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糖鎖から考えるアレルギーの治し方

これがうちの子供がアレルギー検査を受けたときの結果です。




見事にすべてにおいてアレルギーはありません。



ですが「食べ物で具合が悪くなる」というだけでアレルギーを疑われ沢山の検査をしました。

何も結果が出ないと「アレルギーがあっても検査に結果が出ないこともある。逆に結果に出ても食べても問題がないこともある」と小児科の医師から告げられました。「じゃあ何のために検査したのかわからない」と思いましたし「それは詐欺師の言うことではなかろうか」「それを専門に研究している医者は多いけれど、本当にそれを研究する意味があるのか?」とも思いました。

その後糖鎖を理解するようになると、糖鎖と免疫にはつながりがないわけではないのでアレルギーがある程度わかるようになり、「アレルギー物質だけを除去しても同じグループの糖鎖そのものを除去しない限りは意味がない」と知りました。

いつものこの図式。糖鎖のリングのABCDです。レクチン含有食品を食べるとこの輪がABに傾きます。CDのタイプの人はレクチンを多く食べても問題がない体質で逆に少しくらい食べたほうが体調がよくなる人です。

くわしくはこちら。


よく牛乳に含まれているカゼインや小麦粉に含まれているグルテンにアレルギーがある人がいますが、カゼインはセレクチンという糖鎖の一種でグルテンはガレクチンという糖鎖の一種です。牛乳にアレルギー反応が出るからと言って牛乳だけ除去しても意味がない。セレクチンを含む他の食べ物を除去しなければならないし、グルテンの場合はセレクチンもガレクチンも両方除去しなければ効果が出ません。理由はガレクチンはセレクチンが先に問題を起こしているから反応しているのであってガレクチンだけ除去しても効果がないからです。物事には順番があるので、ガレクチンの問題をクリアにしようとしたら先にセレクチンの問題をなんとかしなければならない。

だけど本来CDのタイプの人はレクチンを除去する必要などない人です。そういう人にアレルギーが出るというのはどういうことかというと、肝臓の酵素の一部が多すぎる状態にあるということです。多くても少なすぎても悪いですが多いほうがより悪いです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Glutathione_S-transferase


この酵素はどのようにして増えるかというとビタミンB1とアリシンが結合したときに増えます。ということは「アレルギー物質」とも「レクチン高含有食品」とも全く関係がない食べ物ということになります。アレルギー物質と言われているものはレクチン含有食品と重なることが多いですがここでは関係ありません。

アレルギーをどう抑えればよいかというと、CDに偏った体質をややAB寄りに傾けることです。それはレクチン含有食品を少しだけ多めにとるということで可能です。例えばトマトやヨーグルトやゴマやオリーブオイルです。これはABの人にとっては毒として働きますがCDの人には少量なら薬として働きます。ですがどれだけこれらを摂取しようとGSK-3βの量が多ければ意味がありません。いわゆる「体に良い」「アレルギーに良い」などと言われている食べ物に効果を感じられる人と感じられない人の違いはGSKの量の違いですがこれが直接的に関係があるわけではなく、あくまでもこれは間接的な働きでいくつかの要素が重なり合って答えが出ます。

アレルギーが出る人の体質はCもしくはDの体質の人である
CDの人はGSK-3βが多い
ビタミンB1とアリシンの組み合わせの食べ物でGSK-3βは増える
増えた状態でレクチン含有食品を食べても糖鎖のシーソーは動かない
シーソーが左に偏った状態ではレクチン含有食品がアレルギー物質となる
同じレクチンのグループの食材を食べたときにそれがアレルギー物質でなくても体調を悪くさせる
GSK-3βを阻害するための物質に触れるもしくは食べることで多少効果がありますが微々たるもの

ということは、CDのタイプの人は「ビタミンB1の多い豚肉とアリシンの多い単子葉植物とビタミンB1を体内合成してしまうアブラナ科の植物を食べることをやめたら、一見関係のないアレルギーが改善する」ということになります。これは男女ともですが、男性と女性でさらに食べても良い食べ物が変わってきます。

一番難しいのはABの人はビタミンB1とアリシンの組み合わせの食べ物がさほどおいしく感じないので必要以上に食べてしまうことはありませんが、CDタイプの人はこれを猛烈においしいと感じてしまうので食べないということができないということです。「我慢ができない」という強い感情は「そんなことがあってたまるか!」という思考回路に結びつきます。私の理論を「認めたくない」という気持ちが働いて「だったらアトピーがあったほうがまだマシ!」というところまで行く人も大勢います。CDで癌の人も同じなのですが「好きなものが食べられなくなるくらいなら癌で死んだほうがマシ!」と言い出すタイプです。逆に私のようなAタイプの人間にとってはこういう食べ物が続くとしんどくなります。だけど少しくらいは食べたほうがいいので我慢して食べますが続くと嫌になるほどです。

ハンバーグ
肉団子
餃子
肉まん
つくね串
ミートローフ
レバニラ
豚の生姜焼
酢豚
豚しゃぶ
ガーリックポークステーキ
豚の角煮
とんこつスープ

これらはビタミンB1とアリシンの組み合わせの食べ物です。ほかにもいっぱいありますよね。

ビタミンB1が多く含まれているので有名な玄米などは「健康に良い」とされてきたので、今更「健康に悪い人もいる」と言うと健康オタクの人達から袋叩きにあいそうです。

健康オタクな人は「栄養はたくさん取ったほうがいい」と思い込んでいるところがありますが、不必要に多すぎる栄養は毒ですし、栄養だと思っていたものが実際には毒だったということもあります。大事なのは「他人にとって健康に良いもの」ではなく「自分にとって健康に良いもの」のはず。

さらにアレルギーが出ている人にとって「男性と女性」で治療方法は完全に異なるはずです。男の子に効果があったからといって女の子にも効果があるとは限りません。糖鎖のリングは性ホルモンによって強く影響を受けているからです。


私が通っているストレッチ専門店のスタッフの1人に酷いアトピーの男性がいました。20代後半の男性ですが顔も首も体もびっしりと腫れあがっていていかにもかゆそうでした。それを見せるのが嫌で夏でも長袖のタートルネックと大き目のマスクをして隠していました。

私が「あなた餃子とかハンバーグとか肉団子好きでしょ?」と言うと驚いて「好きです。好きだから毎日家で自分で作って食べています。材料にもこだわって。筋トレしているから食事には気を配って自炊してるんです」と言うのです。「とりあえずそれ全部やめてみ?」と私が言うと、彼はとても素直な性格をしていたので純粋に言うことを聞きました。2週間後にあったときに「もう首と顔はすっかりきれいになっておなかも。後は背中と脇腹だけなんです」と、大喜び。トレードマークだったタートルネックのシャツも着ていませんでした。私はあまりの変化にその人があの彼だと気づかなかったほどです。

でもそれだけだと完全には治らなかったらしく根強い肌荒れが脇腹に残りました。「そのほかに気を使ってわざわざ食べているものはある?」と聞くと「ヨーグルトドリンクを毎日飲んでいます」というので「それだ!」ということになりそれも除去。トレーニーにありがちな「マルチビタミン」入りのプロテインや栄養ドリンクやサプリメントもダメです。20年以上付き合いのあったアトピーが治ったことで人が変わったように明るくなっていました。

治りたいと思う気持ちが強くて、私を信じてくれた人は効果が出ましたがうちのシッタ―さんのようにいつまでも疑っている人はずっと具合が悪いままです。

「ハンバーグや餃子は大好物だ!喰えなくなってたまるか!そんな話信じられるか!信じたら喰えなくなっちまうだろ!本当は毎日でも食いたいのに!」

それは禁酒や禁煙を強いられる人に匹敵するくらいの頑なさです。その心を克服できない人はみんなずっと具合が悪いまま。

私はもうハンバーグや餃子なんて食べ飽きているのに。
1回食べたら半年は食べなくてもいいくらい好きじゃないのに。
Aタイプだから食べたほうがいいから食べているけど
もう本当に限界超えてて食べたくないのに食べなくちゃいけない。

食べたくないAの人と食べたいCの人の「感覚の違い」ってすごいですよね。


ちなみにCタイプの人は「カキフライ」が好きです。私は嫌いだけど。臭いし。味も変な生臭い鉄臭い味がするし。でもこれを「おいしい」と思うタイプの人はその「おいしい」と思っている味やにおいそのものが肝臓の酵素を増やしていてその瞬間がまさに快感なのだと思います。

となると、C型レクチンに関してはCDタイプのどちらかが「食べてよい」のと「食べてはいけない」ということになると思うので。

牡蠣がダメだということは、アワビやアオサもダメなはず。これはレクチンを多く含んでいます。昆布とかもダメ。ヌメヌメした部分がダメ。いわゆる海洋性のコラーゲンと言われるようなものです。

おそらく男性がC型レクチンを食べてはだめで、女性は食べても良いはず。女性でもDではなくCの体質になっていたら食べてはだめですがCに戻れば食べてもいいです。

結局「何を食べればいいのかわからない」と言われそうですが、アレルギーが出ている人は、症状がひどい時は野菜だけ食べておけばOKです。野菜は大嫌いだと思うけど、精進料理やベジタリアンメニューで良いので工夫をして食べて。アレルギーが酷いということはCタイプであるということなので、Dに抜けることができればOK。

「アレルギー体質を治すためにはハンバーグをやめたほうがいい」だなんて、何をアホなことを言ってるんだと思われると思いますが免疫は糖鎖のさらに上の方にあってもっと根っこの部分から改善しないと良くはならないと思います。草木でいうなら糖鎖は根っこの部分でホルモンや成長因子は幹や枝ですが、免疫は春先の青葉の部分です。青葉だけ見てその植物はわかりません。残念なことに免疫を専門に扱う小児科の先生に糖鎖を勉強している人はいません。糖鎖の話をしようものなら「そんなに難しいことがわかるなら僕は臨床医になっていないです。研究医になれている。そんな高度な話を僕にしないで」と言われるので進歩はないです。

医者がどう言おうが自分の身体を治すことが一番大事なことのはずです。医者の言うとおりにしていてもよくならないなら、人に頼るのではなく自分で自分を治すしかない。そしてそれは「常識にとらわれずに自分の身体に聞く」ということが一番です。

そして「特別な何かを食べたほうがいい」と考えるのではなく、「自分にとって不必要な何かを食べないだけで治る」という事実を受け入れるべきです。でも人は「病気になったら健康に良い食事に変える」とか「病気になったら薬を飲む」とか何かと口の中に何かをほおりこむのが好きです。薬ですら腹の足しにしようと思うほど人間は食いしん坊です。そして「これを食べたら病気にならないよ!病気を予防できるよ!」と言えばモノが売れるこの世の中で「食べなければいい」という理論では商品が売れません。薬も特別な食べ物も売れません。だからこういう考え方は広まりにくいです。

この理論を思いついて免疫の先生に言ったとき「お前は俺の研究人生をすべて台無しにする気か?すべて無に帰すようなことを言うな」と言われました。アンドロゲン補充療法を思いついて試した2日後に子供がいきなり立って歩き始め3日後に理学療法の先生に診てもらったのですが、その先生も「私の今までの人生は一体何だったのか?!」とぼうぜんとつぶやいていました。
糖鎖を勉強してそれを病気に 活かすということはすべての根っこの部分を改善するためのものです。免疫もリハビリも根っこからは遠く離れた場所にあるものです。ですからこれらは糖鎖ともっと近づくべきジャンルだと思います。そうすれば時間や労力やお金をかけなくても簡単に治療が可能なものがたくさんあるので多くの人に利益になるでしょう。


よく勘違いされて「生体異物除去食をすればどんな病気でも治る」と言われるのですが、糖鎖の仕組みを正しく理解すれば「人間の食べ方には4種類ある」とわかるはずです。生体異物除去食はその一部でしかありません。

アレルギー体質の人は生体異物除去食では治りません。生体異物除去食の効果があるのはAとBタイプの人だけ。アレルギー体質の人は「ひき肉料理や豚肉料理、にんにくやショウガやニラをやめようね」というだけの話。

言うのは簡単だけど行うのは難しいですよね。

でも大丈夫です。私もチョコレート辞められました。
Aの人にとってはチョコレートを食べるのを辞めるのはお酒やたばこをやめる以上に苦しいことです。でもチョコレートを除去して時間が経過したので、もう食べてもおいしいとは思えません。どうしてこんなにもおいしくないものをあんなに欲しがっていたのか不思議なくらいです。餃子もハンバーグもいずれそうなります

自分の身体にとって本当に悪いものほど中毒になっておいしく思えますが、一度抜ければ問題ないです。

もうこんなふうにはならない♡



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