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アメリカ オレゴン州への短期留学(2日目くらい)

自閉症のレンジィ

あまり◯◯症とかは言いたくないのですがわかりやすくする為にあえて使いました。レンジィは現在35歳で週に3日ここへ来て2時間ほど過ごしています。

レンジィは少しシャイですがとても仲良くしてくれました。

バスケットボールと野球、ホッケーを観るのが好きで、彼女自身は歌うのが大好きです。

初対面の僕に「Let it go」を歌ってくれました。

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トレーニングジムで出会った仲間たち

オレゴンのトレーニングジムの中でも一番障がいへの理解があるのがこちらのイーストサイドアスレティックジムです。スタッフみんなが明るく出迎えてくれます。今回はバーボと一緒に行きましたが、彼女が受付をしているとスタッフが次々と集まり、「Hi,Barb!!How are you doing??」と明るく声をかけてハグをしにきました。また受付ではパスコードを本人が入力をするのですが、バーボが何度も間違えてゆっくりしていても嫌な顔ひとつせずに一緒に思い出すのを待ち、ヘルパーが途中で代わりに入力することはありませんでした。これは障がいがあることを理解した上で一個人として尊重している考えがとてもよく伝わりました。

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誰もが気兼ねなく来れる環境

ここのジムでは障がいのある方でも気兼ねなくこれる環境が用意させていました。なのであちらこちらで障がいのある方がヘルパーとトレーニングをしている姿が見れ、バーボが来るとみんなが集まってきてとてもアットホームな場所でした。日本とは少しヘルパーの仕組みが違うのですが、1人のヘルパーが2人の障がいのある方を一緒にトレーニングを見守っておられました。そのヘルパーの方は中年のブロンドの男性だったのですが、障がいのある方の話を聞くときが帽子を外して彼らの目線より下の位置から話を聞いていたのにすごく驚きました。

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プチ折り紙教室を自閉症の男性とダウン症のバーボにしました。バーボについてはブログで書きますが、この男性はとても優れている方でした。元々折り紙が好きな方で、折り鶴を折っているときに日本の歴史について話してくれました。1880年代から次々と出来事を話すので、なぜこんなに詳しいのか聞いてみると彼は図書館が大好きで特に歴史の本を読むようでした。

そんな彼は、蝶の折り紙を人々に配ります。なぜかというとモンサントのケミカルが原因で蝶が姿を消してしまったからだそうです。


やっと出会えたバーボ

バーボはダウン症のあるドイツ人の女性ですが、何度かテレビ電話をしたことがあり、直接会うのは今回が初めてでした。バーボはとても癒し系で、驚くことにまだ直接会ったことのない僕の名前を覚えてくれていました。とても感動的でした。バーボは少し太り気味なので週に一度ジムでトレーニングに行きます。その際にヘルパーが一緒に車で連れて行ってくれるのですが、彼女への接し方はとても学ぶべきことが多いものでした。例えば、ウォーキングマシンを使うときは最初にバーボのそばでマシンを設定してあげて、持参したヘッドフォンを繋げて3種類あるテレビ番組の中からどれが良いかバーボに訪ねて丁寧に準備をしてスタートをすると少し離れたところで見守りました。その後、10分が経つと彼女のそばへ戻り、「疲れましたか?まだ続けるかそれとも終わりますか?」と尋ね、バーボが「終わりたい。」と言うとそれを聞いて片づけをして移動しました。そして次のプログラムへ移り、一緒にエクササイズを始めました。途中のボール投げは僕が一緒にやらせてもらい、最後はヘルパーがバーボをストレッチして終了しました。

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バーボの不思議なエピソード

バーボとヘルパーが出会ったのは約1年半以上前だったそうです。その当時、バーボは3つの単語しか話せませんでした。バーボの母はとても厳しくて、「あれをしなさい!」「これをしなさい!」といつも言い、それに対してバーボはいつも「はい、ママ。」としか言えませんでした。そんなバーボのお母さんも高齢になり、介護が必要になったときもバーボはお母さんの言われたことを聞いて洗濯をしたり家事を手伝ったりしていたそうです。その頃のバーボはダイエットとは真逆の食生活を強いられていたようでチョコレートやアイスクリームばかりを食べさせられて体重がとても増え続けていました。するとしばらくしてバーボのお母さんは亡くなりました。その時に普段は絶対に言わない言葉を彼女が最後にお母さんに言ったそうです。「Bye Mom!! I love you!!」と。これには周囲にいた人がみな驚き、バーボは彼女が母が死んだことをちゃんと理解していました。そしてもう一つ興味深いエピソードがあります。バーボはその後、グループホームへ行へ引っ越して食生活を改善し、運動も週に1度ジムへ行くようになってから少しずつ痩せていきました。するとなんと3つの単語しか話さなかった彼女が今ではとてもたくさんの言葉を話すようになりました。そんなバーボととても仲良くしてもらい、感動しながらジムをあとにしました。

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