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ウェルビーイング〜フィットネス業界が目指すもの〜

大阪〜神戸で活動して25年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます


ある種の危機感をもつこと


日本社会を見渡しても、明るい兆しの方が少ないように感じますが、フィットネス業界においても同様の部分はあるのではないでしょうか?
コロナ禍でスポーツクラブが一時的に閉鎖に追いやられそこで初めて現状に目を向けた方がいるでしょうが、問題は随分と前からあったのではないかと感じています。

そんな中、健康産業とその周辺の方々で構成されたコミュニティ(Hi!Wellbe)の年末大イベントがあり、そちらに参加してきました(正確には、パネリストとスピーチコンテスト審査員として出席)。

パネルディスカッション



インストラクター界、パーソナルトレーナー界の重鎮がそれぞれセミナーで話された内容が、特に打ち合わせされたわけでもなく、共通する話題になったのは同じ方向を向いておられるからではないかと思い聞いておりました。

フィットネス産業におけるライバルはフィットネス業界の中ではなく、外にいるという話や、AIなど先端機器はうまく使って人間がやるべき仕事にフォーカスしようという話、それから、フィットネスからウェルネス、つまりは健康・体力の向上の枠組みにとどまらず、多様な運動にコミュニティや社会の連携が鍵であると言った話はお二人ともに共通した話題でした。

つまりは時代は変わってきており、我々の働き方や関係性構築やトレーニングの提供内容に至るまで、ネクストステージへ向かう必要がある。
変化に敏感になるべきだと言うことです。

仕事はもらう時代から創る時代へ


何年か前までのスタジオレッスンインストラクターは、フィットネスクラブでお仕事をする関係上、クラブ依存度が高く仕事をもらうという感覚で仕事をしている方も少なくなかったかと思います。
また、パーソナルトレーナーも職人気質な人が多く自分を売り込むことや発信力という点では弱い部分もありました。
他業種からの参入が増えて来たことでこれまで枠の中で仕事をして来た人の常識が良い意味で覆され、新しい視点も入れながら他業種と連携しながら取り組んで行くことが求められる時代となりそうです。

変化に適応するものだけが生き残る。いつの時代においても変わらない法則です。

医療業界とのリレーション


他業種との連携というところで、真っ先に思い浮かぶのがIT系でしょうか?
集客から予約、顧客管理のシステムの一元化や、カルテアプリによる顧客満足度の向上などはその最たるものでしょうか。
これは働き方や業務効率の改善を見据えたもので、アナログである運動指導をデジタルと融合しより良いものを創ることに繋がりそうです。

そしてやはり、健康とは切っても切れないのが医療ではないでしょうか?
予防医療が大切だと、この業界に入ったときから感じていましたし、メディカルフィットネスなる言葉を待つまでもなく相性は良いのではないかと感じていました。
しかし、実際はビジネス的な側面だけ見れば、予防ができれば医療が必要なくなる側面もなきにしもあらずで(決してそんな世界線にはならないが…)、現実問題としてそう簡単には融合できてはいないと思います。

それでも希望の光を見出せたのが、今回参加したイベントで行われたスピーチコンテスト🎤での一幕です。


スピーチコンテストの模様


6名のスピーカーのうち2人が医療の側の人間が登壇され、1人は薬剤師としてフィットネス業界に関わり予防医療ができないかという取り組みを発表されました。
もう1人は医師で、病院に来る前になんとかできることを増やしたいとドクターズフィットネスなる運動施設を作り活動されています。まさに、予防医療です。
医療関係者からもフィットネス業界と連携し、本気で予防医療に取り組みたいと考えている人がいらっしゃることが知れて嬉しい限りです。

将来を担う若者の存在


今回のイベントは総勢60名で、60代の大ベテランから20の学生まで幅広い年齢層があつまり、横だけでなく縦のつながりをも感じることができる時間となりました。
スピーチコンテストにも学生二人が登壇し、堂々と自分の夢や思い、過去に囚われいたことやそれとの向き合い方まで、たくさんの大人の前で堂々とスピーチされる姿が印象的でした。

「近頃の若いもんは…」

凄すぎます!!


堂々たるスピーチ


会に参加するだけでなく、人前に立ち、積極的に発言する姿を見ればこの業界の未来もまだまだ捨てたもんじゃないなと感じさせてくれました。


わたしも、トレーナー学院の校長、専門学校の講師として、またオンラインサロンの運営を通じて、パーソナルトレーナーの育成にも益々、尽力して行こうと思いました。

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