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子供の病気の技術を大人に活かす#2売れる音楽を作る8

久々に音楽療法的な記事を。

こちらの続きです。


小さいころからうちの子供が喜んで聞く曲には共通点がありました。主に歌詞に法則があります。それをまとめたのがこちらです。

①フレーズの最後の音が母音の「あ(a)」「え(e)」「お(o)」で終わっている曲はよく聞く➡良い音
②フレーズの最後の音が母音の「い(i)」+休符で終わっている曲は嫌がる、歌の途中でも「い」と「休符」が入っていると嫌がる➡悪い音
③「きっと」「ずっと」「もっと」「ちょっと」という促音も好き➡良い音
④同じ歌詞や同じフレーズの繰り返しも好き➡良い音
⑤フレーズの最後の音が母音の「い(i)」で終わっても「い」と「に」の場合は問題がないことが多い(き、し、ち、ひ、み、り、ゐはダメ)➡悪い音の回避
⑥フレーズの最後の音が母音の「い(i)」で終わっても次のフレーズの最初の音が「い(i)」で始まるなら問題がないことが多い。う段も同じだが、い段はい段、う段はう段の場合だけよくて、い段とう段が絡んだ場合はダメ。➡悪い音の回避
⑦母音が「あい(ai)」「いあい(iai)の単語が入ると良い➡良い音
⑧「aiai」と繰り返すものはもっと強い効果がある➡良い音
⑨aiを伸ばす音はさらに強い効果がある➡良い音
⑩aaaのように連続する母音は強い効果がある➡良い音
⑪「ポジティブな意味の単語」の量と「ネガティブな意味の単語」の量が1:1だとネガティブな言葉の威力の方が大きいので「明るい歌詞」と「暗い歌詞」があるなら明るい歌詞の分量を多くしないといけない
⑫「希望の意味の歌詞」で歌を終了させる
⑬暗い意味の歌詞の後には希望の意味の歌詞で否定する
⑭サビの中にある悪い音は被害が大きい
⑮音の数が増えてくると無音ができた瞬間にその場所が悪い無音になる
⑯前奏はないか、サビ同然のメロディがないとダメ
⑰「聞く」という行為に集中できるように音の層が厚い曲が良い
⑱打楽器の音程でaeoを作りiuを回避する
⑲フレーズの最初と最後にがiuであっても同じ音で揃える場合は回避できる

しまじろうの曲など、子供向けの曲にもこういった構造は多く見られます。これは「聞いているだけで脳に良い曲」「脳を癒す曲」なので、人は自然と聞くようになります。長時間繰り返し聞いても苦痛にならない構造があるため、商業的にも成功をおさめやすい曲だと思います。繰り返しそこらじゅうで演奏されている曲が脳に悪い曲なら流行するはずがないですからね。

今回注目する曲はこちら。

内容を解説していきましょう。鬱音が3か所だけでした。驚異的です。
しかも完全なai加点の曲。aaaiとかの曲のほうがaiの加点で言うと威力が強いのにそれをあえて使わずひたすら単体のaiを狙っていっているのが凄い。こんなに小粒のaiをよく入れた。

全体的な歌詞は根暗な内容ですが、重くなりがちな部分は必ず希望で否定しています。音がaeo始まりでなく加点の否定がないのは「主役」という単語が2回。これが通常鬱音になるところですが意味が「主役」なら強い意味になるのでそのまま否定されます。


最初の部分のエフェクトのかけ方が全体で耳に負荷がかかる感じなのと、一部分に完全な鬱音が入っています。それで最初だけがちょっと悪い。それと歌詞のポジティブな分量が少ないかも。

鬱音の黄色い★のマークは3か所とも同じ音。これは歌詞の問題ではなく音の問題ですが、私にはこれを説明できるだけの音楽的な知識がありません。歌を作る人ならわかるんだろうけど、変な音の上げ方をしていますよね。とりあえずそこに鬱音が存在することだけはわかります。

でもなんだか弱い。この弱さはあの曲の弱さにもなんだか似ている。「もしも命が描けたら」という曲を聞いたときにも思ったあの「弱さ」です。


昔GTOというアニメのエンディングの曲がとても好きで、私はこの歌をカラオケでもよく歌っていたんですが中盤のラップが凄く嫌でこの曲からラップの部分だけがない曲があれば最高なのにといつも思っていて、結構いろんな人にこのことを言っていたんです。


それでこの曲ができたときに「これはこれで悪くない…」と思ったのですが、私が伝えたかったことはそのフレーズとかダークな雰囲気とかそういうことじゃなくて…。

https://www.youtube.com/watch?v=I0kytvnHG-Q

上がって下がる例のアレだったんです。

コレコレ。

加点の威力に順位をつけるならこっちの方が上じゃないかと思います。


それはさておき、小粒のai加点の曲とガッツリaaaの曲を聴き比べてみませんか。この2曲は両方とも「ラララ―」「ナナナー」の歌。ナナナ―でもラララーでもいいんだけど母音のaの音の繰り返しが脳に対する癒しが強い曲ね。


それで当然YOASOBIだってaaaの加点曲を作ってる。

でもこの曲ベースがコレですよね。

最近流行ってるシティポップ系を狙ったのは悪くなかったんだけど、aaa加点をコーラスに持って行ってしまってボーカルがサビ部分で思いっきり歌っていないのが弱いところ。こういうカッコイイ曲だとサビで全員が大盛り上がりするようなナナナは持ってきにくい。

そうなのよ!

ai加点もaaa加点も「サビでボーカルが思いっきり歌わないと意味がない」のよ!

シネマもミスターももしも命が描けたらも、同じなのよ。悪くないのにちょっと押しが弱いのは、ドカンとサビにデカイ加点を持ってきていないということ。

小粒の加点で終わってしまう理由は全体の構造にとらわれ過ぎているのかもしれない。つまり「aeo」や「同じフレーズの繰り返し」や背景にある他のメロディとのバランスとかに気を取られている。そしてもともと苦手なジャンルのシティポップ系に手を出している。本当ならもっとロックな曲のほうが得意なのだと思うのに。

Uのララライ(aaai)はサビだったから強いでしょ。この強さが毎回欲しい。となると構造上の組み立て方を少し変えないといけないかもしれない。

でもサビにaaa加点を持ってくると明らかにダサさが増すんですよ。だからパーティソングにはいいけどかっこいい系の曲にはちょっとね。


サカナクションですらナナナ曲を作っていて、サビにナナナを持ってくると結局このギトギト感がどうしても出る。

これを「ナナナ」から「ラララ」にしてもギトギトするのは一緒。

それで歌詞の部分にai加点を持ってきて、コーラスに「ナナナ」を入れたのがこちら。

どうやってもコテコテ。

しまじろうにも「よよよ」の歌があります。

https://www.youtube.com/watch?v=7BPxdWsHGEQ

やっぱりコテコテ感は否めない。だけどこの歌うちの子めちゃくちゃ歌って踊ります。私は冷静な目で見て「バカだな~」と思うような歌なのに、子供はこういう曲が大好き。部屋中走り回りながら踊ります。

この曲の良さは全くわからないけれど、この曲を聞くと子供は元気になります。さらに言うとしまじろうのわお!には「おきなわわわわ」というわわわわ言いまくる曲もあるんだから。延々とわわわわ言いまくるわわわ曲。当然うちの子も大好き。

ドドドドドーナツの歌だってある。1日中歌いまくります。


結局ai加点は「痛み回避」、aaa加点は「元気出せ!」ってことだと思うの。そして人は元気出る曲が一番好きだと思う。

それはちょっとバカに見えるくらいふざけてる曲じゃないかな。


元気…、と言えば。

この曲も脳に対しての強い癒しの曲だけど歌詞完全に我が家の法則とは関係ないです。歌詞以外の+加点を学ぶならこういう曲だと思う。ただ元気ロケッツはずー--っとこれが続くから疲れちゃうよねえ。ほどほどがいいよねえ。

・疾走感
・爽快感
・前奏が長くない
・伸びの良い透明感のある声

となると。

もっと透明感のある声のボーカルが必要だね。

https://www.youtube.com/watch?v=NFgVvMK4EfU


コテコテにし過ぎず、ナナナをサビに持ってくるには夏にドライブしてるときに聞いたら速度超過で捕まるくらいアクセル踏みこみたくなる疾走感のある曲だと思う。爽快感だけ残して典型的なハウスミュージックっぽさをもっと軽くできたら流行る気がする。爽快感の出し方って時代によっていろいろ変わるから15年前の曲だとちょっと古すぎる。今時の爽快感の出し方があると思う。でも突き抜けるような感じの音を人の脳は欲しがってる。

脳はそういうの好きでしょ?

子供の脳を癒す曲は必ず売れる。
必ず。

優先順位は

①爽快感・疾走感
②前奏無し
③同じフレーズの繰り返し
④aeo曲で鬱音を入れない
⑤歌詞のポジティブ6割以上
⑥ネガティブを希望で否定
⑦上がって下がる
➇aaai加点
⑨ai加点
⑩答えのない問いを入れない

です。


あのボーカルでいいのはこういう構造の曲だけ。

あ、おんなじだった。

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