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慣れとケンカとPDS

※注意書きと反省文※
文章内容(事実)のできごとで、食べ物を粗末にしており、ちょっと嫌な気分にさせる可能性がございます…スミマセン。良くないことです。日頃は食材ロスには気をつけて生きております。

私のオジサンの家は炊事ができません。
(10歳年上のパートナーのことを「私のオジサン」と呼んでいます)

それで先日、初めてのケンカをしました。
ケンカが必要なほど日常的に一緒にいるわけではないもので、
2年めにして初めてケンカの入り口みたいな小競り合いをしたのでした。

私はカッとなりやすい方です。子供の頃は癇癪もちでした。
特に怒りやすいポイントは被害者意識を感じる時。(みんなそう?これ人それぞれですよね多分?)
とりあえずそういう自覚はあるんですが、冷静な時じゃないと常に意識して気をつけたりはできていません。仕事の時は気をつけてますっていうぐらいで。

一度着火すると烈火のごとく怒りがち
自分自信を雑に扱われたり、自分の努力が台無しになることにキレがち。
(よくサラリーマンやってんな!偉い!我慢してて偉い!)

で、オジサンと私のケンカの話です。

前提として、オジサンの家で炊事ができないというのは、
・湯沸かしポット有り(ティファール)
・電子レンジ有り
・調理台になる場所ほぼ無し
・コンロなし(物置き場にしてある)

という状態ということです。簡易な自炊ならできますが煮炊き・焼きができません。

先日、2人で「某冷やしつけ麺が食べたい」という話になりまして。
我々は地方出身なので共通認識があるんですが、
この”某”つけダレね、都内ではなかなか見当たらないんですよ。

暑いし感染者数も増加しててお店でダラダラ喋るとかしないし、
そうなると、食べるためだけの外出は面倒だ、外食で美味しくなかったら残念だ。作ろう。となりまして。

え?麺ってどうやって茹でるのこの家?私は店の方が良いな?と軽く抵抗したものの、「まあ出来るだろ」という彼が勝ちました。(※ここはケンカではありません)
麺については記憶を頼りに「耐熱容器で電子レンジでヒタヒタにしてチンかな」ということに。

彼は自炊をしたくないだけで、調理する能力はあるのです。
私はクリエイティブ能力はありませんが、日頃自炊をしています。

ところが。

まー結論 上手くいかなかったんですよね

普通のつけ麺のセットのタレをアレンジすることにして、
スーパーにある「つけ麺」のセットを買ってきまして。
(後から考えたら、まず そもそもの間違いはココ↑だった)
そのセットの麺はかんすい(打ち粉みたいなあれ)がガッツリついた、
「たっぷりのお湯で茹でて水切りする」タイプでした。

当然ひたひたレンチン作戦では、かんすいがデロデロと麺にまとわりつき、洗い流しながらじゃないと茹りません。

何度も何度も水洗いとチンを繰り返しながら、
どうにか食べられそうな硬さになったところで、見た目がまったく美味しそうな状態にならないんです。
日頃自炊をする人間の本能的に「これアカンやつや」的な。

味見してみると、芯が粉っぽく、見た目の表面に全く透明感がない。
私は焦り、イラつき、途方に暮れ、お手上げ状態で「どう思うこれ」とオジサンに経過を見せました。

見てしばらく黙った彼は、
『粉っぽいな…もう捨てろこっち(もう1セット買ってあった)、
どうしようもないだろ、これ俺食べたくない』と言い放ちました。

は?

「じゃあ自分がやれや!!!」

私、着火
今までこのnoteでこういう乱暴なセリフを書いている時、
だいたい心の中で思っていることを書いていますが、今回はハッキリ口に出して彼にぶつけています。
可哀想なデロ麺を容器ごとシンクに放り投げます。

だって、私は外食が良いと言いました。
この家でつけ麺を作る自信がなかったから。
だから、作ろうと言って買い物に出たなら、彼が自分が作れば良いと思いません?私、料理が”できなくってイライラした”のなんて、子供の頃のケーキぐらいですよ?基本できるよ?

人が必死になったもん食べたくないとか言うならお前がやれ!
お前が家で作ろうって言い出したんだよ!(これは心の叫び)

こんな感じでイライラ感情が内心に渦巻きまくっていますが、
その反面、自分でやれ!とハッキリと声を荒げてしまったことで、「Oh…言うてもた」と1人でビビり、私は戸惑いました。

オジサンは黙りこくる私をシリ目に、新たな袋を開け、ポットの湯を沸かし始めています。

何をビビってるのかと言うと、
私、基本的に他人とケンカしたことないんですよね。ほとんど。

親に癇癪をぶつけまくっていたた時期ならありますが、人生で他人とケンカってホント数えるぐらい。しかもこの度のおケンカ、相手は元ボスです。
彼に怒られていた過去はあっても、口答えしたことなんてありません。

なので、ケンカした後ってどうなるの?っていうのをあんまり知らないのです。(理性では、謝るか話し合えばいいんだとは分かってますw)
35歳にしてほぼ未経験。だって今まで付き合った人、付き合い短いんですもの…。

ふわっと沸き上がった怒りの感情に任せて、
大きな声を上げてしまい、『うわ、癇癪おこしちゃった、しかも彼に…』と内心ビビっていました。

イラつく感情、言いたいことをもっと言いたい気持ち、
しかし怒る前にそもそもの調理スタート前から「私は外食って言ったんだから、今日はあなたが作ってね」って言えばよかったんじゃないのか、という後悔の気持ち
…等々がゴチャゴチャと渦巻き、

▶謝る
▷もっとキレる
▷拗ねる
▷逃げる

と、何かのゲームみたいな状態。

その間も、彼は黙々と熱湯とかんすい麺と格闘し、
さっきよりはだいぶマシな感じの麺を茹で上げました。
(なんと、3分浸けるカップ麺方式に近い手段で出来上がりました)

「ほら、食べるわよ、お皿を並べなさい(出た、オネエ喋り)」

ん?怒ってないの?
どうやら、彼は大したことだと思っていない?…様子だ…?
これは、なんだ?声を荒げてしまって「わ~やらかした~」と思ってるのは私だけ?女の癇癪には慣れているのか???

???

私が一人混乱を内心に抱えつつ、私たちはしれっとそのつけ麺を食べ終え、
2人でそもそもの買い物の失敗を反省し、
次買う時は茹で麺を買ってこよう(これは確実にレンチンで作れる)と話し合いました。

さて、
大した炎上もせずにケンカ(?)は流れそうになっていますが、
私は私で先ほどの怒りを消火していないので、
「よし、声を荒げたことは謝らないけど、麺を食べられなかったことは謝ろう。」と、とりあえずの自分の落としどころをつけました。

彼の洗い物をワキから手伝い※ながら
「ゴメンね?麺1つダメにしちゃって…」と謝罪。
(※洗い物は、私がいても必ず彼が自分からやる数少ない家事です)

それに対する彼の返しが
「いや、その失敗があってこそ成功があったから良いんじゃない?」

さすが。
さすがっすわ。
想定外のアクシデントに対する鷹揚さ。これ私すぐイライラしちゃう。
こういうとこ好きwww (怒りはどこへ!)

私がカチンと来て声を荒げたそもそもの要因は、
理不尽(に感じる)な「食べたくない」に傷ついたことでした。
ですが、この返答により、「お前の失敗のせいで食べられない(=食べたくない)」という意味ではないことを理解。
(いつか、その言い方やめろやと別なケンカをふっかける日は来ると思うw)

共に失敗し、成功パターンを見つけたということに、彼の方ではなっているようでした。
へー?そうなんだ?発見。インプット。
(でも、個人的には「次から、彼が言い出して主張を通したことは『私やったことないからやって』と押し付けよう」とPDSを回しましたw)

要するにケンカって意識の問題なんですよね。
今回は”ケンカ未遂”であり、私がカッとなってフッかけたケンカを、
彼が買わなかったので私が謝って終わりました。

これ、「なんだその言い方!」と彼の方でも怒り出していたら、
要らんことでマジのケンカになってるわけですね。

なお、文脈ちょっとズレますが、
とっさに癇癪をぶつけるぐらい、彼と過ごす空間に(私が)慣れたのだなぁと思うと、何だか感慨深かったです。

今回初めて「カチン」を打ち返したので、PDS(PDCAではなくw)を回しました。(P?)

まとめます。
①私が意識を変える
・カチンとくる言い方に対して、勝手に自責にして被害者意識を持たない
・一見ヒドイと思う言い方をしてくる時は、彼の方は”私のせい”とは思ってないから、平気で厳しい事を言ってのける
②言語化してやめてもらう
・「その言い方、私が悪いみたいで傷つくので変えてください」

「何なんその言い方!!」と、いつかケンカする日が来る気が…する。

③そもそも、彼が言い出しっぺのことは最初から彼にやってもらう
・「できません」が言えるようになるの大事
・風邪の事案の時に何もしないを覚えたつもりが、まだまだ「やってあげてる」意識が抜けきってないと自覚した

④カチン、と来たら6秒で①~③に立ち戻る
・①がそもそもカチンと来ないための意識改革ですが、カチンと来てしまったらアンガーマネジメント

私は常々、「話し合える人」というのを結婚したい相手の条件に挙げてきましたが、
そもそもケンカできるって自己開示なのかもしれないなー、て思いました。

謝るタイミングに困るような、大ゲンカにならんで良かった。年上尊い。

初めてのケンカ未遂でした。
タオルケットの取り合いなんて可愛い可愛い。

ね。できれば私も想定外のアクシデントに強い人間になりたいものです。

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