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今日覚えたい文法

en の不思議

プチ・ロワイヤル仏和辞典の最初の部分をコピーします。

en /ɑ̃ アン/  
(同音an 年)(英in, to, into)前
A [場所]
1 《位置・方向》…に,…で,…へ
Il est en France.
彼はフランスにいる
dîner en ville
街で夕食をとる
se promener en forêt
森を散歩する
monter en train
列車に乗り込む
avoir de l’argent en poche
ポケットにお金を持っている
aller en montagne
山へ行く
monter en haut
上に上がる

プチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)

思いつくことを書きます。

 1. やはり dans と意味領域が被りますね。
diner en ville と聞くと、具体的な町ではなく「にぎやかな雰囲気で、周りにいくつもお店があり楽しそうな空気の中で」というイメージです。
se promener 同じで、forêt という語が持っているイメージは「大きな木が生い茂っていて、細道があって、きのこなどが生えていて、全体的に薄暗い」でしょうか。そんな空気の中で散歩をするのです。

2. monter en train って自然な表現なのでしょうか。おそらく使えるとすれば「移動をする」という 意味で使うのでしょうが、「電車に乗り込む」という意味だと monter dans le train のほうが自然だと思います。調べてみましょう。

おそらくですが、
Je suis monté en train mais il n'est pas parti tout de suite.
言えない気がするのです(未確認です)。
Je suis monté dans le train mais il n'est pas parti tout de suite.
こっちは大丈夫じゃないかなぁ。

3. avoir de l’argent en poche / aller en montagne
これまた dans を使いたくなる表現が並んでいます。
dans une/la poche とは何かが違うとは感じるのですが、うまく説明ができません。
aller à la montagne は単に「山へ行く」のですが、aller en montagne は単に場所としての「山」に向かったのではなく、montagne が持っている役割を求めて向かったのでしょう。

4. monter en haut
この表現ははたして正しいのでしょうか。個人的には「間違いである」もしくは「間違いだと判断される」と判断をします。
「上に上がる」という日本語を見たときの違和感と同様です。
「下に上がる」ことはできないのですから "la redondance"(無駄なものをを含む表現)であると感じてしまいます。
monter en haut de la tour Eiffel だと問題はないのですがね。

en は便利だけれど、便利すぎて一筋縄ではいかないですね。

少し古いと個人的には感じますが
en Arlesen Avignon という表現まであるのですから。

あまり参考にはならないでしょうが、ご参考まで



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