新しい何かを始めるとき
毎年家の外の花壇でテントウムシを見かけた。私は特になんの疑問も抱かずそれは「ナミテントウ」なのだと思っていた。
ナミテントウは模様がものすごくたくさんあって、200を超えるらしい。というから、その200のうちの一つだろうと思っていた。
私は虫の中でテントウムシが一番好きで、文一総合出版から「テントウムシハンドブック」が発売された時もすぐに買いに行った。テントウムシはかわいいなあ、なんて思いながら本棚に大切にしまっていた。
ある日ネットで「テントウムシの調べ方」という本があるということを知った。発行されたのが10年前で、すでに絶版。欲しいなあと思っても、どこにもなかった。割と真剣に探したけれど、中古も出回っていなかった。
それから1年ほど後に、ふと(あの本は今でも手に入らないだろうか)と思った。すると中古がひとつ。出品されているではないか!私はあまりネットで買い物をしない人なのだけれど、すぐに購入ボタンを押した。本が手元に届いたとき、これがあの私が探していた本なのか…と感動した。
「テントウムシの調べ方」を読むとき、「テントウムシハンドブック」も隣においていた。ペラペラめくって読んでいるときに、ダンダラテントウというテントウムシがいるということを知った。
私は驚いた。私がナミテントウだと思って疑ってもいなかった家の前の花壇のテントウムシは、ダンダラテントウだったのだ!!
テントウムシが好きと言いながら、そんなことにも気が付かなかった自分の勉強不足感。大切に持っているだけだったテントウムシハンドブックが嘆いている気がした。そこから私のテントウムシ探しは始まった。
私は植物はそれなりなので、まずは〇〇の木によくいる。と書かれているテントウムシから探してみようと思った。
ハラグロオオテントウ
クワノキにいるクワキジラミを食べる
アカホシテントウ
梅の木などにつくタマカイガラムシを食べる
クモガタテントウ
うどんこ病菌を食べる
毎日のように初めてみるテントウムシに出会って、私は本当に今テントウムシに夢中になっている。植物どうしたの?ってレベル((笑))
テントウムシは小さい種類も本当にたくさんいて、私のようなへっぽこ初心者では同定できないような種類もいっぱいある。
今の目標はそういうテントウムシも自分の力で同定できるようになることだなあ。まだまだ先は長いけれど、テントウムシのことが好きな方たちがとてもみな優しくて丁寧に接してくださるので、本当に感謝しています。
あんなにきれいだったテントウムシハンドブックは、書き込みや持ち歩きですでに結構くたびれているけれど、前よりずっとこの本のことを大切に思っている。
一年後、十年後、私にとっての思い出のテントウムシはきっとダンダラテントウか、小さくてちょろちょろしているあいつだな。ちくしょう今に見てろよ
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