見出し画像

言葉でモテる!?『365日の広告コピー』に学ぶ言葉センス(1月〜6月編)

言葉には、不思議な力があります。相手の心を動かしたり、頭を動かしたり。はたまた話をしている自分が自然と元気になったり、寂しくなったり...。

世の中には「言葉のプロ」と呼ばれる職業に就いているコピーライターたち がいます。あまりコピーライター自身が表にでる機会は少ないですが、彼らの作る言葉は世の中に溢れかえっています。

今回はそんなコピーライターたちが書いた名作、だけど期間限定でしか世の中に出回らなかったという、素敵な作品を集めた『毎日読みたい365日の広告コピー』を紹介します。
いくつか私が個人的に好きだな〜と思ったフレーズの紹介と、大学生目線での言葉への感想を添えて、この本の魅力をお伝えできたらいいなと思います。

本書のコンセプトより、日付ごとにコピーがのっているので、365作品あります。なので今回は、1月から6月までの合計6作品を紹介します。
目次からお好きな作品を選んで読んでみてください。
(もちろん全部読んでくれたら喜びます。)

画像1

1月:夢は、口に出すと強い。

【週刊少年ジャンプ/集英社】新聞 2014年 コピーライター:小野麻利江(電通)

このコピーは本書の1月2日に掲載されています。初夢を見る時期にこのコピーを考える、掲載するセンス....!!
私がこのコピーを1月の中から選んだ理由は、口に出すことの大切さを普段から感じているからです。夢は思っているだけよりも、口に出した方が自分の決意にも繋がるし、周りに夢を叶えることを手伝ってくれるパートナーが現れるかもしれません。

以前、こんな話を聞いたことがあります。
流れ星が流れる瞬間、夢を言えたら、夢が叶うジンクス。あれは普段から夢を口に出すことに慣れていて、一瞬のタイミングでもその夢を口にできる人だから、夢を叶えられるのだ。
と...。言葉遊びとも取れたり、屁理屈?と取れたり、いろいろな考え方がある中でも、この考え方は夢を口に出すことの大切さを私に教えてくれました。

皆さんも是非、叶えたい夢を口にしてみてください!

2月:今日ドキドキしない人は、来月もドキドキしない人です。

【ガーナ/ロッテ】ポスター 2011年 コピーライター:渋谷三紀(アサツーディ・ケイ)

このコピー、2月14日のページに掲載されているんです。そうです、バレンタインデーです。。。かなり辛辣ですよね笑
潔く非リアを突き放しているからこそ、2月14日に充実を経験しているリア充たちに多大なる優越感を与えられるようになっているのかなと思います。

リア充、目指しましょう....笑

3月:あんなに嫌いだったピアノを今は嫌なことがあると弾いている。

【あんどうピアノ教室】”ポスター 2011年 コピーライター :岩田秀紀

3月24日のコピーです。これは、こんなコンパクトな文章で、ここまで色鮮やかな変化を生み出せるのか、と私が感銘を受けた言葉です。嫌いから好きという振り幅マックスな言葉で、ピアノ教室のポスターということを忘れてしまうほど素敵な言葉だと思います。
この言葉を見ると、頭の中でイメージが浮かび上がるのがすごいことだと思います。
凄く私的な話にはなりますが、私の母がピアノの先生で、小さな子から定年退職後の大人までレッスンにきています。
小さな時はどうしてもレッスンに来たくなかったのに、大人になってピアノなしでは元気が出ない、と言っていた生徒さんもいました。
まさにこのコピーの通りの感覚だなぁと思いました。

4月:元気な新人って、周囲の人まで初心に返してくれるから不思議です。

【青山商事】ポスター 2007年 コピーライター :竹下雄一郎(電通西日本)

4月8日のコピーです。会社やサークル、団体などの新人は、経験としては最も浅いはずなのに、新人が新しい風を吹かせ、その組織を活性化させることがありますね。
以前、「新人は自分の存在自体が価値だと思え」という内容の記事を読んだことがあります。ミスはするものだから、気にするな。そんなことよりも新人たちに仕事内容や企業理念を教える上司が初心に変えることができるのだから。という旨が書いてあり、その時まで自分にはなかった視点だったので、今でも新人(サークルでいう新入生)のためだけではなく、その時期を上級生の意識確認の機会に使っています。

5月:「吸ってもいい?」と聞かれて、「ダメ」と言える人は少ない。

【キャンパス内禁煙キャンペーン/立命館大学】 ポスター 2011年 コピーライター :大林孝明(タイガータイガークリエイティブ) 窪田倫明(大阪宣伝研究所)

5月31日のコピーです。5月31日は、「世界禁煙デー」です。この日に因んだキャンペーンを立命館大学で開催した際に作られたコピーみたいです。大学生は20歳前後の世代の集まりなので、お酒もタバコも合法になって手をつけ始める人が多いです。私の周りにもタバコを吸う人はいます。彼らと飲みにいくと、「吸ってもいい?」と聞かれるんです。ネタも含めてなんですが、「ダメ」というと、びっくりするんですよね。本当は吸って欲しくないんですけど、あまり言えない人がいるということは考えて欲しいって思います。。。これは個人的な願いです。。。

6月:いちばん痛くないのが、予防です。

【ひがしだ歯科クリニック】ポスター 2015年 コピーライター :山田弓子

6月4日のコピーです。今の時代、最も広まってもいい考え方と言ってもいいのではないでしょうか。2015年のコピーではありますが、コロナが再び流行っている2020年11月、もう一度意識したいものですね。
体調だけではなく、学校の宿題や、団体のイベント、受験勉強なども予防(どんな状況が来ても対処できる準備)をしっかりすることがいちばん大切ですね。

今回は本の紹介というより言葉の紹介、掲載されているコピーから連想出来るイメージや考えをひたすらに書き連ねてみました。
同じ言葉からも、読み手によって想起するイメージが違うはずなので、十人十色の楽しみ方が出来ます。
今まで、なんとなく感じてはいたけど、言葉には出来なかったというような感覚が、「その感覚わかる〜!!」という共感ともに明らかになり、スッキリする瞬間がくると思います。
そんな気持ちよさを味わうことができるのも本書が押せるポイントのひとつだと思います。
ぜひ皆さんも、お気に入りの言葉を見つけてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

よろしければサポートよろしくお願いいたいします!