見出し画像

Lea Bio設立の経緯と開発サービスを始める理由

2019年にこのLea Bio株式会社を設立した。現在、Lea Bioはベトナムの生まれてずっと病気の治療をしている子どもとそのご家族と医師にむけたデジタルヘルスケア領域のサービス開発をおこなっている。

今回は何故、会社を設立しベトナムの病気の子どもなどを対象としたデジタルヘルスケア領域のサービスをやろうと思ったのかを書いていこうと思う。

画像1

会社設立経緯:中学校時代の不登校期間

会社設立については、中学校時代厳密に言うと中学校2年生の時に経験した不登校期間が要因となっている。今だにその理由は分からないままだが、何故か中学2年生になった途端、急に学校に行けなくなってしまった(中学校2年生の時に登校した日は3日程度だったような・・・)。当たり前だが、母親とは毎日の様に登校絡みでの親子喧嘩を繰り返していた。ウチは母子家庭だったので、母親相当大変だったと思う。

そんな学校に登校しない毎日の中でも何故か夜、学校に行き外に設置しているバスケットゴール目当てに、ずっとバスケットをしていた事もありバスケットの練習をしに行っていた、しかも毎日。。。そんなある夜、その日もバスケットの練習をしに学校に行った時、一人の男性教師から声を掛けられた。心の中で「絶対に怒られる」と思ったその時、男性教師が言ってくれた言葉は「体育館でバスケしない」だった。男性教師は中学3年生を担当している教師でなんとなく顔は知っている程度の先生だった。その男性教師は「毎日、体育館開けるから夜、バスケをしにきな」とも言ってくれた。その次の日から夜、体育館にバスケをしに学校に行きバスケをさせてもらった。男性教師は自分に対し「何をやってるんだ」、「学校に来い」などは一切言わなかった。男性教師から言われたのは、「夜、外でバスケをしている日や、体育館でやっている日は全部、出席日数に入っているよ」だった。男性教師の話によると校長先生が出席日数にカウントするように対応してくれたとの事だった。校長先生が言ってくれたらしいが、「夜、あの子はちゃんと学校に来ているし、何も悪い事はしていない」。男性教師、校長先生そして母親に対しての愛情が本当に生まれて始めて心に染みて、大号泣したのを今でも覚えている。この様な自分が受けた“愛情”を、世界の子どもやそのご家族にも届けたいと思い、Lea Bioを設立した。

画像2


何故、ベトナムでサービスを???

ベトナム

ベトナムと言えば近年、景気も含め大きく成長している国である。景気も良くなっているので、国民の生活水準も上がっている。ただ一方でヘルスケア領域も含めた医療については、まだまだ課題も多いし、医療従事者や国民の知識レベルや経験もこれからの国と思われる。景気が良くなることは決して悪い事ではなく、その中で生まれてしまう格差、不平等もある意味仕方がない。しかも、この様な所に社会的インパクトになるものが潜んでいる。(この辺りについては、また別の機会で)再度、ベトナム言えば色々と連想される中で、“ベトナム戦争”を連想される方もいらっしゃると思う。ベトナム戦争中、アメリ軍がベトナムの様々な地域に散布した枯葉剤。この枯葉剤の影響がベトナム戦争に関わっていない二世、三世今生まれる子供たちが奇形や遺伝疾患、がんなどに苦しめられており、その数は100万人以上とも数えらている。

ベトナム戦争

画像5

ベトナム政府も枯葉剤が影響による障害のある子どもに対する支援はしているものの、障害のある子どもまたはその家族が満足がする支援は出来ていない。現在のベトナムはこのベトナム戦争で失った15年~20年間を取り戻すべく成長を続けている一方で今もベトナム戦争の影響で苦しんでいる方々も多く存在している。陰と陽がある意味ハッキリしている国で、あれは多分、2020年の3月または4月頃にベトナムに行った際の出来事だった、その時はベトナム南部の都市、ホーチミン市に滞在しホーチミン市最大のチョーライ病院に行くときの出来事だった。2人の重度の障害をもった子どもが大きい台車の上にのり物乞いをしている姿があった。この姿は今でも脳裏に焼き付いているし、生涯忘れる事もないと思う。それくらい自分にとってはインパクトの強い出来事だった。その時のベトナムでの滞在を終え帰りの日本に着き家路に帰る際の電車の中で、急に涙が溢れ同時に悔しいと言うか悲しいと言うか色々な複座な気持ちでいっぱいになった。その原因はホーチミン市で見かけた2人の重度の障害をもった子どもの物乞いの姿でだった。自分は本当にこれまで沢山の方から沢山の愛情を貰ったのに対しベトナムの一部の子ども達はこの愛情を知らない逆に差別的な目線を向けられ過ごしている。今こそこれまで自分が沢山の方から貰った愛情の経験を返す時で、少しでも明るい日をこの子ども達に届けたいと思いベトナムでしかもずっと病気を持っている子どもとそのご家族に対するサービスの開発を決意した。

終わりに・・・・

綺麗ごとだと思われかもしれないが、“命”と“未来”は平等でなければいけいないと自分は考えている、大人が勝手に明るい子どもの未来を暗い未来に変えてはいけない。まだまだ沢山の事を日々学び強くなければいけないが宜しければこんな会社を応援してください!引き続きよろしくお願いいたします。

バンザイ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?