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今日覚えたい文法

パンダを見に行こう!(冠詞の話)

On ira voir ____ panda(s) !

では、こっちはどうでしょう!

猿を見に行こう!
On ira voir ____ singe(s) !

単数形を選択しますか?
複数形を選択しますか?
定冠詞を選択しますか?
不定冠詞を選択しますか?

屁理屈をこねればすべての冠詞が可能なのですが、素直な流れの中で自然に選択される冠詞は?

1分くらい悩んでください。

では、「答え合わせ」です。

「パンダ見に行こう!」という時には、どの動物園へ行くかということはすでに相談済みで、そこに何匹いるかということはわかっているはずなのです。しかもぼくの知る限り、パンダが数十頭もいる動物園は、中国以外には存在しないのです。
日本やフランスの動物園へは数匹しか「貸して」くれません。

ということは、フランスで動物園へパンダを会いに行くなら、当然全頭に会うことができるし、たった数頭の一部だけを選んで「会う」なんて無理があるのです。

もうおわかりですね。

On ira voir les pandas !
これが自然なフランス語ということになります。
(1頭しかいない動物園は le panda と、同じ理由で定冠詞になります)

では、猿は?
猿を見に行くときにも、(多くの場合)動物園や自然公園へ向かいますよね。
そこに猿は何匹いますか?
わからないほどいますよね。

そこで、常識的に考えてすべてのお猿さんと面会することはできないので、「部分冠詞」を使いたいのです。
明らかに数えられる名詞(猿とか、本とか、おもちゃとか)の、存在している個体の全部ではなく一部であるということを伝えるときには、不定冠詞複数形を用いる必要があるのです。

Pendant les vacances, j'ai lu des bouquins.
バカンス中は本を読みました。
On prend des jouets pour partir ce weekend.
週末出かけるのに、おもちゃを持っていきましょう。

という訳で…
On ira voir des singes !
が自然なフランス語ということになります。

別の考え方をすれば les singes も可能なので、
On ira voir les singes ! も正解ということになります。
(解説はまたいづれ)

では、パンダに会いに行ってきますよ。

ご参考まで

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