20201129 オンラインウィークメモ
この1週間は、オンラインイベントが盛りだくさんだった。時間帯が重なっているものもいくつかあり、ZoomからZoomへと渡り歩いたり。ずーっと家にいながらあちこちをうろうろできるって、改めてすごいなー。
一昨日はセミナー発表もさせてもらったので、聴く側と話す側に分けて感想メモ。
聴く側
■ バイオロギングシンポジウム
・匿名で質問を集めるSlidoというサイトが使われていたのだけど、想像以上に質問がしやすくて驚いた。
私にとって質問を躊躇う一番の理由は、「話を聞いてなかっただけ(話を聞いていればわかったこと)かもしれない」という心配だったことがわかった。話をずっと集中して聴くことができていないという自覚があるため...。
今回はSlidoから座長が質問をピックアップして講演者に尋ねるというスタイルだったこともあり、質問が不適切なら拾われないだろうという安心感(?)があっていつもよりは気軽に書き込めた。
・実行委員という立場で参加したため、普段よりも集中できていた気がする...。オンラインに限らずなんだけど、上にも書いたように人の話を集中して聴き続けられないの、なんとかしたい。最近ひとつ考えたのは、パソコンのディスプレイじゃなくてiPadで観るという作戦。垂直より水平のほうが集中できるのではないか説。
・共同研究でお世話になっている方が実行委員長をされていたのだけど、準備でも本番でもすごさを改めて感じた。くぅーっ!という気持ち。
■ オープンデータワークショップ
バイオロギングシンポジウムのサテライトワークショップ「バイオロギング×オープンデータ」。データペーパーやデータ共有の動向について紹介されていた。
・この時も「聴き逃しただけかも」という不安がありZoom内では質問できず、Twitterにひとりごとしたら回答をしてくれた。
いろんなグループがそれぞれにデータベースを作っている/作ろうとしていることが不思議だったのだけど、データを転載できるのなら容量の節約にもなりそうだしなるほど、だった。
・以前使っていたデータロガーでは、受信機でデータを吸い上げたらそのままウェブ上のデータベースに自動的に送られ、そこからデータをダウンロードする仕組みになっていた。今後はそういうのがスタンダードになるんだろうか。
・ワークショップ内でも話題になっていた「データペーパーが業績として評価されるのかどうか」については、一概に言えないとは思うけれど、個人的にはそこには期待しないほうがよいのではないかと感じた。
■ バイオロギング・ラウンドテーブル
こちらもバイオロギングシンポジウムのサテライトワークショップ。どんな発表もOKということで、研究成果、ハウツー、アイデア、などいろんな話があったみたい(私は一部しか参加できなかった)。
・論文の書き方
スタイル以前に、とにかく投稿するまで続けることが大事だよな...と反省した。中途半端な状態でほっぽってある原稿や解析がパソコン内で散らかっている。「毎日書く」を習慣にするの、これまでに何度も失敗してるけどまた始めてみようと思った。
・学振申請書の書き方
前にも書いたけど、自分自身を振り返ると「自分は何に興味があるのか/何を知りたいのか」に気づく&言語化するところに一番の壁があった気がする(そして当時はその壁にも気付いていなかった)。そういう人がどのくらいいるかわからないけど、申請書を書くテクニックの前段階として、「自分は何が好きなのか/何をしたいのか」を発見する方法についても聞いてみたいと思った。あと、バイオロギング分野に特有の部分はどこなのか聞いてみたらよかった、と後で思った。
・バイオロギングデータベース
日本国内のバイオロギング研究者で、持っているデータの種類を整理して共有するメタデータベース(?)を作ろうというお話。とりあえずデータの情報だけを公開しておいて、そのデータをほしい人がいたら所有者からもらう、という仕組みは無駄がなくてよさそう。
■ 総説論文ワークショップ
「総説論文を書こう!」というエンカレッジワークショップ。
・レビューの範囲、想定読者、メッセージを明確にするのが大事。ふむふむ。
・総説に関するアンケート結果を見ると、「総説論文」の定義が人や分野によってかなり違っているのかなと感じた。
・オピニオン論文のお話。アイデア論文、データ論文、オピニオン論文、などいろんな種類の論文があるなぁ。オピニオン論文書いてみたい。「書かない言い訳をしない」は、オピニオン論文に限らず刺さるお言葉...。
・和文総説の話を聞いていて、関係ないかもだけど思い浮かんだこと。学術雑誌じゃなく商業誌(?)みたいなところに掲載されている総説と解説の間みたいな記事が、各分野でたくさん存在している気がする。そういう種類の記事にももっとアクセスしやすくなるといいなと思った。
私も何度か寄稿したことがあるけれど、書く大変さに比べて読まれる可能性が低すぎるように感じた。...と書いてて気付いたけど、(私の気分的に)原著論文の場合は読まれるかどうかよりも残すことに重きを置いているのに対して、そういう記事は読まれないと割りに合わないと感じているってこと?(自問)
それはさておき、一部の総説的な日本語記事をnoteに公開してみたら、(最後まで読んでもらえているかはわからないけど)読んでくれた人がいる実感が持てて嬉しくなったから、アクセスしやすくすることは書くモチベーションにも繋がるのかもしれない。とか。
・内藤先生の話を聞くと、なんだか心を洗われる感じがする...。「自分の世界を作ろう。そのために総説を書こう。」。
話す側
つくば進化生態セミナーで海鳥の帰巣行動をテーマに話をさせてもらった。この発表のことがずっと気になっており、1ヶ月前くらいから考えるたびに緊張していたのだった。無事に終わってほっとした。
・セミナーをオーガナイズしてくれた学生さんの顔だけが見えている状態でZoomで話をしていたのだけど、その学生さんが表情でリアクションをしてくれていたことがかなり心の支えとなっていた(気を遣ってくれていたのかもしれない)。あと、チャットで感想をつぶやいてくれた方がいたのも励みになった。自分が聴く側の時には書き込みを躊躇ってしまうけど、何気ない一言や話を拾ってもらえるだけでもうれしかった。
・たくさんの質問、コメント、アドバイスをもらえたのも嬉しかった。しかし毎度のことながらあわあわしてしまって、まともに答えられていなかった気がする...。あと、一部の質問についてはプレゼン内での説明不足だったと感じたので、改善案も考えなければと思った。
・初めてオンライン懇親会に参加できた。私にとってはリアル懇親会も十分ハードルが高いが、オンライン懇親会はさらにハードル高くて、今まで参加する勇気が出なかった。
・終わった後、知り合いの方や初めましての方がTwitterやメールでメッセージをくださっていて、心あたたまった。猛烈に緊張したけど、こういう機会をもらえてよかったなぁとしみじみした。
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