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大丈夫?は大丈夫なときに

意味不明なタイトルになっていますがどういう意味かわかりますか?
飼い主さんが言う、大丈夫?は犬にとって不安になる言葉になってませんか?ということです。

言葉がわからない犬にとって、大丈夫じゃないときにかけられる言葉が『大丈夫?』になっていたら…
より不安をかきたてられませんかねってことです。

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

飼い主さんの感情は犬に筒抜け

最近の匂いの研究で人間から出ている匂いでストレス状態かどうかわかると言うものがありました。
臭いの成分が人間の心理状態を表していると言うものです。

臭いに敏感な犬達がこれに気がついていないはずはないんですね。
そして、長く人間と暮らしている犬達は人間から発する匂いでたくさんの情報を得ています。

不安に思っているのか、楽しいのか、リラックスしているのか…などなど

犬達がトラブルにあったとき…
心配そうに『大丈夫?』と声をかける事がありますが、その『大丈夫?』が実は大丈夫じゃない合図になっていたりします。

それは、飼い主さんから不安な臭いが出ている。
その時、自分は嫌なことされていて、大丈夫?の言葉が聞こえる。
『大丈夫?』の言葉にその時の状況が関連付いてしまうんです。

安心させたいのであれば、『大丈夫?』と言う言葉はリラックスしているときに飼い主さんも安心している匂いが出ているときに言うようにしましょう。

なんだかちぐはぐな感じがしますが、人間と同じことばを持たない動物だからこそ、その言葉に正しい意味を持たせる必要があるんですね。

つい、言ってしまう言葉だからこそ気を付けたいし、正しい意味を乗せたいですね。

おやつの使い方

ある日、青木先生のFacebookの発言に…

うんと好きな食べ物も嫌なことをするときだけ出てくるのでは、効果なしです。
おやつ(ごほうび)は、用法用量を守って正しく楽しく使いましょう。

ハッとしましたよ。
嫌なことをするときにしかおやつがでないとか、なにかをさせたときにしかおやつがでないっていざ、安心してほしいとかおやつを使いたいときに効果が期待できない事があるんですよね。

おやつや飼い主さんはどんなときでも好きなもの、安心できるものですありたいですよね。
そのためには、何でもないとき、なにもしないときからの取り組みが必要なんです。

このおやつが出てきたら嬉しい🎵と条件反射で感じたり、飼い主さんがいたら安心して眠くなるとかね。

注射の時だけおやつが出てくるとか…
ブラッシングの時だけおやつが出てくるのでは、おやつは嫌なことがある前兆だったり、嫌なことと関連付いておやつ自体が嫌いになるかもしれないですよね。

おやつを使うのが邪道なのではなくおやつの使い方がちょっと間違っていたのかな?と思います。
おやつを正しく使えば、犬にも飼い主にも優しいトレーニングになるはずです。

古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)

以前から、何度も登場している古典的条件づけですが…
ピンときますか?

レモンを連想するとヨダレがじわっとでるとか…
青木先生の投稿には、『そうだ、京都に行こう』のCMで流れていた音楽が張り付けてありました。
この音楽を聞くと京都が連想されますよね。

これが古典的条件づけです。
何度も音楽と京都をセットでみたり聞いたりしているうちに音楽と京都が関連付けられるんです。

同じように、おやつについても嫌なことと関連付けるのか?楽しいことと関連付けるのか?でおやつの意味も変わってきます。
とびきり美味しいおやつでも嫌なことされながら食べるのではどんどん嫌いになっておやつが使えないとなるんです。
嫌なことのために使うのではなく、嫌なことがおやつがあることで嫌じゃない感情を呼び起こすためのものなんですね。

なので、おやつはリラックスしているときや楽しいときにもじゃんじゃん使っていざというときに備えましょう。
ということです。

何かをさせた後のおやつは楽しかったをおやつに上乗せしたいですね。
嫌なことをしたときに使ったおやつは、そのあとで楽しかった気持ちをチャージしなおすことも大切だと思います。

いくら美味しい、楽しいおやつでも、嫌なことばかりに使われたら嫌なものになります。
あくまでも、おやつは楽しくて、リラックスできるものであり続けたいですね。

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