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今日覚えたい単語(表現)
la pénurie
いつものように『プチ・ロワイヤル仏和辞典』で確認です。
pénurie /pe-ny-ri/
女不足,欠乏,払底
pénurie d’eau
水不足
この写真を見てください。
![](https://assets.st-note.com/img/1665442037270-0oKWTsFDz4.png?width=1200)
そう、今日のネット新聞の一面がこの語 pénurie で埋め尽くされています。
直前の「トップニュース」もこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1665442173841-9zSa5tyaMe.png?width=1200)
フランスは危機に陥っているのです。
とにかく la pénurie d'essence / la pénurie de carburants なのです。
essence を辞書で確認してみましょう。
「知っていますよ。essence って「エッセンスや本質」って意味でしょ。簡単な単語だし、英語と同じですからね!」
まあそう言わずに、念の為です。
*essence /e-sɑ̃ːs エサーンス/ 女
1 ガソリン
être en panne d’essence ガス欠になる
(…)
2 本質
essence de l’homme
人間の本質
3 エッセンス,エキス,精
essence de rose
バラのエッセンス
(…)
ほとんど現代の辞書は「使用頻度順」で記述されていますから、essence は多くの場合「ガソリン」という単語として認識されるということです。
「知らなかった…」
carburant も確認しましょう。
carburant, e /kar-by-rɑ̃, -rɑ̃ːt カルビュラン,ラーント/ 形
炭化水素を含む
━ carburant 男
エンジン用燃料;ガソリン
carburant pour fusées [moteurs diesel]
ロケット[ディーゼルエンジン]用燃料
なるほど。
最初に記述されている意味(役割)は形(容詞)となっていますが、la pénurie de carburants と de があるということは、carburants は名詞として使われているのです。
要するに、フランスは「ガソリン(燃料)不足」ということですね。
辞書を引けば知らない表現の意味や内容がわかってくるのですが、その時に大切なのは「考えてから辞書を引く」ということなのです。
特に、表現や文の中での役割を考えることが大切です。
J'adore les roses.
J'adore cette jupe rose.
J'adore cette jupe à roses.
J'adore Rose.
全部違うことを伝えていますよ。
役割を考えて、辞書を引いてみてくださいね。
la pénurie d'essence に陥っているフランスでは、みなさん辛い思いをされているようです。ガソリンスタンドが閉まっていたり、開いていても長い行列があったり。もちろん価格は跳ね上がっています。(1,5914 euros/L、2022年10月10日の報道)報道によると30%のガソリンスタンドで、何らかの「欠乏」があるようです。
今年のクリスマスのライトアップも、少し地味になるらしいですね。
今日は la pénurie を覚えてください。
ご参考まで
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