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March 27

3日前・・・
おばあちゃんから「そっち行くわ!」と連絡があった。
いつも急だから、おばあちゃんが来る前はバタバタだ。

お昼頃、おばあちゃんから電話がかかってきて、「今から新幹線乗るわ。こだま5号車」と一言。
そんな細かく言う人、他におらんで・・・と思いながら、到着を待つ。

昨年、「腰が痛いからこっちに来るんも最後やわ」なんて言ってたけど、今年も来てくれた。嬉しい。
けれど、こっちに遊びにきてくれるのが嬉しい反面、申し訳なさも感じる。

急に来ると言って本当に来るから、おばあちゃんが来る日を休みにするとかお迎えの準備は何も出来ず。
母も私も仕事で日中は家を空けてるし、姉は子どもの送り迎えなどがあってあまり構ってあげられない。
土地勘もないからどこ行くのも一苦労のようで、不憫な思いをさせてしまっているなと感じる。

そんなおばあちゃんを見て、ひとりだけ時間の流れが違うのって、めちゃくちゃ寂しいよな・・・と。

2021年の4月。私は入社しようと思っていた会社に入るのを辞め、みんなと同じような社会人としてのスタートを切ることが出来なかった。
今となっては、この決断に後悔はないけれど、当時は不安で仕方がなかった。

「これからどうしよう」
「社会人生活をスタート出来ないなんて自分が悪い」
「周りは働いてるのに自分はなにやってるんだろう」

とばかり考えて、次の日の予定がないことが恥ずかしいというか、だめな奴の烙印を押された気分になって最悪だった。
「毎日遊び放題じゃん」なんて気楽に考えられるような能天気な奴にはなれなかったのだ。

その時に感じた寂しさや置いてけぼり感の正体は、自分だけみんなと時間の流れが違うこと。
今のおばあちゃんと同じような状況だなと、ついあの時の自分を思い出して胸がきゅっとなった。

母もあと30年もすれば、おばあちゃんと同い年になる。
ひとりの時間を謳歌するのが得意な母はどうなるのかな。
私が会いに行かないと会えなさそうな気がするなぁ笑
前に話した時、白色の絨毯を敷くのが夢みたい!
(私が大体食べ物落として汚すからね・・・すみません笑)

あと何回できるかな・・・と思うことが最近増えてきた。
おばあちゃんに会うのも、母の手料理を食べるのも、あと何回できるのかな。




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