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つわりを糖鎖で考える

私はつわりが特にひどくて、出産1週間前までありました。3回入院していたし切迫流産でした。頭痛と吐き気がひどく、何も食べられませんでした。特に夫の体臭が臭くて堪らないのです。ほかの人は臭くないのに夫だけが臭くて近寄れない。本来なら頼るべき相手のはずが、近寄られるたびに嘔吐してしまうんです。「旦那づわり」だと言われて笑うしかありませんでした。

当然仲が悪くなり妊娠中から別居生活が始まりました。ただ離れようが何をしようが嘔吐は止まらず朝から晩まで嘔吐していました。

つわりの嘔吐は普通の嘔吐とは違いますよね。耳や鼻の粘膜が充血して詰まっているので真空状態で嘔吐する感じ。延々と8か月くらい続く地獄でした。

あまりにも嘔吐するので気が付いたら肋骨が3本も折れていました。病院に行くと夫はDVを疑われて警察に通報され私たちは日に日に仲が悪くなり、友人は夫の話しか聞けないので私が「演技をしている。本当は平気なのに寝込んで楽をしようとしている」という言葉を信じてベッド上安静の私を揺り動かして「夫のごはんを作りなさい」と怒鳴っていました。

つわりがひどいと妊娠中にすべての人間関係が壊れます。

私が頭痛で頭を押さえてずっと涙ぐみながら耐えていると、同じ病室の他のお母さんたちが心配して声をかけてくれるのです。みんな出血していて一歩も歩けないほどの切迫流産で入院しているのに。完全にベッド上安静でトイレにすら歩いていけない人たちが心配してくれているのに、頭痛から来るうめき声を我慢できない私は自分を弱虫だと思いました。

とても苦しんだので「どうして他の人はつわりが軽い人もいるのに私はこんなにも酷いのだろうか」と悩み調べましたがその時はよくわかりませんでした。でも糖鎖を勉強した今ならわかります。

妊娠すると胎盤が大きくなります。胎盤が上手に出来上がるとつわりは収まります。胎盤は糖鎖でできているんです。だから糖鎖を作るのが上手いDタイプの女性はつわりが軽く、Aタイプの女性はつわりが重い。

つわりが一番最初に始まったことのことを私はよく覚えています。夫が友人の家に連れて行ってくれた時にその家で取れたトマトを食べさせてくれたんです。チーズとオリーブオイルとトマトが出てきました。とてもおいしかったです。胡椒と塩をかけていただきました。

その日の夜からつわりが始まり、それまで全然平気だったのに一気に世界が変わりました。何日も寝れず、寝れたときは寝たというよりは堕ちたという感じ。意識がなかっただけで寝ていたという気はしませんでした。

いつも喉がカラカラでしたが水を飲むと吐きました。スイカを夫が切って食べさせてくれました。それは食べることができましたが食べれば食べるほど気持ちが悪くなりました。

お医者さんは減塩しろとか太るなと言います。でも私は体中が浮腫んで体重が増えていましたが7か月ごろには「不育だ」と言われるほど子供は育ちにくかったんです。

なぜつわりが重いのかというと、生体異物を摂取したせいで胎盤になるはずの糖鎖が体外に流れ出したからです。胎盤を作るための糖鎖が、生体異物を除去するのに使われてしまったからしんどくなったんです。

・トマト
・チーズ
・オリーブオイル
・胡椒
・スイカ

そのどれもが妊婦にはつるりと食べやすいものでしたが、生体異物でした。これらを食べても問題ないのはDタイプの女性だけです。


昔から「秋ナスは嫁に食わすな」と言いますが、遅い時期に収穫したナスビには種がたくさんできています。ナスビの種の周辺のレクチンの量はとても多く胎盤を作ることを阻害するはずです。ですから「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉ができたのだと思います。昔の人は糖鎖という言葉は知らなくても、生活の知恵をこのような言葉で残してくれていたのでしょう。でも食べたらいけないのはナスビだけではありません。唐辛子やトマトやピーマンやキュウリジャガイモバナナキウイと山ほど食べてはいけないものがあります。


双子葉合弁花類のことをつわりの重かった女性に言うと「たべてたわ~!もっと早く知っておけば~!」と皆さん言われます。何を食べても嘔吐してしまうと、食べるのが怖くて絶食に近いことになりがちですがそうすると子供を育てるために母体が衰えます。

それは本当に想像を絶する過酷な状態です。よく妊娠は病気ではないと言われますが、肉体的には交通事故に1回2回続けざまにあうくらいのダメージがあります。妊娠は病気ではないですが、ケガとさほど変わらないです。しかもそれは大きな交通事故と同じくらいの度合いです。見た目に変化がなくても細胞レベルで変化しているので女性は大変です。


つわりがひどかったという女性と生体異物除去食についてすると、皆さんおもいあたるフシがあるようで「過ぎ去った時間は取り戻せないけど、私はずっと不思議だった。どうして自分だけあんなにもつわりがひどかったのか。つわりで倒れている間他の人は私を凄く汚いものを見るような目で見てきて、演技してるって言われたし辛かった。誰も酷いつわりを想像できなくて配慮してもらえなくて、あんなにしんどかったのに!死ぬかと思うくらいだったのに!私はなんでもない顔をしているけどあの時酷いこと言った人のこと絶対許せないし、今でも…、つわりがひどい原因を、今でも知りたいし納得していないです」と、言うようなことを言われます。

つわりがひどかった女性はたいてい同じような目にあっています。

・周囲の人がつらさを理解してくれない
・「つわりは病気じゃない」と言って無理やり働かせようとする
・仮病だと思われて悪口を言われる
・人間関係が壊れる
・頭痛嘔吐吐き気、食欲不振浮腫み肌荒れなどで肉体的に負担が大きい
・赤ちゃんがちゃんと育っているか不安になってしまう
・つわりの原因について明確に医学で証明されておらず、対処療法ですら何の意味があるのかわからないようなことを言われる

そして女性は出産の痛みは忘れても妊娠中言われた嫌なことは不思議と忘れられないものなんです。


「なぜ他の人はつわりが軽い人もいるのに、自分はこんなにも重いんだろう」

その答えがちょっとでもわかれば、安心できますよね。私は今わかりますが今わかっても意味がない。あの頃わかっていればと心底悔しいです。


でもこのnoteをまとめます。いつか誰かの役に立てるなら。


まずこれがつわりの最中におこる症状です。4つのタイプに症状を分けてみます。

私はもともとAタイプだから、タイプCの症状である頭痛が出ている時点でかなり重度でした。主な症状が頭痛でも、吐き気や嘔吐食欲不振、皮膚乾燥や脱水、体重減少や浮腫み、においに敏感になっていて尿量も減っていました。とにかく全部ぐるぐる回って片っ端から症状が出ているのが妊娠中。。妊娠中は普段のようにどこかのタイプに固定で偏ることはなくぐるぐるとするんです。

胎盤は糖鎖でできているのでDタイプの女性は比較的つわりが軽くすみます。Aタイプの人は胎盤が作られにくいので症状が治まりにくいです。収まるまで糖鎖のリングの上をエネルギーのベクトルがぐるぐると回転するのでその間しんどい思いをします。できるだけ症状を軽くして、早く確実に胎盤を作り上げる方法はないのでしょうか。

それにはまずこの図を見てください。先日完成した植物の図です。

人間は糖鎖の偏りによって4つのタイプに体質が分けられ、食べられるものが決まっています。植物に含まれる生体異物を糖鎖によって体外に排出して人体を守っているのですが、持っている糖鎖の質によってどの生体異物を除去できるかが人によって違うからです。

詳しくはこちら。


この図を見るとわかりやすいかと思います。ABのタイプがが右でCDのタイプが左側になります。女性はAタイプとDタイプのどちらかですのでAタイプが右、Dタイプが左です。

N型の糖鎖が影響するので次のような特徴があります。赤血球の表面の形に差があるので血液検査などではっきりとわかるはずですがそのようなことができない場合は問診でなんとかなるはず。中高年になればいろいろな病気をするのでわかりやすいのですが若いうちはなかなかわかりにくいですね。



・Aタイプ
  ・乳糖不耐症で子供のころ牛乳で下痢をした
  ・きゅうりを食べたときに生臭く感じる
  ・辛い香辛料が苦手で激辛料理が食べられない、次の日お尻が痛い
  ・高濃度のチョコレートを食べたとき苦くて気持ち悪くなる
  ・お酒に弱い
  ・痛みに弱い、すぐ痛がる
  ・親族に乳がんになった人がいてその人と体質が似ている
  ・膀胱炎になりやすい
  ・風邪をひいたときに漢方の麻黄湯がよく効く
  ・しわができやすく白髪が生えやすい
  ・視力が悪くなりがち
  ・見た目に縄文人と弥生人なら弥生人顔
  ・見た目に狸顔と狐顔なら狐顔

・Dタイプ
  ・アレルギー体質
  ・小さい頃喘息だった
  ・きゅうりを食べたときにみずみずしくておいしいと思う
  ・激辛料理が得意で辛くてしかもおいしい
  ・高濃度のチョコレートを食べたときにおいしく感じる
  ・お酒に強い
  ・痛みに強い、多少のことなら気づかない
  ・糖尿病、喘息、アレルギー、パニック障害などになったことがある
  ・風邪をひいたときに漢方の葛根湯、麦門冬湯がよく効く
  ・骨太で体がガッシリしていて運動しなくても筋肉がつきやすい
  ・耳が聞こえにくいことがある
  ・見た目に縄文人と弥生人なら縄文人顔
  ・見た目に狸顔と狐顔なら狸顔

Aタイプの人が食べることができる植物は、双子葉合弁花以外全てです。ウリ科セリ科キク科マメ科トウダイグサ科アオイ科の植物を食べることができません。Dタイプの人はその逆で双子葉合弁花類だけを食べることができます。

双子葉合弁花類は主にガレクチンと言われる糖鎖を多く含んでいます。これは生体異物なので食べたら粘膜のムチンと結合して粘膜自体をはがして体外に排出する仕組みがあります。剥がれた粘膜は再生させなければなりません。粘膜の再生に糖鎖が使われてしまうと胎盤をうまく作ることができません。これは困ります。生体異物を除去する能力が低いAタイプの女性が妊娠中に合弁花類の野菜や果物を食べると、胎盤がなかなか作られずつわりという症状になって現れます。

体外排出が上手な少々ガレクチンを摂取しても問題ないので、つわりは起きにくいです。ですが合弁花以外の野菜や果物は体に合いません。食べてしまうとつわりという症状が出てきます。

昔から「嘔吐するつわりには吐き気止めに生姜を食べると良い」と言います。これも理にかなっていて、生姜を食べるとタイプAはタイプCに近づくのでシーソーの偏りが左に傾いてつわりの症状は出にくくなります。Dタイプの女性はB’ではない限り嘔吐には苦しまないと思うので当てはまりにくいですが0ではないので判別は注意が必要。そしてAタイプの女性はもともと低くなりやすい血糖値を上げるために塩分を多く必要とするので常識的な食事をしていれば減塩の必要はありません。減塩したほうがいいのはDタイプのヒトですが日本人には多くはいません。

私は妊娠中にトマトを食べて具合が悪くなりましたが、梅干と白米と焼きのりを食べたら多少マシになりました。つわりが重い女性はどちらのタイプなのかを早く判別して、安全に食べられる食べ物を見つけたほうが良いのですが、おなかの中にいる赤ちゃんによって変動しているような気がするのです。

私は女の子を産んで、私の子供もAタイプでした。性別とタイプが同じ場合は単純なのですが、「産んだ子供がお母さんと違うタイプだった場合」と「男の子だった場合」と「双子や三つ子だった場合」でちょっと複雑に変化するようなところがあるのですが、なかなかお母さんたちと話す機会が私にないので調査が進みません。

1人目の場合は考え方はシンプルで、「お母さんのもともとの体質のタイプ」を大事に考えるので合っていると思います。

出産後にお母さんのタイプが変更された人は更年期が重いという特徴が見受けられました。

最後に産んだ子供が男児だった場合、割と出産後に体の調子が悪いという話も聞きます。この場合は、上手く自分の体質の偏りに戻せなかったということなのだと思います。酷い風邪をひいたり大きい病気をした時にうっかり戻ることもありますが、子供が喜ぶごはんと自分が昔から好きで食べていたごはんが違ってしまったときに子供を優先しがちです。その時はお母さんが病気になりやすくなります。

出産の前後でタイプ変更があった場合はつわりも重い人が多いです。

ただし最後に産んだ子供とお母さんは同じ体質になりやすいのですが、一番最後に産んだ子供が男児の場合はお母さんの体質変更の難易度が一番高いように思えました。

生体異物除去食を妊娠中に食べるといいのはタイプAの人。タイプDの人はその逆を行うとつわりが起きにくいです。


世のなかの女性が少しでもつわりが軽くなりますように。




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