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甘麦大棗湯をブーストして最強の睡眠クッキーを作る

甘麦大棗湯は夜泣きや足がつったりするのに使われる漢方薬ですが、血糖値をある程度の高さに保ったまま維持することができるので脳性麻痺の子供の夜間の低血糖対策に使える便利なお薬です。どんな時に使うかというと、「夜中に活性化していつまでたっても寝ない」とか「反り返りが強くて寝ている間に体が硬くなって寝苦しそう」というような時に使います。
ただしこのお薬には甘草という成分が入っているためにP糖たんぱく質を阻害して低緊張を引き起こすという欠点があります。そのため低緊張がに強く出ているときには使えません。

ですが甘麦大棗湯はただの夜泣きのお薬ではありません。

認知を上げる凄まじい能力を秘めた漢方薬です。

甘草(カンゾウ):マメ科の植物の根、甘味料としても利用される
小麦(ショウバク):小麦粉
大棗(タイソウ):ナツメというフルーツを乾燥させたもの

甘麦大棗湯はこの3つの生薬で作られていてとてもシンプルな処方です。

特にツムラの処方の場合はこのような配合です。

日局タイソウ………6.0N 
日局カンゾウ………5.0N
ショウバク………20.0N

小麦粉と甘味料とフルーツの粉だなんて、生薬とはいえまるでこの組み合わせはお菓子のようですね。だからいっそこの漢方薬でクッキーを作ってみましょう。

小麦粉は生体異物除去食のルールでは食べてはならないことになっていますが、例外としてベーキングパウダーや重曹を使えばレクチンが壊されて食べることができます。

最初、私は子供に薬として飲ませるのは難しいからこの漢方薬を使ったお菓子を作って食べさせてやったらいいのではないかと思い、試しに作ってみたんです。

でもそのクッキーはただのクッキーではなく、甘麦大棗湯の性質すら失った凶悪な代物で、猛烈な威力を持つ睡眠薬でした。


恐怖の睡眠薬クッキー

私が最初に試したのがこちらです。

材料はこちら。

・ホットケーキミックス:150g
・卵:1個
・牛乳:大さじ3
・甘麦大棗湯:1包

作り方は簡単。ボールの中で混ぜて、ラップの上で棒状に形成して冷凍庫で凍らせます。いわゆるアイスボックスクッキーにします。程よく凍ったらそれを包丁でカットして天板に乗せてオーブンで焼きます。クッキーの厚みなどにもよりますが170度で35分くらい。ご家庭のオーブンの性能などによって焼き時間は調整してください。

この時重要なのが冷凍時間です。1日冷凍したもの、3日冷凍したもの1週間冷凍したもの2週間冷凍したものをそれぞれ焼いて食べてみたところ、2週間冷凍したものが最も強い睡眠薬としての機能を有していました。
同時に冷凍時間が長いほうが焼いた時にフカフカとした食感になって気泡が入ります。食べていてモサモサとするので美味しくないと思う人の方が多いと思いますがふっくらとした乾パンのような見た目になればなるほど眠れます。

試しに普通のバタークッキーのレシピで作って甘麦大棗湯を加えて焼いてみました。おいしいクッキーができあがったのですが全く寝ませんでした。この独特なフカフカ感が睡眠と深く関与しているのだと思います。

どのくらい怖いレベルの睡眠薬かというと、食べた後に普通に過ごしていたら気が付いたら横になっていて長時間寝てしまっていたことに気づく。いつ寝たのかを全く覚えていないし、人に起こされてもぜんぜん起きなかった。起きた時には頭がすっきりしていて、起きてもまた眠いので横になると長時間寝てしまう。8時間寝た後に10分起きて、その後18時間寝るというような寝方になります。

「このクッキー寝れるよ」と友人数名に食べてもらったのですが、「堕ちた!いつ寝たのかわからなかった!食べてしばらくしたらいつの間にか寝てた!しかも10時間くらい寝てた!起きれなかった!」と全員に言われました。「口の中の水分持っていかれるし、パサパサしててあんまりオイシイもんじゃないけどなぜか癖になってモリモリ食べちゃうね」と言い出したら要注意。大量に食べると長時間寝すぎます。2~3枚食べたら十分なのに欲張っておなかが膨れるまで食べると本当に危険!

しかも毎日食べたくなったからって食べまくるのはダメです。だってこれベースが甘麦大棗湯なんだから!ホルモン誘導するタイプのお薬ですよ!

特に絶対に車を運転する前に食べたらだめです。市販の睡眠薬よりも爆発的に効果があるので「睡眠クッキー」とはいえお菓子を食べる感覚で食べると後悔します。本当にヤバイレベルで意識を失います。

しかも全身麻酔の手術を受けたことがある方ならわかっていただけると思うのですが、「いつ意識がなくなったのかわからない、目が覚めならすべて終わっていて寝ていた間の時間の感覚が全くない」という感じ。起きた瞬間に、どのくらい寝ていたのかすらわからないほどスッコーン!と寝れます。

うちのシッターさんは普段睡眠薬を飲んで寝ているのですが薬が効かなくて寝れずに困るときがあります。そんな時にこのクッキーを食べさせてみると面白いように寝ます。ただ血糖値を上げる働きがある漢方薬を使っているので長期的に食べることはNGです。

必要な人がうまく使えばよいものだと思いますが、威力を知らずに食べることは危険だと思います。

作り方は簡単だし多少配合が違っていても大体寝れます。子供も喜んでお手伝いをしてくれます。

そしてこの甘麦大棗湯は小麦粉とのバランスでさらなる進化を遂げました。


爆睡スコーンで認知が上がる

次に作ってみたのがスコーンです。ただ単に我が家でスコーンブームが到来していたので試しに作ってみたのですがこれも睡眠効果がありました。とにかくしっかり寝れます。

クッキーにしたときは「ただ寝れる」というだけでしたが、「もっと小麦粉の量が増えたらどうなるのだろう?」という疑問を試したくてスコーンにして正解でした。

結果は、「寝て起きた時、頭がすっきりしていて物覚えが良くなっていて頭の回転が良くなっている」ことに気づきました。ただしもうこれ以上は寝れないというくらい寝て起きた場合に限ります。途中で眠いのに起きるとよくありません。
爆睡スコーンを食べた後に2日くらい寝れる状況を作っておいてひたすら寝まくるのです。すると認知がちょこっと上がっている。視力もちょっと上がってる!

材料

・小麦粉:150g
・無縁バター:30g
・卵(L):1個
・甜菜糖:大さじ山盛り3杯
・ベーキングパウダー:4g
・塩:2つまみ
・水:大さじ3杯
・甘麦大棗湯:1包

作り方

① 小麦粉に甜菜糖とベーキングパウダーと塩を混ぜる
② 甘麦大棗湯を水で溶かす
③ ①に②と卵を加えて混ぜ、丸くまとめる
④ 平らな場所に1cm圧に平たく伸ばして8等分にカットする
⑤ 180度に温めたオーブンで15分間焼く

今回は冷凍はしていないのですが、しなくてもかなり効く配合です。朝起きた時にご飯が足りなくてお米を炊くよりはすぐにできると思ったのでスコーンを焼きました。その後食べたら1日が寝て終わりました。小麦粉を増やすと寝れる度合いがUPする。美味しいか美味しくないかで言うと、クッキーよりもスコーンの方がサクサクして美味しいです。


ちなみに卵を1個足してカップケーキっぽくすると睡眠効果が0になります。卵が少量加わることで効果が高まるのかと思ったのですが多すぎると良くないみたいですね。

ナツメを圧力なべで甜菜糖で煮たものをペーストにして入れると味がしっかりして美味しくなりますが睡眠効果は多少どんよりとしたものになります。

レーズン入りと並べると私の子供はレーズンだけをほじくって食べていました。


おそらく元々の甘麦大棗湯の配合は寝すぎないように手加減してあるのだと思います。小麦粉の量を増やすとヤバイ程寝てしまうから。

クッキーよりもスコーンの方が寝て起きた時の脳の感じが良くて、発達に結び付く実感はあります。


くれぐれも運転前は絶対に食べないでください。

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