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今日覚えたい発音

Au revoir, à demain.
音節で発音される?発音する?

音節というのは「息継ぎ」ではありません。
音節というのは「意味のまとまり」ではありません。
音節というのは「母音字の数」ではありません。

音節というのは「発音される母音の数」です。
言い換えると、「一番短く切って発音する時のリズムの数」です。

Merci. [mɛrsi]
音素(≒発音記号)は5つあります。
m-ɛ-r-s-i
5種類です。

ただし子音だけを発音することは難しく不自然で、直後の母音はくっついて発音されるので、結果的に母音 [ɛ] と [i] がリズムを作ります。

従って merci は2音節ということになります。
[mɛr.si] 

繰り返します。
「発音される母音の数」です。

Au revoir, à demain.
発音記号を辞書で確認してみましょう。

au revoir [o r(ə-)vwaːr], à demain [a d(ə-)mε̃]
母音の数を数えてみましょう。
[o] [(ə)] [a] [a] [ (ə)] [ε̃]

6つあります。
では6音節でしょうか?

[(ə)] カッコに入った母音は消えて発音されないことがあるのです。
いつ消えるのか?

シンプルな判定方法です。
2つ手前(=左)の発音記号が「母音のときは消えます」。
文頭や、2つ手前(=左)の発音記号が「子音のときは消えずに発音されます」。

Demain, j'irai.
Sans doute, demain, j'irai.
Si c'est d(e)main, j'irai.

ということで、
Au revoir, à demain.

au revoir [or.vwar], à demain [ad.mε̃] または
au revoir [ɔr.vwar], à demain [ad.mε̃] ←ほぼ同じです。

すなわち
4音節で発音するのが「自然なフランス語」ということです。

6音節は「辞書のフランス語」、または「ゆっくり不自然に発音したときのフランス語」です。

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