目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術
【書籍情報】
タイトル:目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術
著者:吉武麻子
出版社:かんき出版
定価:1,650円
出版日:2023年10月4日
【なぜこの本を読むべきか】
人生というのは、日常の時間の積み重ねで作られている。
つまりは、「充実した人生=時間の使い方の手綱を自分で握る」ということ。
本書は、やることを多く抱えながらも、限られた時間の中で目標や夢に向かって動きたい人に向けた時間術が紹介されている。
著者いわく、自分は行動スピードが特段速いわけでも、ずば抜けた能力があるわけでも、特別優秀なわけでもないという。
ただ、一点だけポイントがある。
それは「やりたいことという漠然としたものを現実の一歩に落とし込む」ことだ。
本書は以下のような方々にオススメしたい。
時間術は、時短や効率化のノウハウだけを学んでも意味がない。
なぜなら、ノウハウが必要になってくるのは、時間の整理をしたあとだからだ。
まずは、あなたの時間を全部広げて整理していく必要がある。
【著者紹介】
吉武麻子
TIME COORDINATE(株)代表取締役 タイムコーディネーター。
疲労せずに毎日を楽しみながら仕事のパフォーマンスも上げていく「タイムコーディネート術」を考案し、のべ3000名以上に指南。
心地よい時間の使い方で、ありたい未来をつかみにいくための「タイムコーディネート実践プログラム」や「タイムコーディネーター養成講座」を開講。
シリーズ100万部発行の『時短・効率化の前にいまさら聞けない時間の超基本』を監修。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
自分の価値観から逸れた目標は、自分に負荷をかける。まずは「どう生きたいか」を考えることが必要だ。
📖ポイント2
3カ月ガントチャートを使って、視覚的に記憶しよう。
📖ポイント3
タスクは1週間単位で管理しよう。急な事態にも対応でき、やるべきことを確実に進めることができる。
【1】1年目標の分解計画術(1年目標→3カ月目標)
目標を立てる前に時間の土台を整える
時間と上手に付き合っていくためには、仕事や目標達成にかける時間だけを見て時間管理するのではなく、人生の一部分だということを意識して時間の使い方を整えることが必要である。
だからこそ、どう生きたいかをまず自由に考えて、それをノートに書き出してほしい。
自分の価値観から逸れた目標は、自分に負荷をかけることになってしまう。
生き方と目標にズレがないか確認するためにも、生き方について考えるのは非常に重要なのだ。
上記の質問で出た答えが、自分へのエールとなり、指針となる。
目標や夢を叶えるためというよりは、気持ちがついてこないときに立ち返るために言葉にしてほしい。
これらの言葉を、本書では「ビジョン」と呼ぶ。
まとまった文章や言葉になっていなくても大丈夫。
参考として、下記に例を挙げておく。
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1年で成し遂げたい目標の設定
ビジョンを書き出したら、次は長期目標を考えていこう。
長期目標といっても、個人の目標においては1年目標で十分だ。
書き出し方は「転職する」「家を購入する」といったように、まずはざっくりで構わない。
目標というより、テーマ程度に考えておくといいだろう。
ビジョンが「価値観の書き出し」だとすると、長期目標は「得たい結果の書き出し」だ。
書き出すこと自体に意味がある。
なんとなく頭の中にあるままだけのものと、つたない言葉でも書き出して視覚化したものとでは、変化の速さに雲泥の差が生まれる。
それは、RAS(脳幹網様体賦活系)の機能が働くからだ。
RASとは、興味関心を持ったことに対して、脳が関連情報を無意識にキャッチするフィルターのような役割のことをいう。
妊娠を意識すると街で妊婦さんが目につくようになる、といった経験がある人もいるだろう。
RASの機能をうまく活かして、未来の実現のために必要な情報やチャンスが入ってくるよう、簡単にでいいから1年の目標(テーマ)を書き出してみよう。
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「1年目標」を4つの「3カ月目標」に分解
1年の目標を立てたら、次は4つの3カ月目標に分解していく。
3カ月というのは、ゴールまでに必要なタスクを想定しやすく、スケジュールに組み込みやすい期間だ。
例として、今年1年の目標が「資格試験合格」だった場合を見ていこう。(一部省略)
3カ月目標に分解するときの注意点は、理想論で設定しないこと。
特に初めの3カ月は、すでに仕事や私用などの予定が入っており、思ったように時間を確保できない可能性が高い。
こんなに余裕があっていいのだろうかと感じるくらい、最初はハードルを低くしよう。
慣れてきたら、少しずつ調整していけばいいだけだ。
【2】1カ月目標に分解する(3カ月目標→1カ月目標)
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