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【トラック編②|10000m】2024年上半期振り返りまとめ|創価大学駅伝部

本記事は、先に投稿した【トラック編①|3000m/5000m】の続きです。もし前記事を未読の場合は、こちらも併せてご覧いただけば幸いです。

【トラック編】は分量が多くなってしまったため、note上では以下の通り3分割しております。

  1. トラック編①概観および3000m/5000mの結果とまとめ→【前記事】

  2. トラック編②10000mの結果とまとめ→【本記事】

  3. トラック編③800m/1500m・3000mSCの結果および全体のまとめ

本記事【トラック編②】だけでも1万字に迫る長文となってしまいましたので、以下の目次から気になる項目だけでもご覧いただければ幸いです。
※尚、図番号は前記事からの連番になっております。


2. 距離対応・スピード持久強化:10000m|Stephen②選手27分台PB、吉田響④選手の28:12PB連発、そして多くの主力選手が28:30前後のPB更新

・10000m PB更新@4・5月|兵庫RC・東海大記録会・関東IC

ここからは、10000mのPB更新について観ていきます。まず、4月・5月に更新された10000m PB矢印(青点線)で10000m/5000m PBプロットに図9にまとめて示します。

図9:10000m PB更新@2024年4月・5月|10000m PB vs. 5000m PBプロット|今季4・5月で10000mに出走した選手のみに限定

 今季10000mの初戦となった日本GPシリーズ(グレード2)の第72回兵庫リレーカーニバル(RC|4/20@神戸|SUET公式結果配信アーカイブ)には、吉田凌④選手・小暮④選手・藤ノ木④選手・齊藤大②選手・Stephen②選手が出場しました。アシックスチャレンジ 10000m 1組では先頭を留学生選手と激しく競り合ったStephen選手が組2着で28:05.43のPB(0.6s更新)、中盤から日本人トップの位置で実業団選手との引っ張り合いを続けた齊藤大選手が28:45.97のPB(5.4s更新)となりました。PB更新とはなりませんでしたが、同組の吉田凌選手と2組小暮選手の主将・副主将コンビが29分フラット前後のタイムだったのは、10000m初戦としては上々の出だしだったのではないかと思われます。

 兵庫RC(アシックスチャレンジ)には資格記録の関係で派遣されなかった(?)吉田響④選手と、なんとこの時期に初10000mとなる新入生3名(山口①選手・榎木凜①選手・浦川①選手)が兵庫RC翌日(4/21)の東海大記録会で10000mに出走しました(SUET公式結果)。吉田響選手は約2年ぶり(東海大2年時の全日本大学駅伝予選1組での独走以来)の10000m出走となり、(有効期限が切れている)関東インカレの資格記録をクリアするのが主目的で設定タイムは28:40とのことでした。
 レース序盤から外国籍選手と共に飛び出し、2000m通過後に先頭に立ち4000m以降に留学生(高校生)も引き離してトップ単独走となり、5000m通過は14:15。現地観戦時にはこれを単純に2倍して28:30、後半ちょっとペースが落ちても設定タイムはクリアできるかなぁ、単独走でも流石だなぁ、ぐらいに思っていましたが、さにあらず。5000m以降もペースは落ちず(むしろ若干上がるぐらいで)爆走をつづけにラスト1000mは2:39/kmと爆上げして、創価大学日本人記録にあと1秒にほどに迫る28:12.82のPB!(なんと約47s更新!)となりました。結果的に後半5000mは14分ギリでカバーし、この時点での自身の5000m公式PBより速いタイムという驚きでした(詳しくは後ほどペース分析にて)。尚、現地では響選手に周回遅れにされた選手が周回数間違って(走り終わろうとするところを)”もう1周!”と呼びかけられる事例が頻発するなど、なかなかのカオスぶりでした。現地で2000m毎に速報した動画をインスタリールにまとめましたので(それは直接は上手くリンクできないので)宜しければ↓のXポストからご覧下さい。

 響選手の爆走のウラではありましたが、10000m初出走の新入生も奮闘し、山口選手が29:26.27榎木凜選手が29:32.28でしっかり走り切りました。初10000mで29分台半ばはかなりの好記録では?。直接的に比べられるものではありませんが、先般パリ五輪10000mに出場を果たしたOB葛西潤選手(旭化成)の初10000mは30:25@6月の法政大協議会(当時1年生)でしたので、浦川選手の30:19.47も立派な初記録かと思われます。尚、山口選手と榎木凜選手はこのレースで関東ICのハーフマラソンの資格記録(10000m・30:00)をクリアし、翌月には実際に関東IC2部ハーフマラソンに出場を果たすことになりました。

関東インカレ男子2部10000m TR決勝2組(5/9@国立競技場|SUET公式結果配信アーカイブ)には、吉田響④選手・小暮④選手・Stephen②選手が出場しました。(私は、初の新国立競技場での現地観戦となりました)
 青学大・黒田選手がスタートから仕掛けためか、選手権らしからぬ?ハイペースな展開となり、抜け出した先頭(麗澤大の留学生選手)は2:45/km前後のハイペースで刻み5000mは13:46通過。
 Stephen②選手は先頭の飛び出しには付かず集団で追いかける展開。5000m以降に先頭のペースが落ちたこともあり8000m通過(22:15)でほぼ追いつき、ラスト1周で切り替えてトップに立ちバックストレートでスパート。これは優勝か!と思われましたが、残念ながらラスト100mでかわされて惜しくも2位。それでも27:41.52のPB!!自身初の27分台で約24秒の大幅更新となりました。尚、ちなみに、偉大なるMulwa先輩(現GMO)の初27分台は2年生時の八王子LD(2020/11/21)での27:50.43のようですので、Stephen選手は着々と創価大学歴代最強の留学生への道を進んでいると思われます。
 吉田響④選手はハイペースの展開には乗らず主に第3集団の位置で”独自”にレースを進め、5000mは先般の東海大記録会(14:15)よりも速く(おそらく14分1桁秒台)で通過。後半もほぼ同じタイムでカバーしたようで、前半のハイペースがたたり落ちてきた選手達を、まるで駅伝の”ごぼう抜き”のごとく次々と選手を”拾い”つづけ、終わってみれば7位入賞で28:12.01と連続PB(約0.7秒の更新)となりました。両選手ともに関東ICの勝負レースでのPB更新ダブル入賞にはしびれました。
 小暮④選手は終盤でStephen選手や青学大・黒田選手らに周回遅れ(悔しいに違いありません)にされましたが、青学大・若林選手には競り勝ち(こういうところは大事です)、28分台のSB(28:58.01)。ご本人曰く”全く戦うことができませんでした。最近上のレベルで戦うことを目標に臨んでいますが、上手く噛み合わず調子がなかなか上がってこない走りが続いています。ロードだけだと言われないように頑張ります。絶対に強くなります。”とのこと|信じております!

・10000m PB更新@6・7月|日体大記録会・ホクレンDC士別・学連網走

つぎに、6月・7月に更新された10000m PB矢印(青点線)で10000m/5000m PBプロットに図10にまとめて示します。

図10:10000m PB更新@2024年6月・7月|10000m PB vs. 5000m PBプロット|今季これまでに10000mに出走した選手のみに限定

第314回日本体育大学長距離競技会(@日体大健志台キャンパス|SUET公式結果)1日目(6/1)の10000mには、初出走の1年生も含め多くの選手が出場しました。私も初の日体大記録会の現地観戦となりました(心残りは土曜で食堂が営業していたのに気づかなかったこと…)が、この日は結構暑い条件だったと記憶しております。
 10000m 3組では、石丸修①選手が30:00.77西山①選手が30:08.244組では山瀬①選手が30:16.91とそれぞれ初記録となりました。また4組では、4月の東海大記録会で初10000mを踏んだ浦川①選手が30:07.25でPB(約12秒)更新!!。前述の通り、1年生のこの時期としては30分前半は立派なタイムだと思います。特に浦川選手は二本目の10000mで着実にPB更新をして(特に前回と今回の気候条件を勘案するとタイム以上の進歩かと)、この月末には函館ハーフで初ハーフマラソンも踏みました。山口①選手・榎木凜①選手とともに距離対応を前倒しする今季を象徴する選手の一人として個人的にも注目しております。
 主力選手が出場した5組では、小池②選手とSolomon①選手が積極的に先頭を引っ張る展開。現地で手元確認した限りでは、1000m通過が2:52、3000m通過が8:38、5000m通過が14:27、7000m通過が20:17(?)と28分台が見込めるタイムで推移。この辺りから織橋②選手、黒木③選手が徐々に遅れ始め、やがて小池選手が先頭でそれにSolomon選手・石丸惇③選手が続く展開。単独走になってからもペースを落とさず、小池選手が組トップで28:43.46の初の28分台そして約40秒の大幅更新を達成しました!レース後のインタビューでは練習の一環とのことでしたが、5000mのスピードを着実に延ばしている感じで、当日は暑さもあり小池選手も途中で水を取っていましたので、比較的冷涼な条件が予想されるホクレンDCでの更なる躍進が期待されました。終盤粘りの走りになった石丸惇選手も最後は意地の29分ギリで組3着Solomon選手は惜しくも29分ギリはならずも29:03.64で初記録となりました。偉大なるMulwa先輩(OB|現GMO)が1年生の同じ時期に29:03.31でPB(大学での初記録?)となっておりますので、5000mと同様に今後が期待されます。

7月になり本州では酷暑で10000mの記録はなかなか見込めない状況。選抜メンバーが北海道でホクレンDCシリーズおよび学連網走記録挑戦会に挑みました。ホクレンDC第3戦士別大会(7/13|SUET公式結果配信アーカイブ10000mでは、出場した主力選手4名全員がPB更新達成!!となりました。
 序盤は28:20に設定された緑のウェーブライト(WL)に沿って集団で進みましたが、2000m過ぎから小池②選手が積極的に飛び出し(これは公言している通り27分台を目指した動きと思われます)、5000m通過は先頭の小池選手は14:10、PMの集団は14:14と4秒差。後半も1周約68秒(2:50/km)で押し続けましたが、その後ペースが若干落ちて8400m付近で後続集団に追いつかれ9000m過ぎで離される展開もしっかり粘り組4着の28:26.33のPB!前走6月の日体大記録会(約40秒更新)と合わせておよそ1分近い(約57秒)PB更新をこの2ヶ月で成し遂げました。終始PMの集団で進め小池選手に追いついた形の石丸惇③選手は組6着の28:27.87のPB!今回は約10秒の更新で毎年着実の伸ばしている印象です。前半はPM集団で進めるも後半になり徐々に遅れた形の小暮④選手もしっかり粘り28:32.28のPB!続いて吉田凌④選手も28:26.30のPB!と主将・副主将が一緒にPB更新を果しました!信じてました!
小暮選手のインスタとXよりコメント引用:

10000mのPBをようやく更新できました。
まだ全然満足できるタイムじゃないけど、最近のレースから見れば一歩前進できたと思います。
また頑張ります!

https://www.instagram.com/p/C9cQRaAJTqa/

ここまで思うような走りができず悔しい走りになっていましたが少しは納得いく走りができたと思います。 凌と一緒にPBやっと出せて良かった!

https://x.com/Eiki1215SOKA/status/1812250952696750366

 ホクレンDC士別でのPB祭りの興奮が冷めやらぬ翌日(7/14)の関東学生網走夏季記録挑戦競技会(SUET公式結果配信アーカイブ)では2年生3人がPB更新を果しました。10000m 1組では、池邊②選手が29:36.53のPB(約21秒の大幅更新)、根上②選手が29:43.00のPB(約5.4秒の更新)を達成!。29:10のPM設定でおよそ2:55/kmのペースで進行する先頭集団に5000m(通過14:33)までは食らいつくも、その後は徐々に離される展開。そこからキロ3分ぐらいで粘り切っての29:40前後でのフィニッシュとなりました。【ロード|ハーフマラソン編】で下記引用の通り、次代の底上げを担う選手として注目した池邊選手と根上選手。鍛えの夏合宿を経ての実りの秋に期待です。

小池選手・織橋選手・齊藤大選手・川上選手といったトラックを中心に1年時から活躍する選手が多い現2年生世代の底上げを担う根上和樹選手・川田聖真選手・池邊康太郎選手・篠原一希選手の4選手がそれぞれ着実にハーフPBを更新しました。特に学生ハーフ(3/10)1:04:55 PBの根上選手と大阪ハーフ(1/28)1:04:57PBの川田選手の2人は、秋のハーフでの積み上げと10000mで29分台前半へのPB更新がなされれば十分に箱根駅伝エントリーの選考に絡んでくるレベルであると考えられます。現3年生の人数が少ないので、特に来年度にはこの4名を含めた現2年生世代の押上げ・拡充はかなり重要になってきます。

https://note.com/leedsnabe/n/nde4431794971#4953f606-ed70-4486-97e0-200cf58bfdf0

10000m 4組では、織橋②選手が28:41.25と約20秒のPB更新!5000m通過14:22でPMが予定外に外れ、その後を引くことになった駒大・山川選手と交代で6000m過ぎから先頭を引っ張る形に。8000m付近で切り替えた國學院の辻原選手・後村選手に引き離されましたが最後まで粘り、昨年度惜しくも成し遂げられなかった28分台を見事達成しました。目標だった28:30台には惜しくも届かずラストに課題が残ったとのことでしたが、夏の選抜ケニア合宿にも参加した織橋選手の更なる飛躍を期待しております(ケニア高地トレはかなりしんどく、ちょっとホームシック気味?だったようですが…)。

・ペース分析②|吉田響④選手の10000m PB@東海大学記録会と小池②選手のPB@ホクレンDC士別

 ここでは、10000mで28:12を連発した吉田響④選手のPB(東海大記録会の方なので正確にはSBですが)と新規28分台から連続PB更新を果したを小池②選手のPB(ホクレンDC士別)のペース分析図11(緑実線:響選手|青実線:小池選手)に示します。この図には、参考としてOB葛西選手(旭化成)の日本選手権10000mでのPB(点線)と関東インカレ2部の先頭選手点線|Stephen②は2位でしたので参考)も併記しています。

図11:吉田響④選手のPB@東海大記録会と小池選手のPB@ホクレンDC士別のペース分析
縦軸|1㎞あたりのラップタイム(通過タイムから換算
縦軸|400m(1周)ごとのラップタイム  軸|距離(1000mごと)
データラベル|1000mごとの通過時間(mm:ss)とFinishタイム(mm:ss)
※タイムは配信映像から目視で判断した参考値(誤差を含む)

吉田響選手(緑実線)は2000m過ぎから先頭に立ってからも2:50/km前後のペースで独走し5000m通過は14:15。それ以降もペースは落ちず(むしろわずかに上げる形で爆走を続け)にラスト1000mは2:39/kmと爆上げして、28:12.82のPBとなりました。結果的に後半5000mは13:58弱でカバーし、見事なネガティブスプリットとなっております。また、10000mトラックレースでは、ラスト1000mの切り替えの準備として8000m-9000mでタイムが少し落ち着くのが一般的ですが、ここでの落ち込みが非常に小さいのが特徴的です。
 一方、小池選手(青実線)は2000m過ぎからPMより前に出て独走し(27分台を狙った動き)、5000m通過は14:10。後半も1周約68秒(2:50/km)で押し続けましたが、7000-8000mで2:55/kmまでペースを落とし8400m付近で後続集団に追いつかれます。ただ、ここでしっかり合わせ9000m通過は25:38(これは響選手のデータとは4秒差)。そこから先頭には離される展開もラストは2:48/kmと上げて28:26.33のPBとなりました。この比較により、響選手のラスト(2:39/km)がいかに記録に差をつけたかが明確に示されています。
 参考として併記した関東IC2部(先頭)では、序盤から2:45/km前後のハイペースで進み、5000m通過は13:46。Stephen②選手はこれには付かず目視では+5秒程度で追う形に。その後先頭のペースが2:50/km程度まで落ちて8000m過ぎで追いつき、ラスト2000mは2:46/km→2:40/kmと上げて27:41でFinish(Stephen選手はラスト1周でトップに立つもラスト100mでかわされたのは前述の通り)。選手権にしてはハイペースな展開もかなり上げ下げあるなかでやはりラストはかなり上げているのが流石でした。
 OB葛西選手の日本選手権は、最初の1000mを2:43で入った後は2:45/kmのPM設定通りに進行し、8000m過ぎからPMの前に出てラストは2:33/kmの爆上げで27:17.46でのPBで見事に優勝。練習の段階で2:45/kmのペースで余裕があるとの仕上がりだったとのこと。旭化成に入社後ケガなく練習を積み上げたことが「奇跡」(本人談)ということで、我々が大学時代に目にした駅伝での活躍は彼のポテンシャルの上澄みにすぎなかったのか、と思わされました。次は27分台を目指す小池選手(と響選手は三大駅伝のみの出走かもしれませんが)の展望として葛西選手のデータも併記させていただきました。

・【トラック編②|10000m】のまとめ

今季ここまでの10000mのPB更新として図9(4月・5月)および図10(6月・7月)のデータを反映した10000m PB vs. 5000m PBプロット(2024/7末時点)図12にまとめて示します。

図12:2024年7月末時点での10000m PB vs. 5000m PBプロット
※基本的に今季これまでの10000m出走者のみ記載。

本稿の冒頭(前記事の冒頭)で紹介した榎木監督の談話を以下に一部再引用します(註:太字は強調のため著者が変更)。

 チームとしての手応えも榎木監督は感じているという。

昨年はスピード強化で5000mを中心にトラックシーズンを作ってきたんですけど、今年はそのベースを上げ、5000mと10000mの両方をしっかりと戦える状態を作ろうということで、春からチャレンジしてきました。多くの選手が試合慣れしてきて、28分30秒切りに近づいてきているので、当初のイメージよりよく走ってくれていると思います。(後略)」

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/rikujo/2024/08/15/post_63/?page=3

これを念頭におき、本記事の10000mトラックレースの結果について、以下の通りまとめました:

  • 4月下旬に主力選抜メンバー(吉田凌④選手・小暮④選手・藤ノ木④選手・齊藤大②選手・Stephen②選手)が日本GPシリーズ(兵庫RC)に出場したり、1年生3名(山口選手・榎木凜選手・浦川選手)と吉田響④選手が東海大記録会に出場したりと、昨年度よりも早い段階から10000m出走が始まった印象。

  • 昨年夏の学連網走で29分台前半のPBだった小池②選手・織橋②選手が新規28分台、昨年のPBが28:05だったStephen②選手が新規27分台に突入するとともに、

  • 吉田響④の28:12台PB2回を含め、多くの主力選手(吉田凌④選手・小暮④選手・石丸惇③選手・齊藤大②選手)が28分台PBを更新し28:30~40の領域へ到達し、これらが

  • 榎木監督談話の「多くの選手が試合慣れしてきて、28分30秒切りに近づいてきているので、当初のイメージよりよく走ってくれていると思います。」に。

  • 今季10000mでPB更新に至っていない選手(若狭④選手・黒木③選手)も含め5000m PB更新者(図12のオレンジ枠)も多く「5000mと10000mの両方をしっかりと戦える状態」順調な強化がなされていると考えられます。

  • 1年生で初10000mを踏んだ選手(図12の緑マーク)は、29分台前半(Solomon①選手・山口①・榎木凜①選手)から30分台前半(石丸修①選手・西山①選手・山瀬①選手・浦川①選手)までの計7名と昨年度のこの時期よりも多い印象。

  • これらの1年生に加えて、着実に29分台半ばへPB更新した2年生(池邊②選手と根上②選手|次世代の底上げを担う2年生としても注目)には、夏合宿を越えての秋・冬の10000m・ハーフマラソンでの更なる成長に期待したい!と思います。


【トラック編②|10000m】は以上です。
 本記事も9千文字程度と長文になり恐縮ですが、ここまでお付き合いいただき有難うございました、お疲れ様でした。もし宜しければ「いいね」をお願いできれば、今後の記事をもう少し早くまとめよう、というモチベーションにつながる可能性があります(予定)。【トラック編③】も是非よろしくお願い申し上げます。



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