「生理は恥ずかしくない」は正しいのか?

SNSなどで、「生理は恥ずかしくない」「生理をポジティブに捉えて女性としての自分に自信を持とう」という意見を時々目にすることがあります。

しかし、それは正しいでしょうか?私は違うと考えます。

そもそも「恥ずかしい」と思うこと自体を、恥ずかしいと思うことが間違いなのではないでしょうか。

毎日服を着て歩き、トイレのドアを閉める世の中で、下半身が関わることが恥ずかしくないというのは正直無理があるのではないかと思います。
それを「恥ずかしくない」とするのは、当たり前の気持ちを否定することだと考えます。

私は、恥ずかしいという気持ちは自分自身を守るためにあると考えています。

生理に限らず恥ずかしい気持ちがあるからこそ、衛生面でも守られやすくなるし、嫌な人や好きでもない人と深い関係になったり、それで妊娠したりすることも防げます。

それは当たり前の感情ですし、「恥ずかしくない」とすることはむしろ女性のためにならないのではないでしょうか。
新しい考え方のように見えて、むしろ「恥ずかしくない」と主張するために非常に原始的な考えにしようとしているのではないかと思います。

この話題に限ったことではなく、今までどれだけの人が「恥ずかしがるのはおかしい」という同調圧力に巻き込まれてきたのでしょうか?

「生理を恥ずかしいと思わないことで、自分の女性らしさに自信を持つ」というのも、違和感かあります。
「生理が恥ずかしい」くらいで、「自分の女性性に自信が持てない」とは、いったいどういうことでしょうか?
当たり前の感情が起こる程度で、持てなくなるような自信なのでしょうか?
そもそも女性らしさとは何かが、私にははっきりしません。
生理を恥ずかしいと思うのはおかしいことではないのに、それが女性にしかないからといって、何か女性が恥ずかしいというようにされていると感じるならば、それは勘違いなのではないでしょうか。

生理が他の現象と同じように、綺麗とは言えないけれども大事な働きであり、その中でも妊娠に関わるという意味で非常に重要な現象であることは、多くの人がご存知だと思います。

なのにそれをあえて「恥ずかしくない」と主張することは、むしろ今の女性が自分に自信を持てていないことの表れのように感じられます。

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