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作業工程①〜⑤ と名付けてみましたが、1例として上の画像を使わせてもらいましょう。
これは高2秋の成績ですが、その2年前、中3の9月時点では偏差値が55でした。
中3とその保護者さんには『????』、高校生と保護者さんからは『そんな大袈裟な、嘘でしょ』という感想だと思います。

まず前提として偏差値の目安ですが、高校の進研模試と中学の模試では約10ほど違ってきます。高校の方が低く出てしまうということです。
(一体どれほど上昇したのか? と思いますが、それは別の機会に)

本題に戻って、①〜⑤ の話です
道場の夏講で何度も話し、その板書がありましたので添付します

① 全体を把握する
② 新ルールを知る
③   〃   を理解する
④   〃   を身につける
⑤   〃   を使いこなす 

生徒くん達に指導するはじめの1歩がこれになります。
上記の成績表の生徒くんも同様でした。

中学の場合、普段の定期試験にしても高校入試の受験勉強にしても、
何をやっても結果が向上するようになっています。
勉強の質と量とよく言われますが、何もこだわり無く作業を進めていっても、
大体伸びるようになっています。

以前の投稿『中3の夏期講習は一生の勉強レベルを決定するかも???』(6/30・7/02付け)https://note.com/learning_lab/n/n57226e1993ee のように、この時期に正しい型を習得しなかった場合、その差が実際に表面化するのは高校に進学して3ヶ月が過ぎた頃、1学期 期末試験の頃になります。

①〜⑤ のうち、大部分の人たちが勉強と思っているのは②③辺りではないでしょか。ワークや問題プリントの空欄が埋まれば終わり、です。
『ワーク終わったー』『試験範囲終わったー』って必ず言いますけど、何を以て終わったとするのか??? この部分の線引きを厳密に行わないと、手間ひまかけたにも関わらず、実はとんでもない悪癖を習得しているのかもしれません。

これに関しては、高校生を指導していて本当に痛感します。どこで誰が教えたのか、はたまた勝手に身に付けたのか『余計な事をしないで欲しかった』と・・・

模試結果を使わせてもらった前出の生徒くんは、全⑤段階を意識するようにリーディングしました。
また高校の先生と話す際、数学のペースはどれくらいが望ましいかお聞きすると、『共テ赤本が授業とリアルタイムで解けること』で意見が一致しました。

そのような進め方は、どうやれば出来るのか?
まずやるべきが『① 全体を把握する』になります。
これが、全体的に抜けています。すぐに問題に取り掛かり、空欄を埋めていこうとする。入り口と方向が最初っから間違えている、となります。
この作業工程を改めるだけで、成長速度は見違えるように早くなり、本人も成果を実感することができます。

中3高3で、夏休み明けに先が見えずに凹む生徒くん達が多く見受けられます。その場合、この作業工程から大きく外れていることが原因の大半です。
この工程、高校〜大学〜社会人になってまで使えますからくれぐれも軽んじることなきように!!!




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