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記録集「ちくわがうらがえる」

昨年開催した、アートイベント「ちくわがうらがえる」の記録集が完成しました。
本当に完成させることができました!

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美術家の山極満博さん、野村政之さん、石井工務店・26bldg.の宮嶋さんとリベルテのメンバーとスタッフが会場探しの街歩きから始まり、新型コロナウィルス流行の最中、トランプづくりになだれ込み、回遊展はできないと思いながら回遊イベント+展示という構想そのまま?の気づいたら大きなイベントになりました。
全容がリベルテのメンバーやスタッフもわからず、それはこのイベントに触れた人も「ちくわがちくわがえる」をすべて鑑賞した人がいないという、全くもってアクセシビリティどころか、企画者のぼく自身もコントロールできない、リベルテの日常のようなアートイベントになりました。
新型コロナウィルスにも向き合ってきた1年でしたが、それよりもずっと先にメンバーとこの社会や世界と向かうことで、広がってきた活動がこうしてひとつ形にできたことは良かったです。

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福祉施設の取り組みは、その日その日、形にのこらない会話と視線と身体の動きの集積みたいなところがあって、それを支援者の言葉で固めていくにはあまりにも取りこぼしが多いです。
この「ちくわがうらがえる」はアトリエ・新棟とメンバーのアトリエが広がり、コロナ禍で休止せざるを得なかったリベルテの角が、rojiを経由して、次は犀の庭へも向かうリベルテが世界との距離を(まだまだ半径5kmだけですが)縮めていく軌跡の記録でもあります。
同時に取りこぼしまくってきたリベルテのミームを詰み、メンバー(もうこの世にはいない人も含め)と出会ってきた人との関係性も、ライター・編集者の今井浩一さんのお力をお借りして、「リベルテのある街」というコラムとしてアーカイブすることもできました。

イベントそのものをパッケージしたい、そして見たいという、これはこの企画に参加した人みんなが抱くだろう欲望をそのまま編集とデザインの力によって、封入しました。
編集者のくりもときょうこさん、デザインは小松順子さん、ありがとうございました。
リベルテメンバー、スタッフ、関わっていただいた皆さま、そしてこの上田、日本、世界に存在するすべての人、ありがとうございました。
この記録集を携えて、改めてメンバーと一緒に「ちくわがうらがえる」世界を、そんなバカなと信頼できる未来を、迎えに行きたいと思います。

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長くなるけど、この記録集が届いた日、リベルテではスタッフが陽性患者との会食が判明し、濃厚接触者・PCR検査を受けることになり、陰性がわかるまでの土曜日1日を休業しました。
たまたまその週には該当スタッフと施設見学をしていたり、メンバーも多くの施設や関係機関に在籍していたりもしているので、先週末は関係機関はもちろん接触者に該当するかもしれない人へも情報提供・報告に追われていました。
その中でぼくらの身近なものとしての「新型コロナウィルスに関わるの出来事」をオープンする/しないということを、自分が施設管理者としてどう対峙するか、自分自身の中にあるバイアスやどうやら、他の施設はみんなそんなにオープンにしていないんじゃないか問題など、、、頭と言葉を使いすぎ先週は疲れました。

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しかし自分の反省こそが大きく、今年度企画していた一番最初のイベントも断念しようかと思っていたけれど、チームで話し、試しながらでも改めて、コロナ禍でのイベントを行いたいと思っています。

またそのことはお知らせできると思いますが、その時はまた改めてよろしくおねがいいたします!


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