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今日覚えたい学習方法

何度か書いていますが、改めて。

Jun はどのようにして発音が「得意」になったのか。

こんなタイトル自体書きたくはないし、とっても気恥ずかしいのです。だって、発音するたびに脳内では「今のあそこはだめだね」と思っているのですから。
しかし!生まれ変わる前に、現世では手持ちの発音で勝負をするしかないのです。

嬉しいことに、皆様にお褒めいただくことが多いので、図に乗って「まあまあぼくの発音は悪くないのであろう」と認識をしたうえで

Jun はどのようにして発音が「得意」になったのか。
コツは「自分の発音を何度も聞く」です。

ぼくは不器用な人間なので、モノマネなどは一切できません。
音を「正しい・間違っている」と判断する耳はあるようなのですが、いかんせん、それを口で表現しようとすると、とんでもなく違った音が出てきてしまうのです。

だめだ、こんな音じゃ!

耳と口の間に、とんでもなく不器用なやつが一人住んでいる、ようなのです。

そこで自分の音を適当(≒下手なままで)で諦めるか。
なんとかするか。

なんとかしたくなったのです!
だって、自分の音があまりにひどくて、聞いている脳が耐えられないままフランス語を話すのは許せなかったのです。

幸いなことに、ぼくがフランス語を始めた1985−86年にはすでに、自宅に音楽をダビングする Sharpe のwカセットレコーダーがあり、声を録音して聞き直す機能がついていました。実は弟のものだったけれど、お願いして借りました。

まずは、お手本にできそうな「日本語解説があってフランス人のお手本が録音されている発音教材」を、図書館でいくつも借りてきました。

それを徹底的に聞き(通学時は WALKMAN でずっと聞いていました)、家に帰り、昼間に脳内に蓄積された音を録音してみる。

それを聞き直し、高低・強弱・発音・長短… などにこだわり(音楽ですね)徹底的に自分へダメ出しをする。
だめだと判断した箇所の日本語の解説を何度も読み、「舌の位置」「口の形」「発声方法」を確認する。
改めて同じ語や表現を録音する。
ということは、
またまた「徹底的に自分へダメ出しをする。」ということです。

「自分へのダメ出し」
これがぼくの原動力のようです。
それは今でも同じ。

明日へのパスを、できる範囲で今日最高の状態で出して上げる。
少しでも良いパスが出せるように、「今日の自分へダメ出し」をするのです。

「褒めて伸ばす教育」は自分には不向きで、自分をだめにすると信じているので、できていないことを自分で探るのです。
当然ながら、できることはネイティブ話者にとっては「当たり前」のことなので、できないことを減らしたい。そのためのダメ出しです。

良いと思ったら、自分に甘えちゃうんだもん…

徹底的に録音した自分の発音を聞くことで、一縷の光が見えてきました。

やればできるのかも。
少なくとも先週よりは「マシ」です。
少しずつ「マシ」を増やしていく。
そんな35年です。

実は「マシ」って表現が好きなのです。
まだまだ伸びしろがあると感じさせてくれるので。

騙されたと思って(騙していません)自分の音を録音してみてください。
見えてくる「何か」があるはずです。

ぼくは(少なくともご自分へは)褒めない教育を推奨します。

うわぁ、説教臭い!
年寄りのたわごとだと思って、右から左へ受け流してください。

ご参考まで

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