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世界一やさしい「才能」の見つけ方(無料公開版)

【書籍情報】

タイトル:世界一やさしい「才能」の見つけ方
著者:八木仁平
出版社:KADOKAWA
定価:1,540円(税込)
出版日:2023年4月3日

【なぜこの本を読むべきか】

あなたは、いまの自分に自信があるだろうか。

仮に、自信が持てていなかったとしても、心配する必要はない。

なぜなら、多くの人達が子供の頃から大人になるまでに短所を直すよう指摘されつづけているからだ。

短所の克服に一所懸命になる一方で、なかなか克服できない自分に嫌悪感を抱く人も少なくないだろう。

本書は、あなただけの才能を見つけて一生ものの自信を手に入れる方法が紹介された一冊だ。

本書は以下のような方にオススメしたい。

■自分の才能を見つけたい
■自分探しを終わらせたい
■強みを活かした働き方をしたい

隣の芝生が青くみえ、誰かの活躍を見ては憧れの感情や嫉妬心を抱く。

そんな劣等感に駆られる人生に終止符を打つために、あなただけの才能を見つける方法を解説していこう。

【著者紹介】

八木仁平

3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供する、株式会社ジコリカイ代表取締役。
最終目標は「国語・算数・理科・社会・自己理解」と言われる世界をつくること。
著書に、30万部を突破した『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(KADOKAWA)がある。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

才能は、努力や根性で身につけるものではない。自分の内側を省みて「見つける→活かす→育てる」ことで開花する。

📖ポイント2

才能は、人より上手くできることではない。「つい、やってしまうこと」の中に隠れているため、過去の行動を振り返ることが重要。

📖ポイント3

なりたい自分を手放し、ありのままの自分を認めることで才能が明らかになる。憧れが才能を殺し、諦めが才能を活かすのだ。

【1】才能は努力や根性で身につかない

才能がないのではなく気づけていない

あなたは「自分には特別な才能なんてない」と思っていないだろうか。

「天才」という言葉があるように、才能とは限られた一部の人にしか与えられていないものだと誤解されがちだ。

そのため、自分の才能に気づくどころか、自分に才能があるなんて思えない人が大半である。

自分の才能に気づかないまま自分の短所を克服することに人生の大半を使うことは、あまりにももったいない。

断言するが、才能は誰にでも必ずあるものだ。

では、なぜ多くの人が自分の才能に気づけていないのか。

次の章にて、自分の才能を自覚できない人が多い要因を紹介しよう。

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頑張れば頑張るほど才能が埋もれる

才能には、一つ大きな落とし穴がある。

それは、頑張れば頑張るほど才能が埋もれるということだ。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

たとえば、次のような言葉を一度は聞いたことがないだろうか。

■努力をすれば、必ず成功する
■努力を怠れば、成功できない

このように世間一般では言われているが、実際には次の表記が正しい才能の定義だ。

■才能がないことを努力しても、大した成果は出ない
才能を活かす努力をすれば、大きな成果が出る

才能がない分野で努力をしても、一向に才能が開花することはない。

開花しないどころか、努力がほとんど成果に結びつかないため、自信喪失への道を歩むことになるだろう。

できないことや苦手なことを習得する努力をするなら、真の才能を見つけて、才能を活かすための努力をするほうが賢い選択だ。

【2】才能の正体は「つい、やってしまうこと」

人より上手くできること=才能ではない(P29)

才能という言葉を聞くと「人より上手くできること」でなければならないイメージを持つ人も少なくない。

■相手の気持ちを察して話すことは得意だけど、自分より上手な人は山ほどいる

このように「自分には人より上手くできることなんて一つもない」と思い込んでしまうのだ。

しかし、正しい才能の定義とは「つい、やってしまうこと」である。

つい、行動する前にリスクを予測してしまう
つい、ポジティブに物事を捉えてしまう
つい、相手の気持ちを察してしまう
つい、あらゆるやり方を考えてしまう
つい、問題を発見して解決してしまう
つい、思い立ったらすぐ行動してしまう
つい、無駄を削って効率化してしまう

これらは、すべて才能だ。

あなたが自然とやっていることの中にこそ、才能が隠されている。

つまり、才能を見つけるときは、他人と比べる必要は一切ないのだ。

たとえば、あなたは外出時に靴を履く際に「どちらの足から靴を履こう」と意識しているだろうか?

おそらく、自然と利き足が先に出ているはずだ。

才能も同様で、普段から無意識に行動している動作に隠れている。

そのため、最初から才能を自覚できている人は滅多にいないし、気づくのが難しい。

このように、人より上手くできることが才能ではなく「つい、やってしまうこと」こそが真の才能だと覚えておこう。

ちなみに本書には「才能1000リスト」という巻末特典も用意されている。

ぜひ、才能1000リストを眺めながら、あなたが「つい、やってしまうこと」を見つけていただきたい。

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無意識だからこそ過去の振り返りが重要(P32)

才能とは「つい、やってしまうこと」と伝えたとおり、無意識に行動の中に眠っている。

つまり、あなたが当たり前にやっている行動のなかにあるのだ。

しかし、普段から自分の行動を客観的に俯瞰する習慣がある人でもない限り、自分の無意識を正確に認識することは難しい。

そのため、才能を見つけるためには過去の人生を振り返ることが必須だ。

■人に「ありがとう」と感謝された経験は?
■努力してないのに、褒められた経験は?
■「何でこんなこともできないの?」と思った経験は?

上記はあくまで一部だが、通勤中や家事の合間に、ぜひ自分自身に問いかけていただきたい。

また、なかなか答えが出せないときは家族や友達、同僚に「私ってどんなことが得意だと思う?」と聞くのが効果的である。

自分のことは自分が一番わからないうえ、他人の方が案外自分のことを知っているものだ。

才能を見つけるためには、過去を重点的に振り返って「無意識に取っている行動」を見つめ直すための時間を確保することが必要である。

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イラッとした体験から才能が見つかる(P102)

あなたは最近、仕事や家庭でイラッとした経験があるだろうか?

おそらく一度は「なぜこんな行動を取るのか?」と疑問やイライラを感じたことがあるはずだ。

本書では、イラッとした体験から才能が見つかると述べられている。

どういう意味かと言うと、イラッとした体験は、自分が当たり前に出来ることを相手が出来ない場合に生じるのだ。

イラッとする体験には、たとえば、以下のような例がある。

■「考えてばかりで動き出さない」人にイラッとした
「アイデアを即行動に移すこと」が当たり前にできる才能

■「物事の問題点から目を背ける」人にイラッとした
「問題の根本原因を追求して解決すること」が当たり前にできる才能

■「思ってることをハッキリ言わない」人にイラッとした
「自分の意見を率直に伝えること」が当たり前にできる才能

このように、イラッと来るのは決して心が狭いのではなく、自分にとって当たり前にできる事だからこそ、やらない人を見ると憤りを感じるのだ。

しかし、イラッとさせてくる人はあなたの才能に気づかせてくれる救世主であることを覚えておこう。

相手ができないことを指摘するのではなく、自分の才能を教えてくれている存在と捉えると感謝の気持ちが芽生えるはず。

すると、イラッと感じていた人間関係が楽になるだけでなく、自分の才能にも気づけて一石二鳥だ。

【3】憧れが才能を殺し、諦めが才能を活かす

憧れの正体は、自己否定(P40)

あなたは、憧れの存在や、なりたい自分像があるだろうか。

憧れに向かって努力することは、一見素晴らしい活動に思えるだろう。

しかし、本書では、憧れは悪いものだと断言している。

なぜなら、憧れは自己否定を意味するからだ。

憧れの語源や意味を調べると、次のように表現されている。

「憧れ」とは理想とする物事や、人物に強く心惹かれる感情を指す。

しかし、日本語の語源「あくがる」は、本来いる場所を離れてさまようことを意味し、ここから物事に心を奪われうわの空になる状態を示す言葉と変化した。

個々人の感情としての「憧れ」は、欲望、反発、打算、幻滅、嫌悪等、さまざまな感情を誘発する。

このように、憧れとは本来の自分とはかけ離れているため、自分の真の才能を見つけたい人にとっては悪影響でしかないのだ。

仮に、憧れに向かって努力した場合にどうなってしまうのかを、ゲームに例えてみよう。

あなたは、アクションゲームで魔法使いと戦士を育てていたとする。

魔法使いは、魔法を覚えることに特化しているため、攻撃力は低いが魔力は高い。

そのため、魔力を伸ばせば伸ばすほど、魔法使いの才能は開花する。

しかし、魔法使いが戦士を見て「私も剣を持って二刀流で戦えるようになりたい」と憧れを抱いたらどうなるだろうか。

魔力が高い自分の個性を否定して、ないものねだりをすることになる。

仮に攻撃力を高めようと努力しても、攻撃力がないため、敵を倒すのに一苦労する割に大した結果に繋がらない。

このように、剣士が努力しなくても無意識にできることが、魔法使いにとっては努力しても一向に成果がでないのだ。

最悪の場合、魔法使いは「私は努力しても何も成果がでないダメな奴だ」と自分のすべてを否定しかねないだろう。

このように、自分が持っている才能を活かすためには、なりたい自分になることを諦めることが大切だ。

才能を活かすも殺すも、憧れを潔く諦められるか否かにかかっている。

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ありのままを受け入れて憧れを手放そう(P42)

最後に、ありのままの自分を受け入れる重要さについて。

自分自身の真の姿を明らかにすることで、人は潔く諦めることができるのだ。

日本では「諦める」という言葉がネガティブな印象で使われることが多い。

しかし、憧れを諦めることができたとき、初めて本当の自分の才能に目が向き、ありのままで生きていけるようになる。

空を飛ぶ鳥を見たときに「なんで自分は空を飛べないのだろう。自分はダメなやつだ。」と自己嫌悪に陥るだろうか。

おそらく、そんなことを考える人はいないはずだ。

なぜなら、空を飛ぶことを諦めているし「もしかしたら飛べるかもしれない」という期待さえも抱いてないから。

だから、あなたも「なりたい自分」を捨てて、ありのままの自分と向き合って才能を見つけてみよう。

【あなたの次の読書リストに】

本書では、

➀なぜ、才能に気づける人と気づけない人がいるのか?
②学ぶと世界の見え方が一変する「才能の公式」
③自分の中に眠る宝物を掘り起こす「才能を見つける技術」
④あなたらしく輝けるようになる「才能を活かす技術」
⑤誰も真似のできない強みを手に入れる「才能を育てる技術」

以上の5つの章に分けて紹介されている。

才能がないと嘆く必要は、もうない。

本書に書いてある「一生ものの自信を手に入れる自己理解メソッド」を元に、ぜひあなたが無意識に発揮している才能を見つけ出してみよう。

そして、あなただけの才能を見つけ出し、最大限に発揮して、今後の人生を歩んでいただきたい。


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