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4つの体質の変化の根本はCYP

実は私は何度か大きな病気をしたことがあります。

一度目はカナダに滞在している時でした。とても寒くて体が冷えているのを感じていました。腰が重く足が冷たいのです。和食が食べたい病にかかって近所にあった大きなスーパーに併設されているアジアンショップで三つ葉っぽい野菜を買って食べました。実際は三つ葉ではなくコリアンダーの一種だったと思います。パクチーと三つ葉の間のような味でした。たくさん買ったのでそれでも消費しようと頑張って食べていたら腎盂腎炎になりました。
得体のしれないものは食べるべきではないと思いましたが後悔先に立たず。その後高熱が出たのにカナダの医者がくれた薬は全く効果がなく、むしろ手がけいれんして手首が曲がったまま戻らなくなりました。違う医者に行くと「それを飲むのをやめて」と言われただけで大した薬をくれず、結局自力で水を大量に飲んでトイレに行くという方法で治しました。一歩間違えたら死んでいたかもと何度も思いましたし、自分は腎臓が弱いのだなと痛感しました。

そして出産後に体調が悪くて、辛い時期がありました。子供の父親が「病気の子供は自分の子供ではない、健康な子供は自分の子供。病気の子供はお前が浮気してできた子供」などと言い出すバカタレだったので「毎日旦那を殴り殺したいと思うんです」と、産婦人科の先生に相談したところ「100人妊婦がいたら100人とも同じことを思うのでそれは異常ではありません。旦那を殺したいと思うのはものすごく普通。そこまでひどい旦那さんじゃなくてもみんな同じこと思ってる」と言われて帰されました。その時一応加味逍遙散という漢方薬を処方されたのですが、全く効果がなかったし、これを飲むと子供が母乳を飲まなくなったので止めました。

そこで専門の漢方薬局で出された「冠元顆粒」という薬を飲み始めると体調も気分もアッサリと改善しましたが、その直後に子宮腺筋症という病気になってしまいました。
腺筋症というのは子宮の筋肉の中に石が溜まる病気です。周りの筋肉が溶けてドロドロになってそれが腸の外側から吸収されて下痢になってしまいます。これはとても痛い病気で、陣痛と同じ痛みがやってきます。波があって痛いときと痛くないときがあり、経産婦の方なら「陣痛と全く同じ」と言えばほぼ伝わる痛さ。発症から手術の日までそれは続きます。最初は6ヶ月後に手術できると言われ、この手術は年間4件ほどやっていると言われたので別の病院を探し、3ヶ月後に手術できました。3ヶ月毎日陣痛のような痛みがあったんです。

手術をして子宮を摘出した後は生理も生理痛もなくなって快適に過ごせるようになったので、むしろなぜもっと早く取らなかったのかと不思議に思うくらいでした。冠元顆粒を飲み始めたら急に腺筋症がひどくなりました。子宮筋腫はもともとあったけれど4mmくらいでどの先生も「こんなのほっておいていいよ」と言われるくらいだったのに、数か月で「こんなにデカくなってる!」とおどろかれたのです。冠元顆粒は関係があったのだろうなと思いました。

その後、生化学をむやみやたらとかじって自分で人体実験をしているときに胸に石が8個溜まりました。アンドロゲンを増やしすぎたせいで女性ホルモンが多くなりすぎていたのだとすぐにわかりました。「あたくしとしたことが!」と思わず叫びました。分量の調整はイマイチわからないですよね。
これはヤバイと思い、すぐに病院に駆け込みましたが乳腺外科の医師は「様子見でいいでしょう。これは石だし、癌になったら来て」というのです。
石と癌の見分け方だけ教わって帰りました。そんな雑な診察があるかと思い、たまった石を減らすための薬を海外の薬局から個人輸入をして飲んだら1か月もしないうちに3個まで減り、半年で胸のしこりほとんどわからなくなりました。いわゆるアロマターゼ阻害剤です。

石がたくさんあったら癌を見逃してしまう可能性もあるしできるだけ0にしたかったんです。たとえ良性だと言われてもしこりが胸にあるのは嫌です。私の母は乳がんでしたし。
手術をせずに内服薬だけで治せたのは良かったと思いました。

これだけ無駄な失敗をした私は「医者運が悪い運命にある」などと思ってる場合ではないと思い自分で勉強し始めました。

コリアンダーはせり科の植物で双子葉合弁花です。

加味逍遙散は次のような生薬が入っています。ほとんどが双子葉合弁花ですね。

日局サイコ    3.0g
日局シャクヤク  3.0g
日局ソウジュツ  3.0g
日局トウキ    3.0g
日局ブクリョウ  3.0g
日局サンシシ   2.0g
日局ボタンピ   2.0g
日局カンゾウ   1.5g
日局ショウキョウ 1.0g
日局ハッカ    1.0g


冠元顆粒は次の通り。双子葉合弁花だらけです。キク科やシソ科が多いですね。

コウカ 2.25g
シャクヤク 2.25g
センキュウ 2.25g
コウブシ 1.125g
モッコウ 1.125g
タンジン 4.5g


私はもともとAタイプの人間です。Bタイプには簡単に移行しするので下腹膀胱経の病気にはもともと要注意でした。Dタイプに逆流すれば症状は重く出ます。コリアンダーや加味逍遙散、冠元顆粒はどれもDタイプ向けのお薬です。ほとんどのお医者さんは症状に合わせて薬を処方しますがそれだと頻繁に間違えてしまうのだと思います。

ゴルジ体の働きの流れと体質のタイプ

腎盂腎炎はBタイプの時に発病する病気です。胸に石が溜まったのはAの病気だと思います。子宮筋腫や子宮腺筋症はAだと思いがちですが実はD´だと思います。

Aタイプの人は通常Bの病気にはすぐなるけれど治りやすく、Dタイプの病気になったら薬が効きにくく手術などでしか治らないのかもしれないと思いました。そしてAの病気は当たり前のようになりやすい。

もし私が癌になるなら乳がんか胃がんだと思います。6年くらい前に胃が痛くて胃腸科に行ったら「ピロリ菌がいるね、胃の粘膜がなんにもなくなっちゃってて鳥肌やサメ肌みたいになってる。汚~い!」とおじいちゃん先生が慄いていました。その時先生は幽霊がうらめしやってやるときの手の形を作っ戦慄していたので、それほど私の胃は汚いのかと思いました。80代のおじいちゃんの胃だよ、と言われました。

あの時除菌していて本当に良かったですがあの時の薬は盛大に苦しみました。効果はあったけど薬が合わず、寝込むほど大変でしたが飲んでいなければ今頃胃がんになっていたかも。

結局どれも良かれと思って飲んだ薬や食べ物が糖鎖の流れを崩してしまったのだと思います。

タイプAの人間は双子葉合弁花を食べることができないのに薬にはたくさん入っている。合わない薬や食べ物は糖鎖のシーソーを傾けてAからD´に移行する力を持っている。


実はアロマターゼ阻害剤を使っているときに具合が悪くなったことがあります。アリミデックスを飲み始めた直後は具合が悪かったんです。心臓がバクバクして動機息切れがしました。この症状はCです。それも3回目くらいからそういった症状は出なくなり、悪い症状は最初だけでした。このときと同じような動機息切れを起こしたことがもう1回あります。漢方薬局で鹿茸を「1日に1gずつ毎日飲んで」と言われて飲んでいたら4日目に嘔吐して心臓バクバク動機息切れでどうにかなりそうでした。明らかに量が多かったのだと思います。

別の時に風邪をひきました。コロナかと思って検査をしたら違いましたが、酷い肺炎でした。このとき私は喉が渇いて水を飲まないと肺が痛くなりました。ベッドから起き上がれず何も食べられません。喉がカラカラなのでトイレにも2日ほど全くいけませんでした。これはいけないと思い、おむつを履いて水を飲みました。1日6リットルくらいの水を飲むと肺の痛みは治まりましたが43度の高熱は下がりません。尿失禁が始まりました。咳に効くと言われている漢方薬は全く効果がありませんでした。

普段飲んでいた麻黄湯は全く太刀打ちできず、小青竜湯も意味がありませんでした。この2つはAタイプの薬です。咳が多いということはDタイプなのですが、Dタイプの薬は飲むとむしろ症状がひどくなりました。

麻杏甘石湯は一番症状がひどくなりました。麦門冬湯も症状が増しました。2つ混ぜて飲んでと言われて飲むと余計にひどくなって死ぬかと思いました。尿失禁が最高にひどくなって薄ら笑いを浮かべただけで失禁するレベルでした。失禁はDタイプの時になるもので、Dタイプ自体が老廃物を外に出す必要性が高い状態なのだとわかります。

甘草湯も効果がありませんでした。咳に関する漢方薬の種類はとても多いです。でもそのほとんどが双子葉合弁花類の生薬なので飲むのは恐ろしかったのです。

そしてこのとき私は思いました。

「何も薬を飲まないほうが調子がいい」
「水をひたすら飲んでオムツにおしっこを漏らしていたほうが調子がいい」
「薬はいらない、水で治す病気だ」

D’というものは「Dの治療をしてはならない」という意味なのだと分かった瞬間でした。


その瞬間私はあることに気が付きました。シトクロムだ!と。

すぐにリファンピシンを飲みました。すると飲んだ30分後には43度の熱が37度台まで下がりました。7日間ずっと40度台だった熱がリファンピシンであっさり下がったんです。

熱が下がり切ったところでウチダの原末八味地黄丸を30粒ずつ1日2回飲みました。すぐに元気になりました。

リファンピシンはCYP3A4を上げる薬です。Aタイプがどういう体質化というと「シトクロムが低すぎる体質」に違いがありません。タイプD’になっていたとしてもタイプBになっていたとしてももともとがAタイプなら、CYP3A4を上げてコルチゾールを下げてテストステロンを上げるという3ステップしかないんです。

もしもこれが肺炎ではなく肺がんだったらどうなのかというと、検証していないので何とも言い難いですが、双子葉合弁花類の生薬を取ることでCYPは明らかに下がります。

「合わない双子葉合弁花類の生薬を取ったからシーソーが反転した」と考えるのではなく「シトクロムが減る双子葉合弁花類の生薬を飲んだから、それに合わせた症状が出ただけ」だと思えば納得がいきます。

CYPを下げる生薬は私は飲んでも効果がありません。黄連解毒湯は胃がズタズタになるだけで気分が悪くなります。三黄瀉心湯は黄連解毒湯よりはマシですが気分が悪いだけで効きません。大黄は効くけど飲み続けると効果が薄れてきて量を増やさないといけない生薬ですから、CYPを上げてるとしか思えないと思っていました。

もともとABタイプはCYPが低い体質でCDタイプは高い体質です。コルチゾールの生産量をリソソーム内のPXRというレセプターで決めているのはCYP3A4です。糖鎖の働きにおいて、CYPが無関係なはずがなかったんです。でも普通に考えたら癌になって治療をしてる最中にCYPを上げるだなんて非常識です。普通は真逆です。でももともと生まれつきの体質がDなのではなくA→D’で肺に症状が出ているのだとしたら、経路は逆でいいのではないでしょうか。「D'はDの治療をしてはならない」なので。

もし私が肺がんになって苦しくて外出できず温泉にも行けないくらいになってしまったら、玉川温泉の配送用の水を10パックくらい買って家に送ってもらいます。浴槽が壊れないようにビニールのシートを内側に敷いてその中に温泉水を入れて浴槽を自分専用にしてそこに入り続けます。浴槽に入れないくらいになっていたら温泉水を体に塗ってもらいます。

古細菌がいる温泉水は必ず助けになってくれるはずです。
シトクロムを作っているのは古細菌なのだから。


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