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【限定無料公開】 10ヶ月でオタク女子が親の夢を捨てるまでの主役の話 その4

Day4


図画工作の講義で、模擬授業をしたい人を募る場面があった。
学生が自分で指導案を考えて、学生を児童に見立てて授業をする。
図画工作の授業を考えるのは初めてで、自信が無さすぎて立候補出来なかった。


でも、案はあった。面白いと思うし、子どもの興味を引き立てられる策もあった。案も策もあって、"やってみようかな"って思った。
なのに、手を挙げられなかった。


それは、不安と失敗する怖さと、自信がないという自分自身の壁を打ち壊すことができなかったから。後悔しかなかった。
後悔するくらいなら手挙げろや、って、今も後悔してるし、失敗を許される場でさえ怖がってる自分を恥じてるし嫌気がさす。


練習の場なんだから、失敗して成長したらいいのに。
そんなことにもあの時気付けなかったんだから、馬鹿やってるなって思う。
小学校の先生になるってんなら、そんくらいこなしてみせろ。
子どもを前にして怖気付くとか、絶対に有り得ない。
後悔するくらいなら、"思い立ったらすぐ行動"を心がける。
失敗したら、原因を考えて成長しよう。それで、同じ失敗を繰り返さないようにしよう。


明日、もう一度先生に会って、指導案と共に相談してみようと思う。

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