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やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ


【書籍情報】

タイトル:やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
著者:大平信孝
出版社:かんき出版
定価:1,540円(税込)
出版日:2021年10月21日

【なぜこの本を読むべきか】

あなたは、物事を先延ばしにする癖があるだろうか。

「メールを返信しよう」と思いつつ、気づけば大量にたまってしまった。

「筋トレを始めたい」にもかかわらず、未だにジムを探し続けている。

「好きなことで副業を始めたい」にもかかわらず、調べてさえもいない。

こんな状況が続いて「自分は何をやっても続かない」と自己嫌悪に陥っている方がいたら、落ち込むのはまだ早い。

あなたを動けなくしているのは、あなたの意志ではなく、脳なのだ。 

本書は、以下の方にオススメしたい。

■締め切り直前にならないと動けない人
■「自分にはできない」と自己否定してしまう人
■やりたいことはあるが、先延ばしにしてしまう人

あなたの夢や目標を実現させるために、今日で先延ばしの人生を卒業しよう。

面倒くさがりの脳をやる気にさせるスイッチをオンにする方法を、本書でインストールしていただきたい。

【著者紹介】

大平信孝

目標実現の専門家。
第一線で活躍するリーダーのメンタルコーチ。
独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。
日本大学馬術部を2年連続全国総合優勝に導いた他、経営者、オリンピックアスリート、ベストセラー作家など15000人以上の目標実現・行動革新サポートを実施している。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

やる気は、待っていても永遠にやってこない。ほんの数秒の行動が人の脳に変化を起こし、行動を促すのだ。

📖ポイント2

すぐやる人は「うまくいく状態」を常に頭の中で想像している。先延ばししてしまう人は「失敗したらどうしよう」というネガティブなゴールを描いている。

📖ポイント3

行動するには「時間」という原資が必要。すぐやる自分になるためには「時間の家計簿」をつけて、何にどれくらいの時間をつかっているのかを把握することが重要だ。

【1】やる気は、動くから生まれる

仮決めと仮行動で初速をつける


思うように動けない人は、しっかり計画を立てて行動したい心理がある。

しかし、考えることに貴重なエネルギーを割いてしまっては本末転倒だ。

すぐ行動できるようになるためには、量の後に質が来ることを念頭に置こう。

まずは、仮で小さなアクションを起こし、結果を記録する。

そして、結果を振り返り、次のアクションを決めて即行動を起こす。

上記を淡々と繰り返すだけで、すぐ行動に移す自分へと変化できる。

行動を後回しにする人の大半が、行動量を増やす前に行動の質を上げようとしている。

もしくは、行動と質の両方を同時に求めている場合が多い。

しかし、大した行動を起こさずに行動の質を上げるなんて、冷静に考えて不可能だと思わないだろうか。

たとえば、ダイエットを始めるとしよう。

完璧な状態で始めたがる人は、まず運動をする前に筋トレ器具やウエアを揃えようとする。

すると、準備段階でお腹いっぱいになり、肝心の筋トレが続かないどころか一度もやらずに終わることも少なくない。

ならば、今すぐ自宅で腹筋や腕立て伏せに取り組む方が確実に前進できるだろう。

まずは仮決めして、即行動を起こし、初速をつけよう。

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10秒アクションを起こす


健康のためにウォーキングをしたい。読書を習慣化させたい。

新しく始めたいことがあっても、なかなか一歩が踏み出せない人もいるだろう。

仮決め、仮行動を頭では理解したものの、どうしても初動を起こせない人は一体どうするべきだろうか。

そんなときは、10秒だけアクションを取るとよい。

10秒アクションとは、10秒あればできる具体的な行動を指す。

たとえば、以下のような行動だ。

■ランニングを始めたいが、なかなか動けない
寝る前にウェアを枕元に置いて、起床後すぐに着替える

■読書を習慣化したいが、なかなか読めない
→読みたい本を手にとって、目次を一通り眺める

■部屋を片付けたいが、なかなか手がつかない
→机の上にある文房具を、一つ引き出しに片付ける

上記のように、あなたが今やりたいことを細分化して、10秒で取り組める小さなアクションを起こしてみよう。

たかが10秒でできる行動なんて、些細で意味がないと思うかもしれない。

しかし、10秒アクションで失敗をするリスクはほぼ皆無だ。

失敗をしなければ、小さな成功体験を積み重ねることにつながるため、結果的に「続きをやりたくなる」のだ。

ちなみに、続きをやりたくなる現象は、脳科学的にも証明されている。

人間の脳は、生命維持のために現状維持を望む防衛反応が働く。
一方で、脳は「可塑性」という性質を兼ね備えている。
可塑性とは、ほんの少しの変化であれば、受け入れようとすること。

つまり、10秒アクション程度ならば、脳は変化に対応可能なのだ。

行動するリスクを恐れている人は、ぜひ10秒アクションを取り入れていただきたい。

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同じ場所で同じ活動をおこなう


「在宅勤務になったものの、家だと仕事が捗らない。」

そんな声を聞くことも、少なくない。

出社時は会社に行くことで仕事モードに切り替えができる環境にあったが、現代はプライベートと仕事の垣間が曖昧になりつつある。

そのため、仕事モードに入りづらく、先延ばしにしてしまう恐れがあるのだ。

しかし、上記の課題は、同じ場所で同じ活動をおこなうことで解決可能である。

■集中力を要する企画立案の仕事は、行きつけのカフェで取り組む
■音楽や映画鑑賞は、自宅のソファでくつろいで楽しむ
■仕事のオンライン会議は、自室のデスクから参加する

このように、マイルールを決めて行動ごとに取り組む場所を固定化するのだ。

また、他の作業に気を取られないために、不要なデバイスやアイテムは持ち込まないこともポイントだ。

たとえば、アイデア出しのためにカフェに行く際は、PCは持たず、ペンとノートのみ持参しよう。

自分で決めた活動以外は取り組めない状態にすることで、やるべきことに集中できるからだ。

上記の効果を、心理学の世界では「アンカリング(条件づけ)」と名付けられている。

ちなみに、アンカリングの効果は、場所だけでなく時間にも有効だ。

「音楽や映画鑑賞は、土日の午前中に自宅のソファで楽しむ」など時間帯も決めると、さらに効果が上がる。

このように、場所と時間を仕事や作業と紐付けるだけで、つい先延ばしにする癖を直すことが可能なのだ。

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