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今日覚えたい発音

✘ Je suis japonais(e) は下手なあなたでも、
◯ vous êtes japonais(e) の後半部分は褒められます。

なぜでしょう?

japonais の直前の「音」を見てください。

je suis japonais [ʒə sɥi ʒa.pɔ.nɛ]
vous êtes japonais [vu zɛt ʒa.pɔ.nɛ]

je suis の方は [i]、vous êtes の方は [t] ですね。
母音 [i] は基本的に影響を受けないのですが、子音は直後の別の子音の影響を受けることがあります。これを「同化」と呼びます。
後に母音を伴っている有声子音 [ʒ] の影響を受けて、無声子音 [t] は有声子音[d] に変わってしまいます。

[vi zɛt ʒa.pɔ.nɛ]
→ [vi zɛd ʒa.pɔ.nɛ]

昨日(おととい?)の記事で書いたように、
「日本語のカタカナ音の動きでやろうとすると、「ジャ」は舌が上顎に付いちゃうのです。」

そうなのです。
[d ʒa] の音とは、正に日本語の「ジャ」の音と同じなのです。

発音いいね!と褒めてもらうために、vous êtes japonais を発音する時に一つだけ気をつけて欲しいポイントがあります。

êtes の [t] を発音しないようにすることです。
japonais の ja の箇所を日本語で発音する=直前の [t] を発音していることになるからです。

昨日からの繰り返しになりますますが、美しいフランス語を話す一つのステップとして「日本語母語話者の苦手な子音」である [ʒ] を練習する必要があるのです。しかし、なぜだか発音練習の時にはノーチェックなのです。[r] の音よりもこちらのほうが日本人が違いを感じにくい分、再現に時間がかかるようです。

「通じればいい」を目指すのか、「通じて美しいフランス語」を目指すのか、そこは学習者の判断です。


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