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今日覚えたい文法

自然言語においては、例外がないルールはほとんど存在しない!

数学や化学の世界では「絶対は絶対であって、例外はない(ハズ)」のです。
一方自然言語の世界は逆で、人が使っているうちに自由に作り変えられていくので、例外のないルールはほとんど存在しないはずです。

・原形が -er で終わる動詞は、直説法現在形は規則活用である。
→ aller は例外で、je vais… vous allez… と不規則活用です。

・では、原形が aller を除く-er で終わる動詞は、直説法現在形は規則活用である。
→ acheter は j'achète… vous achetez、commencer は nous commençons、préférer は je préfère… vous préférez と一部は微妙に不規則活用です。

・原形が -er で終わる動詞の過去分詞は -er が -é に変わる。
これは例外がなさそうです。

・原形が -ir で終わる動詞は、直説法現在形は規則活用である。
→ finir は第2群規則動詞だが、dormir(je dors)、venir(je viens)、cueillir(je cueille) は不規則活用です。

・では、原形が -ir で終わる動詞の過去分詞は -ir が i に変わる。
→ venir は venu、tenir は tenu と例外が存在します。

・原形が -ir で終わる動詞は、単純未来形(条件法単純形)は原形に ai、as、a… をつける。
→ venir は je viendrai、cueillir は je cueillerai と例外が存在します。

・形容詞は名詞に対して性数一致をする。
→ 一部の名詞由来の形容詞は性数一致をしません。
deux tartes maison(自家製の)、les couleurs tendance(流行色)、les cheveux orange、les chaussures bordeaux など
→ ただしここにも例外は存在します。古くから使われている mauve、rose などは数の一致をします。

・副詞は性数一致をしない。
→ 一部の副詞は性数一致をします。
Ma mère vit toute seule.
Nous avons travaillé assises toute la journée.

前置詞は名詞の手前(前置詞+名詞)に置かれる。
→ durant という前置詞は名詞の後に置かれることもあるのです。
pendant trois ans = trois ans durant

文法のルールは所詮「現象ごとに仲間をまとめた」ものであって、それが全てではありません。

C'est "mon petit chez moi" という表現を聞いた日から、ルールなんて「参考」にしかならないんだと確信したのです。

日々変わりゆく言語を追いかける楽しみがそこにあるのです。
ご参考まで

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