「女性」であることってなんだろう?
こんにちは!
フリーライターのユリです。
今回は、
「国際女性デー(International Women's Day)」
についてお話したいと思います!
国際女性デーの歴史や背景、現在の姿など…。
フリー画像サイト「Pixabay」にあった素敵な画像やイラストとともにご紹介します✨
個人的に気になる情報をまとめた形になりますので、ご存じの事柄もあるかもしれませんが、よかったらご覧ください!
国際女性デーとは?
本日3月8日は「国際女性デー」です。
英語では「International Women's Day」といい、Googleのロゴも各国の女性の姿になっていますね!
「国際女性デー」とは、
名前の通り「女性のため」の記念日です。
1975年、国際連合(国連🇺🇳)によって定められました。「国際婦人デー」「国際女性の日」「国際婦人の日」とも呼ばれています。
「国際女性デー」では、女性の社会的な経済成長や政治、文化的な面での活動を世界全体で祝うことが目的です。
その他にも、女性の権利や男女平等、女性に対する身体的・精神的暴力に対して注意喚起を促す日でもあります。
国際女性デーの歴史
さて、
歴史好きには見逃せない「国際女性デー」の起源。
それは20世紀初頭のアメリカにて、女性労働者によるデモが起こったことにあります。
1908年の3月8日のこと。
アメリカ🇺🇸のニューヨークにて15,000人の女性労働者たちが労働環境の改善を求めてデモを行いました。
当時ニューヨーク州では女性の参政権が認められていなかったため、女性たちは自分たちの環境改善と参政権を必死に訴えたのでしょう。そのおかげで、人々は女性の権利向上の大切さを認識することになりました。
活動家テレサ・マルキエ(Theresa Malkiel)によって1909年にアメリカで初めて「全国女性デー」が誕生。1910年の国際社会主義会議では「女性の政治的自由と平等」の記念日が提唱されました。
そして、「国際女性デー」の最大の後押しは…。
1917年にロシア🇷🇺で起こった「二月革命」です。
1917年といえば、1914年に勃発した第一次世界大戦の真っ最中。戦争の影響で食糧難に陥ったロシア国内では、専制政治への不満も相まって民衆たちが革命を起こします。そのときに、立ち上がったのが女性労働者です。
彼女たちは食糧の配給を要求するためにデモ行進を行い、徐々に数を増やしていきました。女性だけでなく兵士や男性たちも加わり、ロシア国内の労働者の過半数がデモに参加したのです。
第一次世界大戦で途絶えたかに見えた「国際女性デー」ですが、戦時中も生きることを諦めず戦った女性たちのおかげで復活することになります!
そして、遂に1975年。
国連において毎年3月8日は「国際女性デー」と正式に定められました。
現在では「国連女性機関(UN WOMEN)」が存在し、各国の女性たちの支援を行なっています。
国際女性デーに欠かせないミモザ
「国際女性デー」に欠かせない花。
皆さんはしっていましたか?
それは、ミモザ。
ギンヨウアカシアと呼ばれる綺麗な黄色い花です。
「国際女性デー」の日は、このミモザの花を女性に贈ることが慣習となっていますね。
きっかけは、ヨーロッパの国イタリア🇮🇹。
イタリアでは2月から3月はミモザの花が開花する時期であり、「国際女性デー」の時期とかぶっています。
さらに、ミモザの花言葉は「感謝」「優雅」「友情」「思いやり」「豊かな感性」といった明るく素敵な意味ばかり。日頃の感謝を込めて、母やパートナー、友人に贈るにはぴったりな花です。
イタリアから始まった習慣ですが、今では世界的に広まっており、今回載せたイラストのあちらこちらにもミモザの花が描かれていますよ✨
有名な女性活動家たち
「国際女性デー」が世界に認められ、男女平等や女性差別撤廃が当たり前に主張される現代。このような社会を迎えるにあたり、今まで数多くの女性たちが尽力してきました。
ここでは、その中から2人の女性について簡単に紹介したいと思います。
アメリカ社会党の一員 テレサ・マルキエ
テレサ・マルキエとは、ウクライナ🇺🇦出身のアメリカ人活動家です。主に労働や政治、教育面において活動していました。上記でも述べたとおり、アメリカ初の「全国女性デー」を設立した人物になります。
それと同時に、1901年から1970年までアメリカに存在した「アメリカ社会党」における全国女性委員会の委員長も務めていました。
白人至上主義などの差別問題や労働法の改善に取り組み、晩年は女性労働者のための教育に費やしています。自分の信念を持ち、それを貫く強く優しい女性だったのでしょう。
女性解放運動の母 クララ・ツェトキン
クララ・ツェトキンとは、ドイツ🇩🇪出身の政治家です。彼女は上記で述べた1910年の国際社会主義会議で女性の権利の日を提唱した人物でもあります。
女性参政権を含めた女性解放運動に熱心に取り組み、婦人運動に関する雑誌の編集者としても活動していたことから「女性解放運動の母」と呼ばれるようになりました。
他にも、現代では国連女性機関の親善大使であるエマ・ワトソンなど有名女優たちも女性の権利向上に努めています。
国際女性デーを迎えて想うこと
国際女性デーを迎えて、想うことはタイトルと同じ。
「女性」であることってなんだろう?
誰しも性別を選んで生まれてきたわけではありません。
性別は個性のひとつでしかない。
私はそう思っています。
けれど、現代社会では未だに性別によって大きな境界線を引かれていますよね。
時代は進んでいるのに、人々の固定概念にはいつまでも「女性らしさ」「男性らしさ」が染み付いているように思えてなりません。
だからこそ、
「女性」であることってなんだろう?
という疑問を抱かずにはいられないのです。
そこで、私はこんなふうに考えてみました。
「女性」ではなくて「1人の人間」として考えたら、
世界はどう見えるだろう?
好きな色も、性格も、結婚や家庭を持つことも人生の選択肢のひとつ。
女性も男性も関係ありません!
好きな仕事をして、好きな人生を生きる。
性別を個性のひとつとして誇りに思う。
女性であることに囚われない女性になりたい。
「国際女性デー」を迎える今日この日。
私は強くこのように思います。
どんなときも貴女はひとりじゃない
実は、恥ずかしながら数年前まで「国際女性デー」について知らなかった私。昨年にnoteのお題を見て「国際女性デー」について記事を書こうと思った次第です。
ですが、昨年は都合がつかず…書くことができませんでした😭
また、過去に「女性らしさ」を持っていないことで散々否定されてきたので、「女性の日」というものに少し及び腰になっていたのも事実です。
しかし、今では少し見方が変わりました。
「女性」といっても「人間」であり、「女性らしさ」に縛られている自分の考えこそが「女性」という「人間」「自分の個性」を非難しているのではないか。
そう思うようになったのです。
そう思えるようになりました✨
「国際女性デー」を生み出すきっかけとなった国々。
その国同士が悲惨な目に遭っています。
胸が痛んでなりません。
どうか平和な世の中になりますように。
「国際女性デー」が全ての女性たち、そして周りにいる男性たちにも「本来の人間同士の交流」を思い出させてくれますように。
そう心から願い、このつぶやきを贈ります🕊
長文にも関わらず、
読んでいただきありがとうございます😊
皆さんの心に響くものが少しでもあれば幸いです。
それでは、
また次回の記事でお会いできることを祈っております!
ユリ
〈参考資料〉
Wikipedia(国連女性デー、二月革命、女性参政権)
Wikipedia En(International Women's Day)
Wikipedia En(Theresa Serber Malkiel、Clara Zetkin)
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