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今日覚えたい基本文法

動詞の9割を超える -er 動詞の直説法現在形③

なぜ、appeler や lever は原形から「エ」を取り除いただけではなく、途中でなかった「エ」という母音が登場するのか?
どういう動詞のタイプに、この音変化が起こるのか?
semer、mener、geler、peser、acheter、jeter、promener、peler、interpeler(interpeller)…

je / tu / il / elle / ils / elles…
が主語のときは、活用形の最後の e に音はなくなるのでしたね。
その結果 seme、pese、achete、pele、appele… の最初の e に母音がないと動詞自体に母音が一つも存在しないことになり、動詞によっては単語の存在さえ怪しくなってしまうのです。「単語の中に母音が存在しない」ということはありえないので、動詞として存在させるには、絶対に母音を一つ作り出す必要があるのです。
そこでつづりの力も借りて e の箇所に母音「エ」を挟むのです。つづりは è もしくは ell と変わります。(eler のタイプの動詞がどちらのつづりをを選択するかは動詞の気まぐれです、というふうな理解で十分です。結局覚えないといけないので、歴史を説明してもあまり記憶の訳には立たないと思っているので)

je sème
je pèse
j'achète
je pèle
j'appelle
と変化をします。

では、まとめて考えてみましょう。
どういう動詞のタイプに、この音変化が起こるのか?

promener と mener や acheter の共通点は何でしょう?
文法のルールは意味ではなく、音や形で考えてください。

そう、"e子音字er" となっていることに気づいていただけますか。
ener、eter…

そのタイプのすべての動詞は、原形ではほぼ無音だった子音字の次の e ですが、 je / tu / il / elle / ils / elles が主語のときに、 [e]「エ」の音に変わるのです。つづりは è または ell となります。

なぜこんなに音にこだわるのか?

いろいろ理由はありますが、最大の理由は「言語は話せてなんぼ」と思っているからです。

明日(?)は直説法現在形の音を利用した「単純未来形」の作り方の予定です。
単純未来形は原形から作るのではありません。直説法現在形を利用するのです。

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