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ましろ

白い部屋、西日、あなたの手
託されたおもいはわからないまま
あれから幾度かの夜と朝
ぼくは世界に存在するだけ

薬品、焼香、読経、夜更け
喪服、抱擁、夢枕、夕焼け
真言、線香、挫折、朝焼け
接吻、病棟、喧騒、「」

あなたがいたことさえ幻だったとして
ぼくがいることの確証はどこにもない
世界にあるはずのあの名残を
ぼくは探している、探している

ぎゃていぎゃていはらぎゃていはらそうぎゃていぼぢそわか
おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらばりたやうん

夕の風、のちの雑踏、喧騒、世間
このままこの一部になることを強制される
そうしたらもうあなたを忘れるのか
世界にあるはずのあの名残、あの名残

探している、探している、探している
あの海辺で見たあなたの「」
※記憶の欠落により言語化不能
※言語化不能エラーエラーエラーエラー

あの海辺、白い病室
か細い手、声さえもなく
託されたおもいは祈りに似ていて
あれから幾度かの朝と夜
世界はただここにあったとしても
もう、あなたはいない
きっとぼくさえももう、ここには


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