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学び方診断で分かる5種類の学びの躓きタイプ(丸暗記学習する生徒編)

本日も5種類の学びの躓きタイプを紹介していきます。
本日は丸暗記学習する生徒編です。
復習がてらに、5種類の学びの躓きタイプをまずは紹介します。

(1)5種類の学びの躓きタイプ

①間違いに気づけないタイプ
②丸暗記学習するタイプ
③理解に失敗するタイプ
④勘違いするタイプ
⑤覚えてしまったタイプ

学習のどこのプロセスで好ましい学習をしないから、成績が伸びないのかを5つに細分化したものです。本日は二つ目の「丸暗記学習するタイプ」です。

(2)丸暗記学習する生徒とは、疑問を持たない生徒

丸暗記学習する生徒とは、簡単に言うなれば答えを間違えたとき「どうしてこの答えなのか?」「なんで私の答えとは違うのか?」を疑問に持たずに、とりあえず答えを覚えようとしてしまう生徒です。

これもまた多いんですね。

疑問を持たない理由は何個か想定されます。

例えば「疑問を持って理解することよりも、問題を覚えることが大切」という考えを持っている。
他にも、「疑問を持って理解すると、問題が簡単に解けるという感覚の欠如」、「疑問を持っても結局理解できなかった経験による疑問を持つことへの抵抗感」「疑問を持つことのスキル不足」なども考えられます。

このようにいろんな理由が考えられますが、重要なのは疑問を持たないという現象です。

疑問を持たずに丸暗記学習する生徒は、分からない問題の背景にある原則や法則を理解せずに、分からない問題に対して1対1対応で丸暗記していってしまいます。

これでは、覚えた問題と少し形が変わった形のテスト問題が出題されると解けなくなりますし、そもそも1対1の丸暗記は記憶するべきことが多すぎて、なかなか覚えきれません。

例えば10個の法則で100個の問題が解けるとしたときに、丸暗記対応では10個の法則を理解するのではなく100個の問題を覚えようとするわけです。
これはただの無謀です。

(3)丸暗記学習するタイプ生徒の感想

丸暗記学習するタイプの子が診断テストを受けるとこんな感想が出てきます。

■僕は勉強の仕方が良くなくて、100の問題を100個覚えようとしていて、その勉強の仕方だと、限界があってテストの成績が終わってしまうから、何でそうなるのか?を授業で理解できるように頑張りたいです。(名古屋市立中学校1年生)
■分からなかった問題があった時、答えに注目せずに、途中式に注目して、その問題を理解し、次そのような問題があったときに解けるようにしたい。(犬山市立中学校1年生)

残りの3タイプも引き続き、また後日、書いていきます。

自分の成績を才能の問題にせずに、学び方の問題にして、粘り強く学習していってくれる機会に、この診断テストがなればなと願います。


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