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生体異物除去食の理論まとめ・2024

このnoteを始めてから生体異物除去食の考え方を徐々に煮詰めてきましたが、そろそろ完成に近づきつつあります。低緊張型脳性麻痺の子供の離乳食でのつまづきから思いついたこの理論。今まで何度も理論がとっちらかったこともありましたが、今現在の状況をまとめていきますよ。


まず生体異物除去食とは「人間は体の中に入ってきた成分を排出する能力などが異なるせいでいくつかの体質に分かれている。体質ごとに食べられない食べ物が存在し、食べ続けると人は病気になったり寿命が尽きるのが早くなる。自分の体質を知って除去すべき食べ物を食べないことは栄養をきちんと摂取すること以上に重要である」というものです。

例えば人はガソリンは食べません。それを食べると良くないということを知っているからです。食べた人全員が無理ってなるからでしょ?でもトマトはどうでしょうか?チョコレートは?ヨーグルトは?健康に良いと言われている食べ物も体質によっては毒になります。

他の人には薬として働く食べ物が自分にとって毒だったら。

そんなことあるの?!と思う人は多いと思いますが「人間の体質がいろいろある」ということ自体は知ってる人も多いはずです。この生体異物除去食の考え方は、私が脳性麻痺で筋肉がつかない子供を育てていく過程で見つけた「病気の子供が食べたら苦しむ食べ物」からスタートし、現在は「すべての体質の人の病気を治すための理論」として発展しました。

できるだけ専門用語を使わず誰にでも理解してもらえるように説明していくので、頑張ってついてきてください。



人間の身体は細胞でできています。野菜やお肉や魚といった食べ物も生物なので細胞でできていますよね。この細胞の外側の細胞膜はどうやってつくられているかというと「糖とアミノ酸」が組み合わさった「糖鎖」でできています。あまりなじみのない言葉ですが、細胞と細胞がくっついていられないと形作られずバラバラになってしまうので表面にはトゲがあって互いにくっつきやすくなっています。

この細胞膜のトゲは人間の場合「N型の糖鎖」と「O型の糖鎖」の2種類の組み合わせでできています。

N型とO型の糖鎖の割合によってまずは4つのタイプに分類されます。この糖鎖の量の多い少ないは男性ホルモンと女性ホルモンの量に直結します。

・N型の糖鎖が少ない=女性ホルモンが多い
 N型の糖鎖が多い=男性ホルモンが多い
・O型の糖鎖が少ない=男性ホルモンが多い
 O型の糖鎖が多い=女性ホルモンが多い

つまり「体質は男性ホルモンと女性ホルモンのバランスによってつくられる」ということです。

上の2つは男性ホルモンが多いので「男性」に、そして下の2つは女性ホルモンが多いので「女性」になります。

基本的に男性はBタイプかCタイプ、女性はAタイプかDタイプになります。

・Aタイプの女性
・Dタイプの女性
・Bタイプの男性
・Cタイプの男性

これは「遺伝子で決まっている自分の体質」ですが同じAタイプでも人によって度合いは違います。

しかも人間の体内ではホルモンの量とバランスを丁度良く整えるために微調整が繰り返されます。男性ホルモンが増えると女性ホルモンも増えます。増え続けたら困るので今度は男性ホルモンを減らそうとします。この自動調整の働きを図に表すとこんな感じでグルグルと回っているかのようになります。

グルグル回って丁度良くバランスが取れた時に人は「健康」でいられて、どこかに大きな偏りができた時に「病気」とかいわゆる「未病」と言われるようなしんどい状態になります。人の死や老化もこの偏りによって決定づけられます。


そしてこの4つのタイプ(=ホルモン量の増減のバランス)の変化は巡り巡ってエネルギーを生み出します。

そして実はこれ、裏面も存在しています。裏は反対周りで偏りが回転しています。

この説明をするとほとんどの人が「なんのこっちゃ?!」と思うと思いますが、わからなくてもいいのでこの部分はサラリと受け流しておいてください。あとで説明をする「病気の発症と治し方」の部分に大きく関係してきますが、徐々に説明を聞くうちにこのことが自然と理解できるようになります。今はわからなくても大丈夫。

四角でグルグルしてるとわかりにくいと思うので、これを輪にしてみましょう。これが糖鎖のリングです。

このわっかの上をエネルギーがグルグル回転している感じを想像してください。人間の体質は実は常にグルグルと回っているんです。「体質が変化する」というのはAの体質がBの体質に移行したりCの体質に移行したりすることをいいますが、このABCDの順番は絶対に変わりません。

今はとりあえず「体質が変わるには順番がある」ということだけ覚えてください。

この仕組みは男性ホルモンと女性ホルモンの量とバランスによるものです。実際に人間の体の中での女性ホルモンと男性ホルモンの流れはこのようになっています。

いろんなホルモンの材料であるACTHが脳下垂体から分泌され、酵素の働きでDHEAが分泌され男性ホルモンであるテストステロンが分泌されます。テストステロンはアロマターゼという酵素によって女性ホルモンであるエストラジオールに。男性ホルモンは必ず後で女性ホルモンになるんですね。そして女性ホルモンの量が多いと今度はACTHの量を減らす働きがあるので一定に保とうとする働きがあるんです。


だから自然と

Aタイプ:男性ホルモンが少なくて女性ホルモンが多い
  ↓
Bタイプ:男性ホルモンが多くて女性ホルモンが多い
  ↓
Cタイプ:男性ホルモンが多くて女性ホルモンが少ない
  ↓
Dタイプ:男性ホルモンが少なくて女性ホルモンが少ない
  ↓
Aタイプへ・・・

という流れになります。

こんな感じでしょうか。これがグルグルと回っているんですね。

この回転が順調で早くてA➡B➡C➡D➡A➡B➡C➡D➡と正しい順序で回っていれば、コマを回転させるのと同じでバランスが取れていて細胞膜を上手に作れているので健康です。

ですが偏りができるとコマも失速し倒れて回転しなくなりますよね。そうすると細胞膜は正常に作られないので、それぞれの偏りの位置によって病気が発症する部位が決まります。

それがこちら。基本となるABCDの4つをさらに3つずつざっくり分けて12種類です。左側が「脂肪の多い部位」で上半身が多く、右側が「ホルモン系と粘膜系」で下半身が多いですね。

細胞膜が正常に作られない病気は沢山ありますが、典型的なのが癌です。癌細胞の表面の部分が正常に作られていたら癌ですらなかったはずですからね。「体質の偏り」は「どの部位に癌ができるか」ということも予測できますが癌以外の病気もその場所で発症しやすくなります。

・癌
・認知症などの神経変性疾患
・脳性麻痺・自閉症・発達障害
・糖尿病などの代謝の病気
・筋肉がつかなくなる病気
・血液やリンパの病気
・粘膜、消化器系の病気
・ホルモンの病気
・骨の病気
・不妊
・代謝・免疫の病気
・ウイルス感染による病気

基本になる体質の偏りはDNAで決まっていて自分の軸となる偏りですが、次のような要素で偏りが別のタイプに移動することがあります。

・食べ物
・薬
・ウイルス感染
・妊娠、出産
・重金属の代謝

のような要素で生まれ持った偏りが大きい場合は、他の要素によってそバランスを取っていけばいいんです。


その時に重要になってくるのが「病気まではいかないけれど感じる不具合」です。これが「現在どの部分に偏りが出来ているのか」ということを判別するのに参考になります。

誰でも少しは感じたことのある要素です。

フケとか歯ぎしりとか便秘とかありふれた症状ですが、これも糖たんぱく質の偏りによって起きる症状です。

糖たんぱく質が正常に作られていてうまく回転しているならば、出てくる症状に大きな偏りはなくこれらの不具合が満遍なくちょっとずつ現れるはずです。これが一か所に偏り始めた時が病名のつくような重い病気の「発症時期」に当たるので注意が必要です。


特に何か余計なものができる時はこの偏りが複数に及ぶことがあります。元気な人はそんなことはありません。

仮にAタイプを例に挙げてみてみましょう。

これらの症状がこのようにA-Dのように横に出た場合は「石灰化」が起きます。女性ホルモンが多い状態か男性ホルモンが多い状態の時に横向きになっていますね。

たとえばA-Dなら子宮筋腫や乳房の良性腫瘍で、B-Cなら尿管結石や胆石です。

違和感が縦に出る場合は「ポリープ」です。

元々の自分のタイプを含めて3つ出ている場合は、「癌」です。

発症した部位がたとえ同じでも、右回りの3つと左回りの3つでは病状も治し方も薬も当然変わってきます。

次がこのタイプ。これは死ぬほど悪い病気と老化です。子供の場合は発達の遅れなどもこのタイプの違和感が続きます。


バランスが取れているときは

①全く症状が出ていない
②4つ満遍なく違和感が出るけれども殆ど酷い状態ではない

ということが多いようです。

さらに病気の重さの度合いは次のルールによって決まります。

自分の偏りをスタート地点として、元々の偏りの位置で発症をすると「普通に悪い」、1つ前が「症状が少し軽い」、1つ後ろが「発症すると凄く重い」、反対の場所で表ならば「無症状」ですが、裏面に入っていると死ぬほど悪い状態になります。元々生まれ持った場所に偏りがあってもそれが小さならば発症しません。

(これは仮にAタイプを基準とすると)

Aタイプの人にとってCタイプの体質は真逆なのでCに近づくということは中心に寄るということ。当然バランスが取りやすくなります。

でも行き過ぎるとCタイプの部位に症状が出て逆裏に返ってしまうと死ぬほど悪くなります。こうなると「薬が効かない」とか「手術をしてもまたすぐ悪くなって結局治らなかった」というような難しい状況になりがちだということです。

1つ後ろや逆裏に入っているときに病院で「様子を見ましょう」とか「手術もできるけど今は薬で散らしましょう」という言い方をされた場合は「すぐ手術してください!」などと切迫感溢れる要求をしてちょうどいいくらいです。



リングのルールにはもう1つ重要なポイントがあります。

ABCDのそれぞれ1の部位に偏りのある人は別のタイプに偏った時にも1の部分に発症しやすくなるということです。2の人は2で、3の人はそれぞれの3の部位で発症しやすくなります。


たとえばA-1の人を例に挙げて説明してみましょう。

A-1はAタイプなのでAの部位はすべて発症しやすいです。Bタイプも同じ右寄りなので発症しやすいです。

・A-1(普通に発症し、普通に悪い)※ これが基準
・A-2(普通に発症し、普通に悪い)
・A-3(普通に発症し、普通に悪い)

・B-1(比較的発症しやすいものの、普通に悪い)
・B-2(比較的発症しやすいものの、症状は軽い)
・B-3(比較的発症しやすいものの、症状は極めて重い)※ 急所

・C-1(あまり発症しにくいが、症状は極めて重い)
・C-2(あまり発症しにくいが、症状はとても重い)
・C-3(あまり発症しにくいが、症状はとても重い)

・D-1(あまり発症しにくいが、症状は重い)
・D-2(あまり発症しにくいが、症状は重い)
・D-3(あまり発症しにくいが、症状は極めて重い)※ 急所

注意する点が中央の縦横の線を折り返した部分に重い症状が起きやすいので、Aタイプの人はB-3とD-3と対角線上のC-1に死に直結するような病気ができやすいです。Aの人にとっての隠れた急所です。

これは癌でいうなら「転移」に関わっていて、使った薬や食べたものによって偏りの場所が変わった時に1のルート、2のルート3のルートとそれぞれ移行しやすいというルールがありますが、最後の最後に癌がとどめを刺しに来る時はこの対角線上の急所の部位で死に直結するような出来事があります。

そしてAとD、BとC、AとB、CとDの間にかぶったような症状の出方をする人もいます。仮にD-3で症状が出た時は典型的D女性かA女性が後ろに下がった状態か、B男性が反裏に入ったか、C男性が1個前に進んだ状態で発症したかの4つのはずです。しかし「D-3でありA-1」という重なった部分の人は「症状はDで出るけれど実際はAの食事のルールに準ずる」という例外の体質になります。

この「重なる部分の体質」というのは膠原病の人がとても多いですが人数としては女性が多いです。

4つのタイプに3つずつ分かれて合計12種類にこれらの重なるタイプ4つを足して人間の体質は16種類になりますが「D-3でありA-1」に比べるとそれ以外の3つはとても数が少ないのでABCDの4種類とD-3でありA-1の1つを足して5つのタイプで考えるのが実用的だと思います。もっと多くの人に調査をして研究が進めば純粋に16種類の体質がはっきりとしてくるでしょう。

ですが基本となるのはあくまでも4つのタイプです。このように体質がいくつもありますが、どの体質であっても上手く糖たんぱく質の生産が成功していてエネルギーを順調につくれているならば、バランスが取れていて健康です。

コマで例えるならこんな感じですね。

そして持って生まれた体質がAタイプでも「今の偏りはBなので違和感の出方はA-Bでポリープが出来ている」とか、「今の偏りはCでACDなので癌が出来ている」というような「体質を決めるリングの偏り」が決まります。

「遺伝子上の糖鎖のリングの偏り(一生変わらない)+生活の仕方による現時点での偏り(頻繁に変わる)」

この2つの点に注意していけば、「自分にとって本当に体に良い食べ物は何か?」ということがわかるだけでなく、発症した重い病気を治すにはどうしたらいいのかがわかってきます。

病気の人はこれらの図式を見れば何となく自分の体質が「ここだろうな」と想像がつくと思います。具合が悪ければ悪い人ほど「思い当たるフシがある」と言われます。逆に健康な人は「どこも当てはまるような当てはまらないような」と迷うことが多いと思います。若くて元気な人ほどピンと来なくて普通です。バランスがとれていれば病気の症状もちょっとした違和感もありません。


それでも自分がどのタイプなのか知りたい時は風邪が判別のヒントになります。なぜなら感染症の症状自体が糖鎖の偏りによって起きるものだからです。

実はウイルスの細胞膜も糖鎖でできていてウイルスが人間の粘膜などに感染する時必ず糖鎖分解酵素を出してちょっとだけ溶かしてくっつくんです。その酵素が人間のものとウイルスのものが近い場合に感染します。種類が遠ければ感染できません。

例えばインフルエンザウイルスの治療薬のタミフルやリレンザは「糖鎖分解酵素阻害薬」でシアリダーゼと言います。人間のN型の糖鎖はシアル酸で、その分解酵素がシアリダーゼ。ABタイプに偏っている人が多い日本人はシアリダーゼが多くてシアル酸が少ない、インフルエンザで重症化しやすい体質です。もちろん名もなきウイルスなどでも糖たんぱく質のリングは回転します。

Aタイプは鼻で症状がでやすく、Bタイプは口に症状が出やすく、Cタイプは目に症状が出やすくk、Dタイプは耳に症状が出やすいという特徴があります。

風邪を引くとこのような症状が出やすいです。基本的に熱は皆出るんですが、重く出る症状が違います。

Aタイプ➡鼻水・のどの痛みの風邪
Bタイプ➡嘔吐・下痢の風邪
Cタイプ➡高熱・寒気・頭痛の風邪
Dタイプ➡咳の風邪

どの症状が出ても嫌なものですよね。これは結局何をしているのかというと「水を排出」しているんです。

・Aタイプは鼻水で水を出す、尿失禁で強制的に水を出す
・Bタイプは嘔吐下痢で盛大に水を出す
・Cタイプは高熱を出して汗で水を出す
・Dタイプは咳や呼気で水を出す、水を飲めなくなる

炎症を抑えるとホルモンの働きで水が出るので、それを体外に出すときにやり方がいくつもあってタイプ別に異なっています。当然これもリングがグルグルと回っていいるので症状はABCDの順番に変わっていき「1つ前は軽く1つ後ろは重く反対側の表なら無症状で反裏ならば死ぬほど悪い」という症状の度合いになります。上手く回っていないときは1か所にとどまって悪い症状が続きます。

ウイルス感染に一番弱いのがBタイプなのでBの人に限り回転しても前の症状を引きづったまま新しい症状が出たりして、全部盛りみたいになりがちです。

例えば私はAタイプなのですが毎回風邪といえば「鼻に始まり鼻に終わる鼻水ダラダラの風邪」を引きます。逆に寒気のするような風邪をひいたことがなくて、「ひき始めに薬を飲んだほうがいい」と言われてもひき始めなどないのでわかりません。直接ガン!ときてある日突然パッと治ってるんです。治るときは1つ前に進んで、反対側の表に帰っていたら症状が出なくなります。咳の風邪をひいてしまうと1~2か月はずっと咳が出っぱなしでなかなか治りません。



同時にこの4つの体質の偏りの差は「水」のほかにも「糖」の差を生み出します。糖鎖を作るうえで水と糖はとても重要な役割を果たします。これを体質別に当てはめてみるとこのようになります。

糖が多い=肝臓・血液・筋肉に糖をため込めるので骨や筋肉などが作られやすい
糖が少ない=肝臓・血・筋肉に糖が存在しない=粘膜や骨、筋肉が作られにくい

ということと

水が多い=下痢
水が少ない=便秘

ということにつながります。

Aタイプは糖が明らかに少なくて、水が比較的あるタイプ
Bタイプは糖が比較的あって、水が明らかに多いタイプ
Cタイプは糖が明らかに多くて、水が比較的あるタイプ
Dタイプは糖が比較的少なくて、水が明らかに少ないタイプ

これは体調不良になった時単純に

Aタイプの風邪症状がでているならば糖を足せば治る
Dタイプの風邪症状がでているならば水と糖を足せば治る

ということになるのでこの症状が出た時は薬に頼るよりも前に水と糖に気を配ってみてください。Dタイプの人は風邪症状が出た時に食欲がなくなる人が多いですが食べ物を食べなくてもいいので砂糖水みたいなものをゴクゴク大量に飲むと良いです。アイスクリームを食べたっていいです。

同時に塩と油に関してもこのような図式が出来上がります。

・筋肉がつくこと
・免疫力が上がること

これによって熱のあるなしにも関わってくるので、体が冷えるタイプと熱を持つタイプに分かれるので、漢方薬は「体を温める生薬が入っているもの」と「炎症を抑えて熱を冷ます生薬が入っているもの」に分かれます。ABタイプは体を温めたほうがいいし、BDタイプは体を冷やしたほうがいいです。

風邪をひいた場合に効く漢方薬を糖鎖のリングに当てはめてみるとこのようになります。

これは風邪だけでなく糖鎖のリングに関わる病気全てにおいて「リングを回すことができる薬」なので効果があります。糖鎖の病気というのは風邪と同じで「次のブースに1つ進めてやると今の症状は消える」という特徴があります。グルグル回しながら自分の本来の偏りに戻してやることができれば病気は治ります。

単に「今下痢だから下痢の薬を飲めば治る」という考え方をするのではなく、「下痢の症状はBタイプだからCタイプになるように1つ回す薬を飲んでみよう」という考え方になるとすんなりいきます。この時に水と糖のコントロールをやっていくとさらに効果的です。風邪に限らずすべての病気にこのことが当てはまります。

基本的にはABタイプの人は麻黄湯がよく効きます。CDタイプの人は葛根湯がよく効きます。Dタイプの人は薬などの生体異物を体外排出する酵素が多い体質なので薬の効果を感じにくく薬の種類がいっぱいあります。

漢方で吐き気と言えば柴胡桂枝湯で下痢といえば真武湯ですが、これらはCDタイプの人向けの薬なのでABタイプの人が飲むと治らず苦しむと思います。糖鎖のリングの4つのタイプ別に摂取できる植物の種類が異なるからです。

中国人はいろいろな民族がいますが、おおむねCDタイプが多いので使われている生薬の種類が圧倒的にキク科とセリ科が多くてこれらは「双子葉合弁花」なんです。日本人の8割は飲めません。漢方薬の中にもABタイプの人が飲めるものもありますがとても少ないです。

双子葉合弁花というのは「双葉で芽が出て花びらの根元がくっついている植物」のことです。たとえばトマトとか朝顔とかですね。離弁花は花びらがバラバラになっているものなので桜とかプラムなどです。単子葉植物はネギとかニンニクですね。十字花植物は花びらが4枚でアブラナ科とも言われているので、大根やキャベツや白菜です。

漢方薬を飲むときは「合弁花が沢山入った漢方薬はABタイプの人は飲めない」というルールがありますが、漢方の凄いところは「組み合わせの妙」です。飲めないものが他の薬と組み合わせると飲めるようになったりするので、合うものを少量ずつ試して自分が飲める薬を探さないといけないです。それでも壊滅的に飲めない生薬というのもあってAタイプは「蒼朮」や「白朮」、「高麗人参」などはどうやっても飲めないです。

これは薬の話だけではなく、食べ物にも関係してきます。せっかく病気を治そうと薬を飲んでいても毎日食べている食べ物が合っていなければ「自分にとって体外排出しずらい食材を多くとっていたら薬が効かない」ということになってしまうので、世の中の常識を一度捨て去ってフラットな気持ちでこの理論と向き合ってもらいたいです。

なぜなら、恐るべき体質の偏りの人口比率の差が存在するからです。


世界の人口の約98%がCタイプもしくはDタイプの偏りがあり、日本人の約84%がAタイプもしくはBタイプです。

つまり世界の常識日本の非常識です。「健康に良い」とされている食べ物が「日本人の8割には悪い」ということになる場合が多々あるんです。

これは血液検査をすれば赤血球の表面の形によって決まるのですぐわかるものですが、そんな検査をしたことがある人はいないと思います。一番わかりやすいABタイプとCDタイプの境目の違いは「子供の頃に牛乳で下痢をしたかどうか」という乳糖不耐症の部分です。ABタイプは下痢をしてしまう体質です。そして野菜や果物の灰汁を体内に入れてしまうと体外排出に苦労をしてコラーゲンを減らしてしまいます。コラーゲン量は粘膜や筋肉などに影響を及ぼすので、民族の違いが外見的にも明確になります。

・知能
・外見
・運動神経
・性格
・性癖
・睡眠
・病気
・寿命

コラーゲンを作るのが上手な左側の人達は目玉がおおきかったり骨ががっしりしてたり髪の毛が太かったりします。インド人や黒人の99%以上がこの遺伝子を持っていて身体能力が高かったりしますが、CDに偏っているということは糖尿病や高血圧、心臓病や脳疾患のリスクも高くなるという特徴があります。

対して日本人は細胞膜の作られ方で言うと世界の貴種でコラーゲンを作るのが苦手な民族ゆえに目が小さく筋肉がつきづらい背の低い民族で消化器系の病気や胸や前立腺などのホルモンの病気が多いです。

年をとれば顔の見た目である程度判別できますが、若い時はちょっとわかりにくいです。さらに偏りの大きい人の場合は「ABとCDのどちらなのか」が見た目ではっきりわかる場合があります。偏りが小さい人の場合はわかりにくいです。

日本人のCタイプの男性の典型的な顔についてみてみましょう。おそらく一番わかりやすいです。

CDタイプは基本的に「コラーゲンを作るのがうまい」ので次の特徴が出やすいのでAIに顔を描いてもらって確認してみましょう。

k・骨が太くてがっしりしている
・エラが張っていて顔が四角い
・目玉が大きい
・髪が太い
・首が太い
・顔の皮膚がパリっとしている
・唇が厚い


少し若くしていきましょうか。

いかにも糖尿やら肝硬変やら動脈硬化になっていそうな顔した人をAIが描いてきました。


逆に年を取った時のAタイプの男性の顔は

・顎が細い
・白髪が多い
・乾燥肌
・なで肩

こちらも年齢を下げて生成してみます。


女性の場合は差がわかりにくいことが多いです。特にD-3でありA-1の人は見た目が固定しないです。

Dタイプの特徴はこちら。

・比較的色素が薄く色白で日焼けをしやすくシミができやすい
・エラが張っている
・目がクリっとしている
・いかり肩


Aタイプの女性は

・顎が小さい
・首が細い
・唇が薄い
・髪がねこっ毛

DとAの明らかな違いは、年齢を重ねた時に頬っぺたの肉が余って垂れてくるいわゆるブルドック頬になったらDタイプ、頬っぺたがこけてきて顔の肉が痩せてきたらAタイプです。

これらはあくまでも極端な特徴を画像生成したものです。実際はABタイプとCDタイプが混ざり合っていろいろな顔になっていきます。ただ一つの目安として「自分がどちらかわからない」というときは「コラーゲンが多いのかどうか」を基準にして考えて、自分の先祖の顔を思い出してどちらが多かったかなと考えてみると答えに近づけるのではないかと思います。


具体的に食べ物についてみてみましょう。生物学的に厳密な分け方をするのではなく生体異物除去食野考え方で「体の中で代謝に関わる問題が起きやすい生体異物」が何かということを踏まえてみると次のようになります。

双子葉合弁花:ガレクチンが多い食べ物
双子葉離弁花:ガレクチンが比較的少ない食べ物
単子葉植物:アリシンを含むもの
十字花植物:イソチオシアネートを含むもの

まず「ガレクチンとは草食動物に食べられて絶滅してしまわないために植物が持っている毒です。種を食べ垂れたら植物は絶滅してしまうので種の部分に毒があることが多いです。その毒は食べてすぐバタリと死ぬような毒ではなく、不妊症にしたり癌にしたり認知症にしたりして緩やかに動物を殺す毒です。

ちなみにグルテンはガレクチンの一種です。グルテンフリーの食事療法をしても効果がなかなかでないという人がいますが、ガレクチンの不耐症だと知らずグルテンだけ除去しても効果は出にくいです。動物性のレクチンはセレクチンという物質が大きな影響力を及ぼしますが、牛乳のセレクチンは「カゼイン」という名前だったりします。牛乳以外にも沢山セレクチンを含む食物はあるのでカゼインがダメな場合は他のセレクチンも除去したほうが確実だと思います。でも「グルテンやカゼイン」という言葉を知っていてもガレクチンやセレクチンという言葉を知らない人は大勢いますね。

じっくり食物に含まれるレクチンとその取扱いについて考えてみましょう。


ガレクチンは簡単に言うと植物の灰汁なので高温、高圧、長時間調理、塩蔵、発酵、乾燥、あく抜きなどの処理を必要とするたべものには多く含まれています。

・種を食べるもの、種に近い芽、つぼみ、花を食べるもの
・輪切りにしたときに中央に種がプツプツ並んでいるもの
・トゲトゲ、チクチクした形状のもの
・表面に毛が生えているもの
・味がひどく苦いもの
・ぬるぬるしているもの
・茹でた時に灰汁がでるもの
・水で洗うと泡が出るもの
・あく抜きをしないと食べられないもの
・食べた時に舌の上に粉っぽさを感じるもの
・塩蔵または発酵して食べることが常識的な食べ物
・火を通さないと食べられないもの

このような特徴のある植物に多く含まれまれており、食べると人間の粘膜のムチンとガレクチンが結合しムチンが負けてはがれて炎症を起こします。炎症は抗炎症ホルモンが抑え込もうとしますが、食べる量が多かった場合は炎症から潰瘍になり癌化します。

この抗炎症ホルモンの量は男性ホルモンや成長因子の前駆体らと材料が同じなため、どちらかが多ければどちらかが少ないという状況になります。多く分泌されれば当然「筋肉が弱くなる」とか「子供は発達しない」とか「老化が早くなる」というような症状が出ます。

アリシンはネギなどの辛みのある物質でほかのビタミンと結合することによって人間の酵素の量を変化させて免疫などに影響を与えます。

イソチオシアネートは大根などの辛み成分で人間の酵素の量を変化させ、巡り巡ってホルモン量を変える働きがあります。

セレクチンはどういった部位にあるかというと動物の心臓、肝臓、肺、胃腸、脂肪、血、乳、皮、コラーゲン、舌などに多く含まれます。

・牛と豚の内臓
・鶏肉の場合は内臓に加えてささみと胸肉

セレクチンを除去しようとしたら肉の筋肉の部分を食べることですね。鶏肉に関しては手羽とモモ肉とせせりだけです。


では植物のほうを具体的に見ていきましょう。

双子葉合弁花:高ガレクチン食品
(Aタイプ:✖ Bタイプ:✖ Cタイプ:〇タイプ:〇)

アマランサス・あわ・オートミール・おおむぎ・押麦・麦こがし・きび・こむぎ・パン・食パン・ライ麦パン・コッペパン・イングリッシュマフィン・フランスパン・ナン・ベーグル・うどん・そうめん・ひやむぎ・沖縄そば・マカロニ・スパゲッティ・麩・車ふ・焼きふ・小麦はいが・小麦たんぱく・ぎょうざの皮・しゅうまいの皮・ピザ生地・パン粉・玄米・うるち米・インディカ米・発芽玄米・上新粉・玄米粉・米粉パン・赤飯・米ぬか・そば粉・そば・とうもろこし・コーンミール・コーングリッツ・コーンフラワー・ポップコーン・コーンフレーク・はとむぎ・ひえ・もろこし・ライむぎ・きくいも・こんにゃく・さつまいも・むらさきいも・さといも・セレベス・みずいも・やつがしら・じゃがいも・ヤーコン・ながいも・やまといも・じねんじょ・かたくり粉・キャッサバでん粉・タピオカ・くずきり・黒砂糖・三温糖・和三盆糖・中ざら糖・グラニュー糖・粉糖・水あめ・黒蜜・はちみつ・メープルシロップ・あずき・つぶあん・いんげんまめ・さやいんげん・えんどう・うぐいす豆・そらまめ・ささげ・だいず・えだまめ・もやし・豆腐・がんもどき・凍り豆腐・おから・豆乳・大豆たんぱく・湯葉・ひよこまめ・らっかせい・りょくとう・レンズまめ・アーモンド・あさ・あまに・えごま・カシューナッツ・かぼちゃ・ぎんなん・くり・ごま・しい・すいか・とち・ピスタチオ・ひまわり・ブラジルナッツ・ヘーゼルナッツ・ペカン・マカダミアナッツ・まつのみ・アーティチョーク・あしたば・アスパラガス・アロエ・うど・エンダイブ・トウミョウ・スナップえんどう・グリンピース・おかひじき・オクラ・かぼちゃ・そうめんかぼちゃ・カリフラワー・かんぴょう・きく・きゅうり・くわい・ごぼう・こまつな・ザーサイ・しかくまめ・ししとう・しそ・しゅんぎく・じゅんさい・うり・ずいき・スイートコーン・ズッキーニ・せり・セロリ・ぜんまい・タアサイ・切干しだいこん・ぬかみそ漬・たくあん漬・福神漬・つくし・つるな・つるむらさき・つわぶき・とうがらし・とうがん・スイートコーン・ヤングコーン・トマト・ミニトマト・トレビス・とんぶり・なす・べいなす・にがうり・にんにく・にんじん・ミニキャロット・たらのめ・チコリ・バジル・はやとうり・ビーツ・ピーマン・ふき・ブロッコリー・へちま・ほうれんそう・切りみつば・みぶな・モロヘイヤ・やまごぼう・ゆりね・ようさい・よもぎ・レタス・サラダな・リーフレタス・サニーレタス・サンチュ・わらび・あけび・アセロラ・アテモヤ・アボカド・いちご・いちじく・みかん・オリーブ・柿・かぼす・かりん・いよかん・オレンジ・ネーブル・かぼす・きんかん・グレープフルーツ・シークヮーサー・すだち・だいだい・はっさく・ぽんかん・ゆず・ライム・レモン・キウイフルーツ・キワノ・グァバ・ざくろ・スイーティー・チェリモヤ・ドラゴンフルーツ・ドリアン・なし・パインアップル・パッションフルーツ・バナナ・パパイア・びわ・ブルーベリー・マンゴー・マンゴスチン・ライチー・ラズベリー・えのきたけ・きくらげ・しいたけ・しめじ・ぶなしめじ・ほんしめじ・たもぎたけ・なめこ・ひらたけ・まいたけ・マッシュルーム・ま つ た け・のびる・にら・花にら・あまに油・えごま油・オリーブ油・ごま油・米ぬか油・サフラワー油・とうもろこし油・大豆油・ひまわり油・マーガリン・かしわもち・きんつば・草もち・みたらし団子・くずきり・くずもち・桜もち・ちまき・ねりきり・生八つ橋・くるみゆべし・ようかん・芋かりんとう・かりんとう・磯部せんべい・南部せんべい・そばボーロ・たまごボーロ・らくがん・カレーパン・チーズケーキ・ホットケーキ・牛乳寒天・ゼリー・ウエハース・クラッカー・サブレ・プレッツェル・ビスケット・しろあん・ココア・チョコレート・ミルクチョコレート・ポテトチップス・ゼリービーンズ・マシュマロ・ラムネ・ガム・ホイップクリーム・アルコール飲料・みりん・緑茶・ウーロン茶・紅茶・コーヒー・青汁・コーラ・サイダー・ウスターソース・濃厚ソース・お好み焼きソース・トウバンジャン・チリペッパーソース・ラー油・しいたけだし・鳥がらだし・固形ブイヨン・エビチリの素・オイスターソース・ごまだれ・デミグラスソース・テンメンジャン・ナンプラー・ホワイトソース・マーボー豆腐の素・ミートソース・焼き鳥のたれ・焼き肉のたれ・みたらしのたれ・ゆずこしょう・トマトピューレー・トマトペースト・トマトケチャップ・トマトソース・ごまドレッシング・カレールウ・オールスパイス・クローブ・こしょう・さんしょう・シナモン・セージ・タイム・とうがらし・ナツメグ・パプリカ・パン酵母・羅漢果・ウコン・大葉・しそ・たばこ・高麗人参・各種カレーに入れるようなスパイスやハーブでキク科とセリ科のもの

※アブラナ科なのになぜそちらに入っているのかと不思議に思う人もいると思います。アブラナ科のガレクチンは確かに少ないですが、「種、花、つぼみ、芽」には多いのでブロッコリーなどはこちらになります。


低ガレクチン食品
(Aタイプ:〇 Bタイプ:〇 Cタイプ:✖ Dタイプ:✖)

クロワッサン・ぶどうパン・中華めん・精白米・もち米・ビーフン・アルファ化米・もち米・白玉粉・道明寺粉・上白糖・角砂糖・氷砂糖・ぶどう糖・果糖・ぶどう糖果糖液糖・こしあん・きな粉・油揚げ・納豆・ココナッツ・みそ漬・ルバーブ・あんず・うめ・なつめ・ぶどう・干しぶどう・プルーン・エリンギ・なたね油・やし油・ういろう・カステラ・かるかん・ぎゅうひ・大福もち・どら焼・もなか・あめ玉・おこし・ひなあられ・揚げせんべい・揚げパン・あんパン・シュークリーム・スポンジケーキ・デニッシュペストリー・ドーナッツ・パイ・ワッフル・カスタードプリン・リーフパイ・キャラメル・カスタードクリーム・しょうゆ・食塩・酢・かつおだし・昆布だし・煮干しだし・すし酢・冷やし中華のたれ・ぽん酢しょうゆ・マヨネーズ・みそ・ベーキングパウダー・かんすい

※クロワッサンはバターを大量に使って高温で焼き上げているのでレクチンが壊れていているので小麦製品ですがこちらです。中華麺はカンスイを使っているのでレクチンが壊れていてガレクチンは少なめです。「上白糖は毒」という考え方をしている人が大勢いますが、ガレクチンは黒砂糖や羅漢果に多く上白糖は精製されているのでそこまでひどい影響はありません。プリンは牛乳のセレクチンが入っていますが砂糖を多く使うので糖鎖の形が変わって食べれるようになります。しっかり加熱してあるものなら大丈夫です。生クリームも砂糖を加えてあるので大丈夫です。

アリシン含有食品
あさつき・らっきょう・エシャレット・しょうが・たまねぎ・ねぎ・みょうが・わけぎ

※にんにくはアリシンを含みますが同時にレクチンも多く含むのでこちらにいは入れていません


イソチオシアネート含有食品

キャベツ・グリーンボール・大根・わさび・ホースラディシュ・かぶ・はくさい

※生のまま食べれるアブラナ科の植物でなおかつ種、芽、花、つぼみを含まないものです。カイワレ大根やカリフラワー、青梗菜はこちらには含まれません。

低ガレクチン食品があまりにも少ないので「ABタイプの人は食べられるものが殆どないんじゃないの?」と心配されると思います。それに「変わった食事療法なんて健康に悪そう」という人もいるし「美味しいものが食べられないくらいなら早死にしたほうがマシ」という人もよくいます。

でもABタイプの主に「ガレクチンを除去した食事」というのは昔ながらの和食なんです。別に変ったところのない普通の日本人のご飯です。

・白米
・大根と油揚げの味噌汁
・鮭の塩焼き
・わかめのサラダ
・キャベツのお浸しのおかかのせ
・納豆
・海苔
・梅干し

これが典型的な生体異物除去食ABです。

・目玉焼き
・卵かけご飯
・温泉卵
・ローストビーフ
・半熟煮卵
・チャーハン
・焼き豚
・ハム
・シジミ汁
・若竹汁
・海老春巻き
・鮭の照り焼き
・イワシのつみれ汁
・シシャモのフライ
・牛肉のしぐれ煮
・イクラの醤油漬け
・鶏団子鍋
・鶏そぼろ丼
・ゆで鶏
・アジフライ
・豚骨ラーメン
・鶏もも肉のから揚げ
・せせりポン酢
・数の子の味付け
・昆布のおにぎり
・ツナマヨサラダ
・たけのこの土佐煮
・大根おろし
・紅ショウガ
・みょうがの甘酢漬け
・カブの漬物
・ハンバーグ
・肉団子
・いなり寿司
・キャベツの浅漬け
・アイスクリーム
・シュークリーム
・プリン
・あんこ
・お餅
・お雑煮

生体異物除去食Bタイプの男性は「生肉、生魚、生野菜」が食べられないのでステーキはよく焼いて食べるとかお刺身よりは煮魚が良いとか酢でしめて食べるとか、サラダよりは温野菜とか調理方法の工夫だけで何とかなります。変な食生活なんて全然していないのだけど「食べられないものを食べないようにしている」などというとよほど変わった食事なのではないかと思われがちです。AとBの差はこれくらいであまり変わらないです。

生体異物除去食は江戸時代くらいまでの昔ながらの和食です。変わったことをしてるわけではないんでs。南国フルーツやキムチとかカレーとか外国の食べ物を食べないだけです。もつ鍋やホルモン焼肉のような内臓は食べられないですがロースやカルビ、ツラミなどは全然いけます。焼き肉のタレは食べられないけど塩とかポン酢とか大根おろしとかの薬味を使えば問題ないです。

海洋性の生き物に関しては「ねばねばしてたらダメ」というルールがあるのでタコとかイカやうなぎやエイはダメです。鱗のついている魚の筋肉の部分は大丈夫です。マグロやカツオも食べすぎなければ大丈夫です。

和食が苦手じゃなければ生体異物除去食ABは日本人にとって何の苦痛もない食事です。

ABと同じ赤血球の表面の形をしているのはオーストリア人とポルトガル人の一部です。卵やひき肉料理の多い地域ですね。


では今度は左側のCDタイプの生体異物除去食について考えてみましょう。こちらは「GSK-3」という肝臓の酵素の量が多くなると病気になるタイプなので、ビタミンB1とアリシンの組み合わせがよくないです。

ビタミンB1が多く含まれているのは肉の内臓、そして豚肉です。アリシンは単子葉植物なので「豚ひき肉とネギや玉ねぎニンニクなどの薬味」の組み合わせがアウト。アブラナ科の植物を食べると体内でビタミンB1を作ってしまう体質なのでこれも食べられません。

・豚肉、牛肉の内臓
・単子葉植物(特に薬味)
・アブラナ科の植物(いわゆる冬野菜)※特に大根おろしやワサビがダメ

これだけ食べられないだけです。

これはCD共通ですが、Cの人はこれに「塩と油」が加わります。Dの人は「タンパク質を取りすぎない」という条件が加わります。


結果としてハンバーグ、餃子、肉まん、ミートボールなどのひき肉料理を食べられないです。ABタイプの人はそこまでこれらを美味しいとは思わない人が多いのですがCDタイプの人はこれらがとてつもなく好きな人が多くて、「ひき肉料理食べられないよ」とか「レバ刺しは無理」とか言うと大体壮絶な反発があります。「好きなものを食べて死にたい、死ぬのは怖くない」というようなことを言う人が多いですがそれは死を目の当たりにしていないからです。自分と同じ病気の人が末期になるとどれほど苦しむのかということを見る機会があったり、自分の足が壊死して来たりすると食事制限に抵抗がなくなる人が多いですが早い段階からしていたほうが確実に良いので、理解と積極的な諦めを持って対応してもらうしかないです。

実際にCDタイプの人口の多いインドの人達はネギやニンニクを食べない人も多くて、もちろん菜食主義が基本なので豚肉も彼らは食べません。長い歴史の中で病気になりにくい食文化を作り上げてきているということは素晴らしいことだと思います。

CDタイプ向けの食事は簡単に言うと「肉のアクを代謝しづらい体質」なのでベジタリアンが多いです。コラーゲンが溜まりすぎるのを防ぐために植物の種を多く含む食材を主食にしていることが多いです。マメが主食のことも多いです。唐辛子や胡椒を習慣的に食べる食文化があります。

・インド料理
・韓国料理
・タイ料理
・ブラジル料理
・アラブ料理
・アフリカ料理
・中華料理の一部

ABタイプの体質はシアリダーゼという糖鎖分解酵素が多い体質でした。逆にCDタイプの体質はヘパラナーゼという酵素が多い体質です。

この体質の人は自分の体の細胞を溶かす酵素が多いので絶食に強いです。何も食べなくてもその間自分の細胞から脳で使う糖質を生みだせるので「痩せるために食事制限をしてカロリーを取らないでいると痩せる」ということが可能です。ABタイプの人はそれをやると脳がボロボロになるので正常にホルモンを作れなくなり逆に太ります。

このほかにもCDタイプの人は体内でいろんな栄養素を自分で合成できる体質なので無理にマルチビタミンなどをサプリメントで食べる必要はないのだけど、「栄養が足りてないのでは?!」と思う人が多くてサプリメントが好きな人が多いです。これはなぜかというと、錠剤やカプセルに使われているケイ素がCDタイプの人にとって体調を良くしてくれるので「サプリメントを食べると調子が良くなる=栄養が沢山必要なのだ」と勘違いしてしまうからです。

ケイ素というのは形が少し変わると名前がいろいろと変わります。固形のものがケイ素、液体のものがケイ酸です。珪素、硅素という字で書くこともあります。

・二酸化ケイ素(シリカ、石英、珪石とも)
・タルク
・シリコン

薬やサプリメントは実際の成分の量が少ない場合はかさ増しをします。これが賦形剤というもの。このときケイ素を使われます。その他の用途でも使われるのでとにかく薬っぽい形状をしているものには沢山入っています。

シリカ水が健康に良いと言って売られていますがこれはCDタイプの人にとって良いというだけで、日本人の8割以上の人には逆に悪いです。ただ美味しいので一度飲めば気に入る人も大勢いると思います。自分の体質に合わせて賢く使い分けるといいと思います。

・ガラス
・セラミック

これらもケイ素が形を変えたものです。歯科治療でセラミックの詰め物をした場合CDタイプの人は問題ないですがABタイプの人はそれが壊れやすかったり、体調を崩しがちになったりします。

これは糖鎖のリングをこのように傾ける作用があるからです。左に偏っているCDタイプの人がケイ素をとると中央によって行くのでバランスが取れてきます。

ですが多く取りすぎると今度はABタイプに体質が偏るのでABの部位に症状が出たりします。

逆にABタイプの人は硫黄を取ると糖鎖のリングの偏りは左に寄ります。

硫黄を多く含む食材は次の通りです。

・ネギ類(特に玉ねぎ、にんにく)
・アブラナ科の植物(特にキャベツ)
・卵
・牛リブロース、牛ひき肉、豚バラ肉、鶏むね肉
・あまのり
・プロセスチーズ
・強力粉
・大豆、あずき
・イイダコ生、いか、ほたて、さば、鮭、すずき、まいわし、ブラックタイガーー

硫黄はそのままではなく「硫黄化合物」という形で食品に存在していて、アリシンとかイソチオシアネートという名前の物質です。

この2つ両方ともさっき出てきた単語ですよね。

アリシンは単子葉植物の辛み成分でGSK-3βを増やすからCDタイプの人はダメだと言いました。そしてイソチオシアネートはアブラナ科の植物の辛み成分でアロマターゼという「男性ホルモンを女性のホルモンに変える酵素と結合して、結果的に女性ホルモンを減らしつつ男性ホルモンが男性ホルモンとして働く時間を長くさせる」という効果があります。

ABタイプの人にとって必要なこの2つの硫黄化合物は筋トレを趣味にしている人があえてサプリメントで摂取したりしますが、筋肉がつきづらいAタイプの体質の人向けの食事はCタイプの男性がマネをするとすぐ病気になるので危険ですし、ABタイプの人でもそれを長く続けすぎると軽い花粉症などのCDタイプの症状が出たりします。

この2つは他の物質と結合したときに働きが消失します。
たとえば大根おろしにお醤油や水をかけたら辛みが弱まりませんか?イソチオシアネートのサプリメントをリンゴジュースに入れると辛みが一切消え去ります。これはリンゴのクエン酸とイソチオシアネートが結合してそうなるからです。

・しょうゆ
・酢
・クエン酸
・水

こういったもので成分が流れて消え去ってしまうので、食べ方には注意が必要です。そして過熱をするとさらに形が変わるので硫黄化合物の働きが十分活かされなくなります。それは同時にCDタイプの人にとっては「過熱すれば食べれるようになる」ということですが、この成分に関して誤解をした人が情報発信をしていることが多いので勘違いが起きやすいポイントです。

たとえば、ブロッコリーはアブラナ科の植物なのでイソチオシアネートは多いですが生では誰も食べません。生では美味しくないし過熱をして食べるのが普通の食材ですよね。これを加熱をするとイソチオシアネートは働きを失い、逆に女性ホルモンを増やす働きのある物質を多く食べることになります。

硫黄化合物を含む食べ物は加熱をすると甘くなります。それは硫黄化合物が糖とそれ以外の成分に分かれて、糖の味がはっきりと感じられるようになるからです。「甘くなっていたら」というめやすで野菜を選ぶとわかりやすいです。食べすぎると動脈硬化などCタイプの部位での症状が出るので注意が必要です。

ブロッコリーを食べることは最近筋トレを趣味にしている人の間で流行っています。イソチオシアネート狙いなのでしょうが生食の出来ないアブラナ科の植物は無意味なのでブロッコリーは逆効果です。そうなると非加熱で食べれて種や花や芽やつぼみを含まないものは大根とキャベツと白菜とワサビくらいしかないんですよね。

これはABタイプの人はこの4つを食べるといいけれど
、CDタイプの人はこの4つ以外なら加熱してあれば何とか食べ得られて、発症後のCDタイプの人は厳密に除去したほうがいいものと言えるでしょう。

筋肉を増やすためにはシアル酸が必要です。これは卵の卵黄膜とカラザ(黄身と白身の間の紐っぽい部分)に含まれているので全卵食べたほうがいいに決まってるんですが、アスリートの中には鶏卵の白身のたんぱく質だけをとって卵黄を食べない人も大勢います。これはCDタイプの人なら白身だけ食べてシアル酸を取りすぎないようにするのは大事なことです。この記事の最初の図を見るとわかるようにCDタイプの人はN型糖鎖が多い体質です。シアル酸はN型の糖鎖なのでCDタイプの人は卵を食べすぎることは控えたほうが良いでしょう。ですが全然食べないのも問題だと思います。

やっぱり一番大切なのはバランスです。


誤解といえば、糖鎖の話をしているのでよくレクチンフリーダイエットに興味のある人から同じものだろうと勘違いをされるのですが、私の理論とアメリカで流行したレクチンフリーは全く別ものです。

生体異物除去食は「人間にとっての毒」を異物として考え、排出するための酵素などが少ないタイプの人だけがそれぞれの物質を除去するために特定の食品を食べないことを選択するものです。

異物の中にはアボガドやジャガイモなどもあります。これはどちらも明らかな毒素を持つものです。生体異物を除去しようとしてレクチンを含まない食べ物を食べているのにアボガドのペルシンという毒やジャガイモのソラニンやチャコニンという毒を含む植物を摂取することは理屈に合わないことなのです。

一過性のブームで不正確にレクチンを除去することと生物学上の問題から生体異物に対して向き合うことは似て非なるものです。


生体異物除去食は「誰が、いつどんな時に、何を食べればいいのか」というのを明確にする方法ですが、食べ物以外のものの影響も考えなければなりません。

たとえば先ほどケイ素と硫黄のシーソーの関係があったように、金属の向き不向きの関係もあります。

CDタイプの人達はGSK-3βという酵素が多くなりすぎると病気になる体質だと言いました。実はこの酵素の阻害剤が「タングステン、ベリリウム、亜鉛、銀、銅、ステンレス、チタン、水銀、すず、シリコン」なのです。

ベリリウムを含む物質は水晶、エメラルド、アクアマリン、ヘリオドール、レッドベリル、アレキサンドライトなどです。ベリリウムを含む宝石は沢山ありますが、高度が高くて傷つきにくくいろいろな色があるのが特徴です。それ以外の金属もアクセサリーとして身に着けることの多いものでとても身近なものですよね。

私はこの酵素について知るまでずっとパワーストーンには何の効果もないけどお店の人が売るためになんだか「幸運を呼ぶ」と言った言い方をしているだけなのだろうと思っていました。でも実際にタングステンのブレスレットを自分でつけて一晩寝てみると全身パンパンで特に手は浮腫みが酷くて指を動かすのも難しいほどでした。逆に私は24金のネックレスをつけていると体調がいいです。

昔からスポーツ選手がよくチタンのネックレスなんかをつけていますが、効果を感じたことがありませんでした。でもあれだけ流行っているのだから良い実感のある人が実際にいるから商品として流通できるのでしょう。

この酵素を阻害する仕組みを理解するとなぜ流行っているのがチタンなのかということがわかります。タングステンのほうがチタンよりも阻害する力は強いですが強すぎると人によっては不具合につながるし金属の価格も商品イメージを左右するのでチタンがちょうどよかったのでしょう。

歯科材料に使われる金属がことごとくこの仕組みと関係しているということはABの体質の人にとっては困った問題だと思います。なぜなら虫歯などの口の中の病気はCDタイプの人よりもABタイプの人のほうが重症化しやすく治療を必要とする人が多いからです。24金はそれだけでは使えないし、新しい歯科材料の開発が望まれます。

次は24金がABタイプの人の体調をよくさせる仕組みを説明しましょう。

レクチンや薬物などの生体異物が体内に入ってきたとき、実際にそれらを体外排出するときに働いてくれるのは肝臓で作られるCPY3A4とP糖たんぱく質という酵素です。

CYPというのはシトクロムと言います。これを生産する能力がCDタイプの人は高く、ABタイプの人は低いです。遺伝子でもある程度決まると言われていますが、最もシトクロムに影響を与えるものは古細菌です。

古細菌はシトクロムを作ります。特に24金の生産と代謝に関わる種類の古細菌がシトクロムだけでなく直接筋肉を作るためのアミノ酸のいくつかを生産しています。

私は子供が低緊張型脳性麻痺で自分も筋肉の作られにくいAタイプの人間だったので治療のためにこの古細菌が沢山いる場所を探しました。

それは秋田の玉川温泉です。古細菌を医療に結び付けて研究をしている人はとても少ないですが、世界中の生物学の先生たちは何十年も前から日本の温泉由来微生物に着目していました。

古細菌は沢山の種類があります。一部の古細菌はABタイプの体質の偏りを正常に保つ働きを持っていて、それ以外の古細菌は逆にCDタイプの体質の偏りを正常に保つ働きを持っていると、それぞれの体質にとっては「善玉菌」と「悪玉菌」が異なることになります。

するとABタイプの「筋肉と骨が育ちにくくて柔らかい体質の人」向けの古細菌は玉川温泉の大浴場のお湯の中に沢山いますが、CDタイプの「骨や筋肉が作られやすくて硬くなりやすい体質」向けの古細菌は玉川温泉の外岩盤の湯気の中にいました。

同じ温泉でもちょっとした場所の違いで存在する古細菌の種類が変わります。玉川温泉の古細菌を調査した外国人の先生によると「1回で12000種類は新種を見つけられる」そうですよ。古細菌は1つの種類だけではなくバクテリアと一緒にチームで一緒に働いてくれます。

特にABタイプ向けの古細菌は「鉄と硫黄」を材料にいくつかのバクテリアと古細菌がリレー形式で代謝していって24金を作り出すメンバーの一員です。そして24金を餌にする古細菌こそがシトクロムを作るものです。

どうせなら「24金を餌にする古細菌だけでなく、チームのメンバー全員が私の身体に憑りついてくれたらいいのに!」と思って温泉に行きました。

案の定車いすから降りずぐったりして座位もまともにとれなかった私の子供はたった2週間滞在しただけで蹲踞ができるようになったり坂道を走り出したりしました。

筋肉を作るだけなら、アンドロゲン補充でできます。それはボディビルダーなどが行うドーピングと同じものです。実際に私はそれを子供に行いました。でもそれだけだと体は育つけど出来上がった筋肉をうまく使うことはできなかったんです。上手く使うためには「古細菌のチーム」を体内で活動させなければならないのだということがわかりました。

玉川温泉の水の中に含まれる金属はこのようなものが入っています。色の濃いものほど沢山入っています。

アルミニウムが意外と多いですね

(色の違いは何となく私が感覚で分けてしまったものですが、あまり意味はありません)

・鉄
・硫黄
・塩
・低用量放射線
・強酸性
・高温(98度)

この6つの条件に合う温泉ならばこのABタイプに向いた古細菌が存在します。決して生半可なお湯ではなく、入るのに覚悟のいるお湯になるはずです。見た目はセルリアンブルーの乳白色の美しい源泉を持ち、浴槽にひいてくる間に透明のお湯になりますが「臭い熱い痛い」というお風呂になるはずです。鉄と硫黄が入っていると硫化水素のガスが出るお風呂になる場合もあるし、硫黄泉、ラドン温泉である場合が多いでしょう。pHの低い温泉だとなお可能性は高まります。

この古細菌が24金を作っているので大抵はその温泉がある場所は「元金鉱山」のはずです。24金が見つかればとっくに掘り出されているはずなので「元」がつくでしょう。金は掘りつくしたけど銀と銅はまだ出るという場所であるかもしれません。

たとえば別府温泉、那須塩原温泉、湯河原温泉、草津温泉には同じ古細菌がいることがわかっていますが、玉川温泉ほど強力に効果がある場所は少ないです。福島県三春町のみちのく霊泉 やわらぎの湯も効果があると言われています。

「温泉で治療をする」というとほとんどの人が「ただのお風呂で治るわけがないじゃないか」と思うと思います。私もただのお風呂なら絶対治らないと思うので入りに行ったりしません。時間とお金がもったいないので。ただし世の中には「ヤバイほど効果のあるくすり湯」というものがあります。

お湯につかりに行くのではありません。
古細菌を体内に入れに行くんです。

CDタイプ向けの温泉も当然沢山あります。三朝温泉や有馬温泉や千原温泉などはCD向けの古細菌がいます。昔からずっと本気の治療に使われてきた温泉はリゾート温泉とは少し違った雰囲気で通い続けている患者さんが大勢います。それぞれの病気に合った古細菌と温泉が特定されて、上手く活用されるようになったら素晴らしいと思います。

古細菌で病気を治療するメカニズムについては医学では研究が進んでいない分野ですが、生物学の専門家の人や海外の認知症の専門家の人などは着目していて、いずれは「古細菌を薬のように使う方法で病気を治療する時代が来るのではないか」と考えらえています。

でもそんな時代は何万年も前からっずっとあって「湯治」という形でずっと実践されてきました。一番新しいことが一番古臭く思われているだなんてもったいないことです。


「病院でもらう薬がなぜ自分には効きづらいのか?!」
「なぜ効果がると言われている食養生を徹底しているのに体調が悪いままなのか?!」

そういった部分に疑問を持っている人は、糖鎖のリングのしくみと生体異物除去食を知れば病気への理解が進むと思います。何もわからなければ「どうして私だけこんな目に」と思うのが人というものでしょう。でも勉強して理解できれば怖さも違ってきます。私は不安とは不勉強からくるものだと信じているので、迷うときほど勉強が足りていないのだと考えます。勉強していれば怖いものはありません。ですが当事者には他の人には気づけない沢山のヒントがあると思います。

たとえば乳がんの女性は口臭に苦しんでいることが多いです。割とこの問題は無視されがちですが、発症にも転移増殖にも深く関わっています。これはAタイプが「鼻が弱い」という特徴があるため、軽い副鼻腔炎によってできた膿がだじだじと喉のほうに流れてくるせいで口が臭いのです。そして元々ABタイプは歯が弱いので口の中がボロボロになりがちです。乳がんの発症と共に口がドブ臭くなります。独特な匂いなので慣れてくると「あ!この人乳がんだ!」とお互いにわかるほどわかりやすい匂いなのです。治療をして治っていても口臭が続いている人は再発しやすいと言われています。

実は古細菌は酸素が毒になる性質のものがいて、メタンガスを作り出してくれる真核細菌と一緒でなければ生きていけないものがいます。元々古細菌は自分でエネルギーを酸素から作り出すことが出来ないので必ず他にエネルギーを作ってくれる何かにとりついていなければ生きていけないものなのです。

そこでよく活用されるのがジンジバリス菌という種類の菌です。これは歯槽膿漏の原因菌として有名ですが、メタンガスを作ってくれるのですぐに他の菌とマブダチになります。ピロリ菌とかもとても仲のいいお友達でチームで動いていますよね。同じようにコリネバクテリウム属の菌も古細菌と仲良しです。

悪玉古細菌はドブ臭いガスを出す菌とお友達なので、口に限らず臭くなるんですよ。よく「歯槽膿漏の原因菌は心臓病や認知症にも関係がある」と言われていますが実際のところはジンジバリス菌が飼っている悪玉古細菌の大繁殖によって起こる糖鎖の生成の不具合で体質が変化し、本来自分に必要なホルモンの量とバランスが崩れるからです。

・ジンジバリス菌
・コリネ菌

この2つの除菌は体内でも体外、そして環境でも必要です。

・除菌できる薬を使う
・民間薬で行う

コリネ菌を一番殺せる薬はリファンピシンです。リファンピシンはCPY3A4を増やす働きがある薬ですが、この薬を飲んでいる患者に認知症の人はいないと言われています。「古細菌が増えるとCYPの生産量が増える」という構図は男性ホルモンをつくることにつながるので「筋肉を作る」とか「認知を上げる」ということにつながるからでしょう。

乳がんの民間薬の中には「キラン草」や「スイカズラ茶」「ドクダミ茶」があります。これらは毛に多くつく菌なので脱毛が効果があります。髪の毛を短くし、ムダ毛を脱毛すると菌がつく要素が減ります。キラン草は中国では狂犬病の薬として使われますが世界各国で乳がんや歯痛の薬として使われています。サソリに刺された時にも使う地域はあり「毒だし」という作用を民間療法という形で利用していたのでしょう。

コリネ菌の一種にジフテリア菌というものがいます。動物の毛につく菌で、最近は狂犬病の犬の匂いを嗅いだことがある人は少ないと思いますが昔病気の野良犬はこの独特な匂いがしました。不潔であれば動物に限らず繁殖します。

たとえば台所やトイレ・お風呂場などで菌が繁殖してぬるぬるしているとか、ピンク色や黒いカビっぽいものが生まれてきているならそこにいます。埃の中にも繁殖しやすいので、タンスの裏などを長い間掃除機をかけないでいると埃は少しピンクっぽくなるはずです。元々ピンク色をしているのだけどたんぱく質を取り込んだ時に黒く変色する働きがあるので、家の中でなぜかピンクっぽい、黒っぽいと思う部分があれば「ヤバイぞ!」と思ってもらって結構です。そして獣臭いにおいとドブ臭いにおい。これも目安になります。

とにかく健康のためには「掃除をするしかない」という結論しか出ません。特に水回りのカビ取りは完璧に!掃除機も毎日かけて空気の入れ替えをしましょう。


善玉古細菌を温泉で増やそうとしても風呂に入ればそれだけで体内に入ってきてくれるかというとそうではないです。古細菌には餌が必要なんです。餌とは「エネルギーと無機物」なんです。古細菌はそもそも自力で酸素からエネルギーを作ることが出来ません。ですから他の生物にエネルギーを作らせてそれを奪っています。

誰に作らせているのかというとミトコンドリアというものです。人間はミトコンドリアを細胞の核の中に持っています。ミトコンドリアの働きが悪いと当然古細菌がうまく働かず病気になりやすいですが、これは本質的に言うと「糖が足りていない」ということなので足してやるといいです。でももとになる善玉古細菌が少ない状態で糖を足すと悪玉が増えます。

・温泉に入りながら善玉古細菌を取り込むために糖質を多めに取る
・善玉古細菌の栄養となる硫黄や塩と一緒に取る

ということがホルモンの代謝を促して成長因子を正常に分泌させる流れを作ることにつながります。そして温泉に入るということは汚れを落とす禊のような行為ですから、特に酸性泉では表皮の除菌もできます。

体の中も外も、部屋も除菌していきましょう。


こういうことを言うと「たかが掃除で」と思うかもしれません。もっとつまらないと思われがちなことを言ってみましょうか。

抗炎症ホルモンのコルチゾールは人間の足の裏と足首にセンサーを持っていて、その部分が冷えると分泌が促進されます。つまり裸足で床をぺたぺたと歩いているとコルチゾールが沢山でてテストステロンや成長因子の分泌が阻害されるということ。

「裸足で床を歩くなんてたったそれだけのことで?」と思われるでしょうが、足の冷えが内臓の冷えにつながっていく構造はこちらの図で理解してもらえると思います。

コルチゾール自体は体温を維持するために必要なものですが多すぎるともっと大切なものを失います。

これは裸足で床を歩くだけではなく、樹脂製のサンダルやスリッパを履くことも同じです。とにかく「足が冷える」というのが悪いんです。

癌患者さんは特に「体を温めると癌にならない」ということを信じている人が大勢いて岩盤浴やサウナが人気ですよね。でも体をいくら温めても足のセンサーが冷えまくる履物で暮らしていると意味がないということになります。

・靴下を履く
・スニーカーを履く
・絨毯を敷いて冷えが直接肌に当たらないようにする
・寝ているときは靴下を履かない(汗をかいて冷えるから)

などのように夏も冬も足裏の温度に気を配って生活していると若々しく健康で長生きできると思います。子供の場合は骨や脳が発達しやすくなるはずです。

若い男性で「自分はまだ若いのに男性機能が低くて悲しい」という人がいます。筋トレをしすぎている人にこういう人が多い理由は高負荷のトレーニングを長時間するとテストステロンも最初は出るもののコルチゾールも後から出ます。そのせいで男性機能が落ちてしまうんです。

コルチゾールが出始める時間というのは人によって違うので、運動後〇分後から出るというのは嘘です。「自分のコルチゾールが出始める時間」というのを見極める必要があるのでそれは24時間血糖値を測る機械などをうまく使って計測するとグラフで表示されるので目で見えてわかりやすいです。そうでない場合は「力が入りにくいな」「体がだる重く感じる」などの低緊張症状が出た時に「いま出てる!」とわかるはずです。

筋トレをしている人たちの間で常識とされている情報はCDタイプ向けの人の情報が多いです。例えば有名なボディビルダーやアスリートは黒人が多いですよね。99.9998%で圧倒的にCDタイプです。彼らはトマトやチョコレート、オートミールやオリーブオイルや鳥のささみなどを食べてレクチンを増やしてCYPを減らしてやらないと筋肉が硬くなって骨が盛りすぎて上手く体を作れない体質なんです。ABタイプの日本人は全く真逆のことをしたほうが筋肉はつきます。

彼らは病気になりやすい体質なので毒を薬として使う民族、日本人の8割の人は毒さえ食べなければ正常に発達して健康に筋肉を増やせる民族です。

糖鎖のリングを理解していれば、一番筋肉がつきづらいAタイプがスタート地点にあってそこからホルモンを増やして筋肉が発達していくという流れがわかると思います。リングは左回りに進行してホルモン量を調整しているので。


ここまでは「病気がどのようにして作られるのか」ということについて説明してきました。

・糖鎖のリングの4つの基本タイプのしくみ
・12の病気が発症する部位
・違和感の分布と病気の発症時のしくみ
・発癌・転移と発熱・風邪の関係
・外見に現れる糖鎖の偏り
・食品に含まれるレクチン
・タイプ別の食べられるもの食べられないもの
・GSK-3βとCYP3A4に関係する食品
・世界の食文化とレクチン
・ケイ素と硫黄の関係
・シトクロムとレクチン
・金属と古細菌がシトクロムを作る
・温泉由来微生物のタイプと各地の温泉
・ジンジバリス菌とコリネ菌の除菌の意義
・冷えとホルモンの関係

ここからは「糖鎖のリングのねじれが固定されて難しい病気になってしまった後の食事療法」について説明していきます。

病気ではないときは基本的に「自分の持って生まれた体質の偏り」を持ったまま、別の体質にも少しずつ偏ったり戻ったりしながら生きています。ですが大きな病気をするときなどはリング自体がねじれてぐちゃぐちゃになっていて戻らない状況になっているんです。

交差してこんな感じです。ねじれて交差したときはエネルギーの回転が正しく行われないので熱が出ます。風邪をひいたら最初に熱が出ますよね。発がん期に妙な発熱があったという人が多いですよね。

見てわかるようにねじれたら熱が出て、表裏が変わるので逆回転し始めるんです。これを公式などを使って説明しようとしたら数学科の先生に「宇宙工学と同じレベルの話をしてるってわかってる?」と言われて脱落したんですが、この写真のようにだれでも目で見たらわかると思います。

こういう風になった場合は、食べ物は変えないといけないです。

「元々持って生まれた体質の偏り」に準じた食事療法というのは健康な時に発症しないためのものです。

でも上の図でいくとAタイプであってもCとDの2つに違和感が出ているならAの部位に発症していてもCDに合わせて食事を変えなければなりません。そうしないと「治療」に食事療法が結び付かないからです。そしてそれは薬にも言えます。

今回は糖鎖のリングを回すことが出来る漢方薬の生薬をベースに考えてみますが、それ以外の薬も当てはまるものがいくつかあると思います。

たとえばAタイプの女性が乳がんになったとします。癌が出来た場所はAで同じですが、違和感が出た場所がこのように違った場合は同じ薬では同じようには効果が出ません。


これを1つずつ見ていきましょう。

Aタイプの女性がBの部位で症状が出た場合は、Bの部位の薬を飲むと効果があります。一致しているので簡単です。

Aタイプの女性がBの部位で症状が出てB・A・Dに違和感が出ている場合は、Aの部位の薬を飲むと効果があります。

Aタイプの女性がAの部位で症状が出てB・A・Dに違和感が出ている場合は、Aの部位の薬を飲むと効果があります。

Aタイプの女性がDの部位で症状が出てB・A・Dに違和感が出ている場合は、AもしくはBの部位の薬を飲むと効果があります。これはその時の病状に合わせて「急性期や重い時はAの薬、治りかけてきたらBの薬」というように左回りに1つずつ進めてやる感じで飲んでいくと良いです。

これらはねじれを取るための薬の飲み方ですが、ねじれが取れた後は通常通りAタイプの薬に戻るか、自然に元に戻るのを待つために休薬期に入るかを選択して様子を見る必要があります。ねじれが取れたのにずっとA以外の薬を飲んでいると具合がまた悪くなります。

この薬の飲み方を考えるときは必ず「左回りに症状が進んでいくと完全に治る」というルールを元に考えるべきなので、偏りが移動したら薬も変えるということを忘れてはならないです。

体質の変化は違和感などから読み解くしかないので敏感な人は良いですが感覚が鈍感な人には少し難しいかもしれません。自分でわかりにくい人は家族などに観察してもらうというのも一つの手だと思います。

体温や血糖値をこまめに図っていくという方法もあります。体質が変化したときは体温の変動もあります。当然血糖値のラインに変化が出るので目で見てわかると思います。



Aタイプは基本的にBタイプの薬は問題なく飲めますがCDタイプの薬は飲めません。

しかしこれがこのようになっていると全く変わってきます。

Aタイプの女性がAの部位で症状が出てA・D・Cに違和感が出ている場合は、Cの部位の薬を飲むと効果があります。

Aタイプの女性がDの部位で症状が出た場合は、Aの部位の薬を飲むと効果がありますがとても弱いです。だからといって決してDのための薬を飲んではいけません。

そして肝心の逆裏です。A-C’の状態ですね。

そして

そしてこの逆裏に入っている場合は薬だけではだめです。
食べ物も大事になってきます。


植物のガレクチンをABタイプが摂取できないということは変わらないのですが、「油と塩、セレクチン」の取り扱いが変わるんです。


Aタイプの女性がAとCに違和感が出てCの部位に症状が出ているときは、A-C’の状態です。

ガレクチンが食べられないということは変わりませんが、油と塩と肉のたんぱく質が食べられなくなります。結局は米と合弁花以外の植物を取るようになりますが油と塩と肉を減らすだけでねじれが解消してAに戻りやすくなります。Aに戻ったら少量ずつ様子を見ながらA向けの薬を続けて多くなりすぎないようにすることが大事です。ACの間でエネルギーが交差しているところにAの薬を飲むとBが生まれてABCとつながっていきます。その後自然にDが生まれればABCDABCDというサイクルに戻ってくれて病気が解消します。

Aタイプの女性がAとCに症状が出ている場合

このようにA-C’というよな反裏に入っている時は、「男性ホルモンも女性ホルモンの量のどちらも少ない」という状態です。だから鹿茸のような補腎薬が効果があります。特に植物性の八味地黄丸よりも鹿茸のような動物性のものが効果が強いです。

Aタイプの人がCに偏ると急に食欲がなくなって痩せます。食べないと老化して余計に悪くなるので食べたくなくても食べたほうがいいです。食欲がなくなるのは油を拒否しているせいなので、肉を食べないようにするだけであっさりと良くなります。ただしそこでトマトなどの合弁花類を食べるとAの部位で症状が出ます。

これでもすぐに歪みが取れなかったなら、Cタイプの症状が出ているという時点で間違いなく炎症があるのでこれを押さえる薬を使います。ABタイプの人に炎症を抑える植物性の漢方薬は使えないので動物性の牛黄を使います。

ABタイプの部位は機能が落ちてしまうせいで発症しますがCDタイプの部位は機能が亢進しすぎてるせいで発症します。肉を食べないことでCDの部位の働きを抑え、補腎薬で低いAを上にあげていってバランスを取っていきます。

今回はAタイプで解説しましたが、これがABCDと間のタイプで完全にわかるようになれば治療法のない病気の人の助けになるかなと思っています。

ただしA-1でありD3のようにカブっているタイプについては「乳製品の取り扱い」が複雑になります。これに関してはまだデータが集まっていないのではっきりとした答えが出ていませんがいずれ発表していきます。




この糖鎖のリングの考え方と生体異物除去食は特別な病気の人のためのものではなく地球上のすべての人類の役に立つものです。

まだまだ勉強していかないといけないことが沢山あるので、皆さんぜひご自身の病気と食事の好みなどをコメントで教えてやってください。


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