延髄ケアの経穴から膝裏の神経の復活

子供のお尻をずっとマッサージしてやっていると変化がありました。それは膝の裏の部分の皮がカサカサしてきたことです。

このカサカサ。
私はしっているんです。

うちの子がもっと小さかったころ、足首の裏側のところに同じようなカサカサができて数日で消えてしまったんですが、これを病院などで言うと「良かったね！」と毎回褒められていました。神経に問題のある子供が発達して神経がつながったときにそのあたりの皮膚はカサカサするそうです。

神経自体はもっと身体の奥深くにありますがどの先生も「皮膚というのはただ外側についているだけのものではない、もっと内側の問題を現わすものなんだ」と言われます。実際に足首はカサカサし始めてから動きが良くなりました。

そして、今回膝裏がかさついてしばらくすると子供の歩き方も変わりました。

私が触った場所は次の１から22までの場所です。触るとぐずぐずとしていて指先が入ります。実は身体を触り始めたころには１番や２番までしか反応がありませんでした。ですがお尻の穴の横にツボがあると聞いて触ったら段々とそこが冷えていて冷たく感じ始めました。冷たい場所は痛いらしく触ると嫌がるわけでもなく「もっと触って」と言ってきます。

８番９番の冷えが改善してくるようになると、「ここなの！お母さんここなの！」と言って１５番を触るように言ってきました。１５番を触りながらもその間にもぐずぐずとした冷えのある場所を触ってやっていたら、今度は「肩！」と言ってきます。

ポイントは「押さえる角度」です。赤い点で示していますが、まっすぐそのまま押してもそこに冷えを感じるぐずぐずはありません。特にお尻の穴の横などは足の付け根側なので横の方向に指を押し込んでいきます。これは絵では説明が難しいです。私は延髄ケアに関しては日本の鍼灸の本にはあまり詳しいことが書いてなかったので中国のサイトやアプリをダウンロードして調べました。中国のサイトには「このあたりの経穴のラインには宗派がたくさんあってそれぞれに言うことが違う」と書いてありましたが本当にその通りで、私の子供の足の経穴のラインはそのどれにも当てはまりませんでした。おそらく麻痺の状態が人によって違うせいだと思います。

経絡の本に書いてあったのは口からお尻の穴にかけての奇穴でしたが、口周りは過敏が強くて触らせてくれません。触れるお尻を触っていたらお尻から下の神経がきちんと機能するようになって膝の裏に反応があり、その部位の皮膚がカサカサになりました。

そしてその後は立ち方歩き方も変わり、なによりジャンプや足踏みが上手に。膝をうまく曲げることができるようになったので、しまじろうの歌を歌いながらタップダンスのようにステップを踏むようになりました。

私は何となく「お尻の問題が解決しないと口周りのツボには進めないだろう」と最初から感じていたのですが、お尻ではなく膝裏を触ると肩甲骨周りのツボに反応があり、そこをいじってやっていると歯磨きの時に口周りを触っていても嫌がらないようになりました。

口周りの麻痺が取れてきたので滑舌が良くなり、歌が上手くなりました。以前発音できなかった言葉がしゃべれるようになったので、コミュニケーションが取りやすくなったと周囲の人に褒められることが増えました。

予想では「お尻➡肩甲骨➡口周り」の予定だったのですが実際は、「お尻➡膝裏➡肩甲骨➡口周り」でした。

膝裏の感覚が良くなったかわりにどうも足首から下の形はぐにゃぐにゃとしていて、１つよくなれば１つわるくなる現象が起きています。

これは「１歩進んで２歩下がる」現象そのもの。絶対的な期待です。3歩進んで2歩下がるならまだしも。でもこれはこれでいいんです。人の脳の働きというのは１歩ずつ前にグングン進んでいくようにはできていません。ちょっと疲れはするものの、できることが増えればできないことが１つ２つ増え、それを繰り返しながら時々ドーンと進んでみたりして徐々に前に進むものです。

下がってるなーというのを実感した後に急に発達が進むんです。じりじり後退していたと思ったら、一気に5歩進んだりするわけです。

原因があって後退するものもあればなくて後退するものもあります。でもそれでいいんです。この後退はまた前に進むためのエネルギーとなるように、しっかりと勉強していきます。

延髄のケアを経穴で行ったら、お尻の穴がゴールではなく膝裏まで続いていました。おそらくそれは足先までつながっていると思います。

「言葉と歩行」の両方に効果があったことはとても良いことです。これは決して小さな変化ではありません。

たかがマッサージですが、意味のある事でした。

この方法をアドバイスしてくださった大勢の方にお礼を言いたいです。
ありがとうございました。