの位置が一向に定まらない。

「赤ちゃん…戻ってるかも」

…ん?そんなことあります!?!?!?急いでエコーと診察へ。どうなってるんや…活発すぎるぞマイベイビー…動揺しながら白黒の画面を見つめる。「良かった、まだ下向いてるけど高い位置で浮いてるから微妙やな。すぐにお産進めてこか」と先生。みんながバタバタ用意し始めてようやく心の準備が整いだす。この時点で子宮口4cmだったため薬剤投与後すぐ陣痛が始まった。NSTの数値がMAXになるとお腹がぐううんと張ってるのがわかる。でも、5cmも、6cmも、7cmも、8cmも、痛みピークで助産師さんと談笑する余裕があった。すごいぞ麻酔。そして陣痛開始から4時間後、次男が誕生した。痛みは、ほとんどなかった。これが無痛分娩か…。


私は麻酔の効きが良すぎるタイプだったらしく感覚すらほぼなかった。それでもいきめたのは長男出産時のいきみ方を覚えていたからだと思う。あの経験がなかったら結構大変だったかもしれない。

お産の進みが早すぎて麻酔が間に合わない人、麻酔が全く効かない体質、無痛分娩も千差万別で一概にこれっていうのはないな、と色んな体験談を聞いて思う。先生の「人による」は本当にお産の数だけあるんだろうな。

子どもが無事に産まれてくれることも、母体が無事であることも、どうやったって奇跡。そんな風に改めて感じた次男の出産でした。

以上、リーコでした。

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