なぜ森保監督続投なのか
2022年も終わりが近づいてきました。今年はW杯で日本は大盛り上がり。
大会が終わり、次期日本代表監督は誰になるかと話題に。すると、日本サッカー協会(JFA)は28日にサッカー日本代表の森保一監督が続投することを発表。最初は2年契約との報道でしたが、2026年ワールドカップまでの契約となりました。
これに、日本中はまさかの反応?
森保監督は、アジア最終予選で初戦のオマーン、第3戦のサウジアラビアに負け、多くの批判を浴びた。それから、W杯本戦ではドイツ、スペインの強豪国を倒したが格下のコスタリカに敗戦。
決勝トーナメントは、クロアチアにPK戦の末敗れ、結局目標であるベスト8には届かなかった。
『死のグループ』を1位通過したにも関わらず、「戦術がない」「試合中の指示・修正がない」「選手交代のタイミングが遅い、意図が不明」などの批判を多く目にする。
これらの意見から、続投を疑問視する人も少なくない。
なぜ森保監督なのか
この続投に賛否両論ありますが、色々な観点から考察してみました。
●ゲームモデル
ゲームモデル自体は、様々な要素からなり、様々な要素から影響を受ける。
このように、複雑に絡み合うこれらをうまくマネジメントできるのが森保監督が選ばれた理由の一つではないか。
元北朝鮮代表の鄭大世氏が言っていたが、「外国人監督と仕事をしてきましたが、日本文化や習慣をよく理解していないケースが少なくなく、選手としてはモチベーションを削がれてしまうことも多い。ボタンの掛け違いが起きる可能性も高い。高度な戦術よりも選手の能力をどう引き出すかを考えられる日本人監督の方がメリットが大きいと思います。」
つまり、ゲームモデルを構成している要素の一つ、国のフットボール文化という部分は特に代表の監督を務める上で大きく占めるのではないか。
●反ゲームモデル
ゲームモデルやプレー原則は試合をする上での、地図(ガイドブック)。その地図のおかげで、選手達は再現性の高いプレーができる。ただ、裏を返せばその地図の道筋が相手にバレてしまうことで攻略されてしまう。
最近は、分析面での進化がかなり進み、様々なツールを用いて分析をすることで、過去の数試合からチームのゲームモデルやプレー原則などを予想され、再現性の高いプレーパターンを分析されてしまう。しっかりとしたゲームモデルがある=弱点が分かってしまう
ということになり、ゲームモデルがあることが不利に働く。
ここ最近世界の舞台で勝ち上がっているフランス代表やジダンのレアル・マドリード、ユベントス、今大会優勝したアルゼンチンなどは明確なゲームモデルと呼べるようなものはない=弱点が分からない
つまり、試合中に様々な状況から柔軟に対応できる選手を集めて、それらの集合体をうまく扱える人物は誰か。そう考えると、今の日本には森保監督しかいないのかもしれない。
●未来の日本代表に必要なこと
▶︎森保監督のようなうまく集団をマネジメントできる人が監督になること。
▶︎緻密な分析や試合経験から複数のゲームモデルを扱える人。
▶︎選手としては、若い年代から欧州のトップリーグを経験する。
▶︎チャンピオンズリーグに出場しているチームに所属して、そのチームの中心選手になること。
まとめ
サッカーとは、かなり複雑であり難解かつ、いつ何が起きてもおかしくないスポーツ。
様々なことが影響し、絡み合うことで結果は変わってしまう。
W杯も、アジア予選と本戦では戦い方も違ってくる。ゲームモデルも一つや二つ落とし込んだところで、全てが狙い通りになるわけがない。
代表という定期的に集まる組織において、4年間で全てを求めることは難しい。
であれば、あえて明確なゲーモデルなどは持たないで集めた集団をうまく調和させることが、W杯で勝つ確率が高まるのではないか。
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