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排他的経済水域が覚えやすい生徒・覚えにくい生徒

生徒とおしゃべりしてて面白かったことを。

今日はまなびかたクリニックで、社会のテスト結果を分析する授業を実施。テスト結果を見てみると、漢字の間違いがチラホラ。

用語の意味が分かるけど、漢字の意味は分からない

村瀬:(うーんこれは。漢字で書いた用語の意味が分かっていないんだろうな。説明させてみよう)

村瀬:これ漢字間違っているね。この用語の意味わかっているかな?

生徒:排他的経済水域は、他の国が入ってこれない?経済の活動ができる水域。

村瀬:(だいたいの意味はわかっているのに、漢字間違えるのか不思議だな。でも、排他的のところがなんか教科書から必死に思い出そうとしているから、排他的の意味がもしかして、分かっていないのかも。)

村瀬:排他的って何か知っている?

生徒:・・・・

村瀬:おぅ、知らないのにこの用語の意味を覚えたのか!排他的は「他(ほか)を排(はい)する」って意味なんだよ。だから、さっき言っていた他の国が入ってこれないとはそういうことなんだよ。

生徒:えぇ!!!!

村瀬:めっちゃ楽に覚えれるでしょ。

生徒:うん。

村瀬:君すごいな。漢字の意味を知ることを介さずに、用語の意味を覚えたのか!笑
漢字の意味を理解すると、用語の意味も楽におぼえれるからやってみな。

用語説明だけではなく、漢字説明も大切

このやりとり面白いですよね。

用語のだいたいの意味はわかっているのに、それが用語の漢字と結びついていないんですよね。でも、ちゃんと説明すると分かるんです。

漢字の意味に意識を向けれなかったから、それができなかっただけなんですね。

そこに意識を向けなくても、勝手に「排他的」と「経済水域」で言葉を認識して、それぞれの漢字の意味を理解して、用語覚えれる子はいいんですが、そういう癖がついていない子には、そのような介入が必要ですよね。

本日の教訓は用語の漢字を分けて理解する

まなびかたクリニックでは学習の体験を通じて、学ぶときに何が大切かを毎回授業を振り返って、考えてもらいます。

今回、生徒が出したことはこんな言葉。

用語の漢字を分解して、それぞれの意味を理解する。

大切だと思う。結局、こういう処理って、表面上見えないんですよね。

それがやっかい、成績優秀者はそれを無意識的にやっている。

うまく覚えれない子はそれをやっていない。

結果として、成績に差が出てくるし、目に見える学習法じゃないから、成績が良くない子は、成績の差を自分の学習法の問題じゃなくて、才能の差や単純な努力量の差にしてしまいやすい。

だから、とても厄介なんです。

才能の問題にしたら、勉強なんてしなくなるし。

単純な努力量の問題にしたら、勉強はどんどんつまらなくなる。

結果として、学びの悪循環に陥るのです。だから厄介なんです。


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