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その5 また次の山へ…揺らぐ足元。Year3

hirono_32さんの素敵なイラストをお借りしています。
ありがとうございます。

前回書いたCさんとの出会いで外出することが増え、僕はすっかりアクティブになっていました。

実際に、Cさんが異業種交流会などの場へ連れて行ってくれた事がとても刺激になり、物怖じせずになんでもやってみようという気分になったのは、とても良いことだったと思います。

学びたければ、教えてくれる人を探そうとか、誰かと何かをやりたければ、どこかの仲間の輪に入れてもらおうとか、僕は新しい方向性へ転がりはじめました。

なので興味をもったこと、例えば前回書いた「演奏にセラピー効果があるのではないか?」に対して音楽療法の講演会を探し、実際に足を運んでみたり、カホンも上手くなりたかったので、カホンを教えてくれる人を探して習ってみたり、新しい仲間を求め新しい創作サークルへ参加してみたり、気が付けば3年目も過ぎ去り4年目を迎えようとしていました。

カホンについては大成功。音楽療法については、期待した内容と異なり断念。でもまずはその行動ができたことで”良し”ということにしてます

しかしながらアクティブに行動できて自分でも嬉しいなと思う反面、その裏では体調面で異変が起きていました・・・

幾つかあげてみます。

1.以前よりも強くなった後頭部グーン現象

起る頻度がやや多めになり、かなり気になる様になりました。

後頭部グーン現象とは、 後頭部から背筋にかけてグーンと下がるような落ちるような、エレベーターが落ちるような、なんとも言えない感覚が走ること。とにかく気持ちの悪い感覚。 僕が勝手に名付けました…

2.活動限界120分制

長時間外出をしていると、チカチカする視界の違和感や頭痛、軽い眩暈、上記の後頭部グーン現象が出てきます。

後々、自分でメモをとるうちに約2時間で症状が出始める事に気が付き、自分の活動限界は120分として注意するようにしました。
ちなみに回避する方法は飲酒。(薬服用で飲酒はダメなんですが…飲むと活動時間が伸びます)

正直、1度の外出を2時間以内に抑えるのはかなり難しく、アクティブになりたい僕にはとても面倒な事でした。

3.極度の動悸

これは限定的なんですが、面識のない人にメールやSNS等でコンタクトをとるときなど、緊張した場面で度を越した動悸が起きるようになりました。

緊張する場面では心臓が早く動くのは当然ではあるんですが、この時の動悸は今までに体験したことのない激しいものでした。
音にするなら「ドグンッ!! ドクドクドク~!!!」という感じ。

最初の1発が強烈で「ドグンッ!」と大きく音がして視界が歪み体が揺れるほど。(アニメや漫画だと、自分の中の何かヤバいものが覚醒したときみたいな)

そのあとも「ドクドクドク!!」と早く強めの鼓動になり、口を開けると心臓が出てしまいそうな感覚になりました。いきなり全力疾走した後みたいな感じ。胸を抑え、なんとか文章を送りそのあとはソファーに寝込みます。

通常は短期間に何度も知らない人と連絡をとることはないのですが、アクティブな時期だったので回数が多かったので辛かったです。

そもそも自分では緊張してる自覚がないのに突然起こるのが不可解でした。

ちなみに通っている病院の先生に聞いてみると「知らない人と初めてのコミュニケーションするなら誰でもそうなるんじゃないかな?」という事でした。

わかるんだけど、なんか違うんだよなとその時は思いました。

4.その場にジッとしていられない病

色々な場所に顔を出し、色んな人と出会う中で、こんな僕でも仲良くしてくれる異性が現れまして…その人とお付き合いをすることになりました。

当然、僕の現状について理解してくれ、僕のしょうもない話にも静かに耳を傾けてくれたり、僕の活動を応援してくれるありがたい存在の人でした。

そして僕は、自分よりもはるかにアクティブに動き、顔が広く、様々な場所で活動をしている彼女Uさんを尊敬していました。

彼女の人脈の中にはかなりユニークな人達がいて、その人達の話を聞くのも楽しみの1つでした。

前置きがだいぶ長くなりました…
ということで、素敵なUさんと少しでも長く一緒に過ごしたいと思うのですが、上記のような後頭部グーン現象120分活動限界制などの問題が僕らには立ちはだかりました。
そして極めつけは「その場にじっとしていられない病」。

毎回ではないのですが、外出先や彼女の部屋でも体が”じっと”していられなくなる現象がでました。

単純に説明すると横になることはもちろん、座ることも立ち止まることもできず、立って歩き回らないといられなくなる現象です。(動物園でずっとウロウロしてる熊みたいな感じ)

どういう表現がいいのかわかりませんが、落ち着きがなくなり目をつぶったりすると胸や頭の中に何かがグワーっと迫ってくる感じでしょうか。

あまりの不快感で我慢することもできません。
活動限界を伸ばす飲酒も効果ありません、というか飲んでる余裕もない状態です。こうなるととにかく1人になって収まるまで動き回るしかなく、時間の関係でその場から立ち去るしかなくなります。
深夜のタクシーに高額な料金を払ったり、何時間もかけて歩いて帰宅したこともありました。

その度に彼女は「うん、わかった…」と理解をしてくれていましたが、僕は毎回申し訳ない気持ちになっていました…。

その後、何度もこの症状に悩まされることになります。
おそらくこれはパニック障害の一種だと思いますが、その時は全くわかりませんでした。

ということで当時大きく4つの体調異変に悩まされていました。

正直当時はなんで?なぜ??でした。
自分の気持ちは前向きにポジティブになっているのになんで、こんな症状が出るんだろう、なんで自分の体が足をひっぱるんだろうと余計に苛立ちました。

しかし今思うと、アクティブに動きたい気持ちに対して身心がついていかなかったのかなと思います。確かに自分でも振り返ると行動範囲、活動時間をいきなりトップギアに入れてる感じではありました。でも自分で望んだ行動だったんですけどね。

この時の薬はデパケンを200mgから100mgに。
リボトリール0.5mgを1日2錠でしたが1錠に減薬していました。

そして上記の症状を医師に伝え、頓服でコンスタンを処方してもらっていました。

コンスタンとは、不安や緊張などをしずめるベンゾジアゼピン系のお薬。
不安・緊張・抑うつ・睡眠障害などの治療に用いる。

頓服なのでとりあえず長時間の外出前に飲んでみましたが、効果の確認前に気分が悪くなったので2回程度でやめてしまいました。

最後に2年目と薬の量を比べてみます。
2年目ラストの薬

・リボトリール0.5mg×2
・トフラニール10mg×1
・パキシル20mg×1
・デパケン200mg×1
・マイスリー10mg×1 眠剤
・サイレース2mg×1 眠剤

3年目の最後に服用していた量

  • リボトリール0.5mg×1

  • パキシル20mg×1

  • デパケン100mg×1

  • マイスリー10mg×1 眠剤

  • サイレース2mg×1 眠剤

トフラニールとセロクエルが完全になくなりました。
色々と問題はありながらも順調に薬を減らすことには成功していました。

ということで今回は合わせてYear3の振り返りもしてみたいと思います。

僕は今回3年目にあったこと、ゲーム製作、同窓会、演奏会、etcを挑戦と捉え、タイトルに山と表現して書いてみました。

色んな山に登りました、途中で中断してしまったり、登るとまた次の山が見えたり、あれもこれもと色んな山に挑戦した1年でした。

山登りをなんとかこなす中で、心身を安定させ自信を取り戻し、自分を確立していけそうだな、いい感じかなと思っていました。

ですが、やはり簡単には上手くいきません、これまでとはまた違う体調不良で僕の自信は、”足元がグラグラと揺らぐ(不安定に)”様になっていきました。薬も順調に減っているのに悔しかったです。

そしてまた色々と起きる4年目になります。
続きます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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流葉

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